2021/05/27

CW「たずねびと」感想


対象レベル:3~5
作者:清風りちあさん

いなくなった妹を探してほしいというマルチエンドの6人専用、中~長編シナ。
この作品をプレイして、依頼人と直接話すのって大事なことだなぁとつくづく思いました。
聞けば聞くほど新情報が出てきて、張り紙にあった依頼内容からかけ離れていくんですよ。悪意があるわけじゃないところが困りもの。

少しぼ~っとした依頼人を見てると、本当に大丈夫かこの人…と心配になってしまいました。
なんせ町の住人がいい人達なんだけども、ちょっと過激で。今回の依頼と関係ある過去の事件の聞き込みをしたら、平然と”潰した”とかいう物騒な単語が出てきて笑いました。
割と会話多めの作品なんだけど、みんな気さくで話していて楽しかったです。

妹ちゃんについては、穏便な方向で選択していったら、双方笑顔でいい感じに終わりました。
悪用するつもりはなくても悪い影響を与えてしまうことがあるというのは「なるほどなぁ」と思ったし、依頼人がしみじみ反省してるところがよかったです。

2021/05/22

CWまとめ感想(2021/05/22)

「ボクの大切な壺(1~3)」制作:わらみーさん、原案:まこさん
大切な壺を取り返してほしいという二人以上用短編シナ。全体的にメルヘンな雰囲気の作品で、依頼人が可愛いし依頼達成時にもらえるおまけが美味しそう。ピンクの熊さんは別のシナリオで出会えるんだろうか?ほのぼのした作風なので子供を含むパーティにいいかも。

「雪ころがし(2~4)」作者:Lucaさん
2021年新春100kb祭参加の3人以上推奨のサバイバル散歩&戦闘シナです。前半と後半でかなり雰囲気変わりますね。結構ヤバそうな状況から始まったので、まさかそんな理由だったとは思いもよりませんでした。真っ白な雪原でのプチサバイバルは緊張感あってよかったし、戦闘もlv3パーティでほどよい手応え。サクッと楽しめる作品です。

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以下、かがちさんの「#主催が全部作るCW誰シナ」の感想です。予想は消去法で決めた一作品しか当てられなくて、ほぼ全滅状態でした。だってかがちさん一色だったし!原案はおぽんずさん、砂糖味噌さん、大地の子さん、にべおさん、まつさん、ゆーたさん、リベロルートさん、かがちさんです。

「怪物を殺した者達(1~10)」作者:かがちさん
住所と報酬のみが書かれた依頼書から始まる短編シナ。狭い家なのにグルグル回ってしまった…。戦闘に入る前がなかなかホラーでした。部屋に置かれた一通の手紙からわかる事実が悲しい。一人でどんな気持ちでいたのか。

「幸せにした村」作者:かがちさん
本をめくる演出がいいですね~。昔話のようなやわらかい語りで、どこかぞっとするお話が展開されます。一度便利さを知ってしまうと、なかなか後戻りはできませんよね。実際にこんな穴があったら、彼らのように使わずにはいられなくなってしまうかもしれない。一線を越えた彼らの姿を見ると怖くなりました。そんな中、冒険者のある行動が一人の少年の心を変えるのが良かったです。

「二人の魔女(4~5)」作者:かがちさん
旅の途中で知り合った大剣使いに頼まれ、彼の母親に誕生日の贈り物を届けに行くが…という短編戦闘シナ。lv4PTで行ったんですが、ボス戦が厳しかったです。全体毒攻撃を受けるとだいたい2Rで全滅してしまう。攻撃技能を使ってもほとんど削れず、荷物袋の中から凶悪アイテムを取り出して何とか勝利。でも、かろうじて生き残っていたPCが中毒でお亡くなりに。結局、魔法対策をしてやり直しました。魔女相手だとタイトルからして判るのに、なぜ対策をしてこなかったのか…。しかし、大剣使いさんの家系の習わしは魔術(呪術)対策だと思うんだけど、一体どういう家だったんだろう?

「.fake.first.flower.(4~6)」作者:かがちさん
絵を終わらせてほしいという依頼。絵の世界に行って、謎の女に花を色々見せられて花を摘んでほしいと頼まれます。リドルがぜんぜん分からなくて仕方なく中を見たんだけど、理解力が足りなくてどういう理屈でそういう答えになるのか未だに理解できない…。戦闘の方はまた中毒攻撃をしてくる相手で、でも今度は弱点を突くのに魔法が使えなくなると困るので沈黙を引っ張り出してきました。久しぶりに沈黙が活躍した!

「恐ろしきは美味(5~7)」作者:かがちさん
逃げる小麦を追う蕎麦屋の店主に頼まれ、代わりに捕まえることになる追いかけっこ戦闘シナ。小麦のくせにやたらと逃げ足が速くて思わず笑いました。いったいどうやって移動してるんだ(汗)そして追いかけて行った先は…。先にプレイした2作と比べると大分戦いやすい相手でしたね。問題なく勝って、えらく高い追加報酬をもらえました。もしかして炎による攻撃を使ってたら依頼失敗してたんだろうか?二つスキルを持ってたので手札に来てたらきっと使ってたわ。危ない危ない。依頼人のノリが好きです。

「心臓の熱(7~10)」作者:かがちさん
合成獣の徘徊する研究所へ行って、祖父の遺体や遺品を回収してきてほしいという短編読み物戦闘シナ。合成獣さんに通らない攻撃が多くて負けたんだけど、依頼人がなんか特効武器をくれてあっさり勝てました。なぜ最初から出さなかった…!依頼人の業の深さが印象的です。

「イリニフォビア(10)」作者:かがちさん
周りを飲み込み拡大し続ける魔導結界を解除する短編戦闘シナ。特殊な状況で前座戦が奇妙な感じでしたね。深く考えると精神的にあれなので淡々と処理しました。ボス戦はギミックもあって戦闘好きな人なら楽しめるかも。最後は振り向かず帰りました。

「一夜のルー・ガルー(10)」作者:かがちさん
死にかけの男の依頼で彼の娘を討伐する短編戦闘シナ。入手アイテムを使えば戦闘が苦手でも割と楽に勝てました。剣?が三日月のようで、その光を受けて白く浮かび上がる彼女の姿が美しかったです。きっと冒険者もそう感じたんじゃないだろうか。討伐対象の戦う理由が印象に残ります。

2021/05/17

CW「北風も太陽も」感想


対象レベル:3~5
作者:ニューセ・クラシック

依頼で極北の街サムスの名産品アイスクリームを持ち帰るため、現地の問題解決に奮闘するマルチエンドの長編シナ。

作者さんによる自作イラストと童話のような物語、そして登場人物たちの存在感がすべてマッチしていて引き込まれました。
極寒の街で愛されてきたアイスクリームに、街の人々と交流するペンギンたち、暖かさに包まれる宿・赤暖炉、流氷に隠れる蟹にメロンを育てる巨人、そして今にも崩れそうな捻じくれた氷の塔とそこの住人たち…。
どれをとっても魅力的で、確かにそこに存在してると思えるんですよね。住人たちとの会話バリエーションが多いこともあり、話を聞いて回るだけでも楽しめます。
とくに氷の妖精ルミドラと眷属?のジェラートと話すのがとても楽しかったです。ルミドラ様の人間臭いのに人間とは根本的に違う雰囲気がとても好き…。

一方でゲームとしてもかなり凝っていて、情報収集と能力判定による説得、雪の妖精たちとのゲームや戦闘による勝負などやることがたくさんあります。
途中で何をしたらいいのか分からなくなることが何度かありましたが、基本的に情報収集と探索、(道具屋・湖などの)入手アイテムを使うことで先に進むので何とかなりました。たぶんlv7以上とかの冒険者なら、障害を片っ端からぶちのめしても解決できそう…(確かめたわけではない)。

最終的に精霊力?のバランスを取ることで解決したんですが、サムスの街の変化に思わずにっこり。
冒険者にとってもPLにとっても思い出深い街になりそうです。

2021/05/12

CWまとめ感想(2021/05/12)

「神は死んだといつ気付く」作者:にじいろさん
人数調整不要の”神”推奨一人用中編シナ。たぶん宿に神様はいなかったと思うので、某店シナで神の力的なものを貰ったライザさんで行ってきました。気付いたら見知らぬ場所にいて、見知らぬ男がまるで従者のごとく話しかけてくるところから始まります。狂信者といった風だけども、無防備すぎて脅威を感じないNPC…。簡単な探索で彼の人となりや状況がわかり、とりあえず恩を売っておいてもいいかと助ける方向で。戦闘はサクッと終わりました。連れ込みは受け入れても拒絶してもカラッと明るい雰囲気で終わるので後味いいです。従者気質な人なので、主従関係クーポンをつけても違和感なさそう。

「蔦の元へ(1~2)」作者:りりさん
人数調整不要の一人用短編シナ。妻を亡くした依頼人に頼まれ、恋人同士で種を植えると死後も一緒にいられるという伝説の島へ行きます。資格のない者が踏み込むと霧や狼が出てくる危険な島で、種の持つ過去を垣間見ながら探索します。この島を作った魔術師の思いが、人によっては呪いのように感じてしまうのが興味深いですね。確かに伝説の真実を知ってしまうと、島に入る資格とかどう判断してるんだよとなりますよね。ラスト、幻想的な美しさを見せる島と、その真実の差に何とも言えない気持ちになりました。

「サクラサク」作者:菅かるさん
子供以外の男性一人用短編出会い系シナ。出会いを求める冒険者がパソコンで出会い系サイトに登録します。すごくそれっぽい雰囲気が出ていて面白かったです。プロフィールを検索したらマンイータとか出てきたんだけど、CWだと洒落にならん(笑)メールをこちらから出すイベントはないみたいで、深窓の令嬢シスターからのメールをまだかまだかと首を長くして待ちます。オチはまあ…そうなりますよね(笑)冒険者の横で慣れないパソコンにあたふたしてる親父さんも面白かったです。

「ゴハンDEATHヨ!」作者:抹茶あずきさん
NEXT専用、人数調整不要のデスコック1人用短編読み物。夜中に特訓しては、みんなに気付かれないように後片付けまでできるデスコック…。家事能力ではなく証拠隠滅を図る冒険者の能力が発揮されたのかな?いちおう本人は誰にも迷惑かけないように頑張っていたのに、親父さんがなぁ…。やっぱり確認って大事よね。冒険者宿に登録する際に、デスコックではないことを証明する試験とか設けられそう。

「ねずみ女房」作者:ニューセ・クラシックさん
大繁殖したネズミを駆除するため、ネズミ使いの一族を探す短編シティアドベンチャー。手書き風のイラストが可愛くて、独特のリズムがある仮名多めの文章が絵本のようで雰囲気出てました。街での聞き込みの後は、ネズミ使いの家に生まれてしまった少女の内面にふれることに。街のためではなく隣人たちのために決意する彼女の言葉にグッときました。ネズミの話だけあって猫がけっこう出てきます。

「奪われたキャンディ(1~2)」作者:ニューセ・クラシックさん
怪しい奴が子供のキャンディを奪う事件が多発しているので解決してほしいという短編シナ。子供たちの安全第一という依頼人がいい人ですね。自分たちの商売は子供が喜んでくれてなんぼだから、ライバル店の嫌がらせとかではないと思うと言っててほっこりしました。子供PCがいると囮役にできるんだけど、キャンディ持って歩いてるのが似合いすぎて可愛かったです。調査の結果たどり着いた真実もまた面白くてね~。思いついたら即実行、そして完成してから致命的欠陥に気付くへっぽこ魔術師さんに笑いました。挙げ句に思いついた解決策も斜め上の発想で(笑)クスリと笑えてほっこりできる良作でした。

「迷いの森(2~4)」作者:ニューセ・クラシックさん
少女が森の奥に行ったきり帰らないので探してほしいという中編探索シナ。迷いの森というタイトルですが、迷うのは森ではなく森で暮らす者への対応でしたね~。それぞれの思惑があって、少女を無事取り戻すためには制限時間内に薬を手に入れなければならない。何を信じてどう行動するのが最適なのか、手探り状態でやっていくのがスリリングでした。かなり迷ったけども、ネタバレテキストを見ずにべストなエンディングに行けたみたいで嬉しかったです。終わりよければ全て良し。ちょっと無鉄砲な女の子だったけど、村の貧弱な男の子にも好かれていたし、誰とでも自然に対等に付き合える子なんだろうなぁとラストでほっこりしました。

「風の騎士3(2~4)」作者:L'ecrinさん
「風の騎士」シリーズ3作目で、風の騎士を含むPT専用のコミカルな短編シナ(NEXT)。ダンス大会で妹にいいところを見せたいというヒロインのため、冒険者の一人がダンス指南&パートナーとなります。ラブコメ的な読み物かと思ったら、ダンス大会で思いっきりギャグ展開に。さすがリューンのダンス大会、これくらいは許容範囲らしい。親父さんと娘さんの役割も意外と有り得そうで良かったです。低レベル冒険者をパートナーにする場合、回復手段を持っていった方がいいかも。

「みんな一緒に焼肉食べ行こう」作者:生野菜サラダさん
6人専用短編読み物シナ。「すごく楽しかったのに、書いたと思ってた感想がなーい!」ということで3か月前のことを必死に思い出して書きました。このタイトルを見て真っ先に思い浮かんだのが「そして焼肉へ(作:SARUOさん)」のノート君だったんですよね。当然彼を主役に突入したんですが、復讐者だった彼がすっかり新しい仲間に心を開いていて可愛すぎました。みんな一緒に焼肉行こうよと提案するところも、誰もいなくなって一人しょぼーんとしてるところも可愛くて可愛くて…。きっと昔も仲間大好きっ子だったんだろうなぁとほのぼのしました。そして大団円のラスト、幸せをかみしめているノート君に「よかったね…」としみじみ。なんだかんだでみんな一緒に過ごすのが楽しいといった様子のメンバーにほっこりしました。

「フォエニ様が征く!(2~3)」作者:班地 殴さん
妖魔がたくさんいる島への護衛をするコミカルな短編シナ。読み物と戦闘とクリック式探索の組み合わせでサクサク進みます。ただのわがままお嬢様かと思いきや、割とやむを得ない理由があって逃亡中だったり。でもシリアスムードはほぼなく、高笑いしつつ敵を魔法でなぎ倒すお嬢様の印象が強いです。つーかこの人、護衛必要???島の宿の怪しい亭主が妙に個性出してて笑いました。

2021/05/07

CW「旅の芸人一座」「ベルボン男爵家領バノン」感想

作者:kachoさん

「旅の芸人一座」
一本道の長編シティアドベンチャー。港町バノンに来ている芝居小屋を見に行ったところ、色々あって芝居小屋の売上金などを盗んでいった窃盗犯を探すことになります。
レベル上げのためならキャラ崩壊を恐れないライザさんたちで行ってきました。

この作品の一番の特徴は、港町バノンという町がしっかりと形になっているところですね。町の全体マップが手書きの観光マップみたいな趣で可愛いし、芝居小屋のメンバーをはじめどのNPCも個性的でにぎやかな町の雰囲気を作ってます。

しかも、町の人々は最初はモブ扱いでシルエットなんだけど、何度か聞き込みしていくうちに顔見知りになってちゃんとしたイラストに変わるんですよ。距離感が縮まったことをわかりやすく表現していて、ますます親しみがわきました。

冒険者たちは一切喋らないものの選択肢などで意思表示できるし、一座の看板娘ポポンが尊敬のまなざしを向けてくるのでカッコいい冒険者(この作風ならむしろ勇者か?)の印象でした。

結構長いのと、ポポンを盾にしやがった犯人を取り逃がす展開には引っかかったものの、思い出深い作品になりました。見送りに来てくれる一座…とくにポポンとのお別れにしんみり。また会いたいなぁ。

「ベルボン男爵家領バノン」
「旅の芸人一座」の続編となる町型戦闘シナ。町をウロウロしてるとイベントが発生し、戦闘に勝つとたまにアイテムや技能をくれます。

最初はおバカな戦闘ばかりで「あれ~?」と思っていたら、途中からシリアスな展開になって町に危機が…。カラフルな町のマップが前回と変わらなかった分、後半の変わり果てた姿がインパクトありました。

それからの展開は結構熱いものがあって見ごたえあります。攻略がわかりにくいところもあったけど、町の背景や封印されたクラヤミの伝説など王道展開がいい。

前作よりもプレイ時間が長い&経験点が一点も入らないのとマティーニ一座が出てこないのが残念ですが、「旅の芸人一座」が好きならプレイして損はないと思います。

2021/05/02

CWまとめ感想(2021/05/02)

「流れ着くは、(7~8)」作者:かがちさん
100kb祭り提出作品で”殺人鬼と恋愛、祟る守護者、ふすま、魔法少女、かわいた血痕、雛人形、不治の病、桃の花、日暮れ、常夏、ドラゴン、連なる風鈴、怪談、金木犀、死神との取引、爆弾、ハッピーエンド”のお題に沿って作った短編読み物戦闘シナ。お題が多いためかモンタージュみたいな作風でした。私の頭が悪いせいで、いまいち村で何が起こったのかわかってないかも(汗)でも雰囲気は良かったし、100kbにもかかわらず演出がいつも通りかがちさんでした。ラストでタイトルが出るところが決まってます。

「_6が幻覚見てる(10)」作者:ゆずきちさん
100kb祭り提出作品。試練の塔で瀕死の重傷を負うもコカの葉で一命をとりとめた_6だったが、幻覚が見える状態で最後の試練に挑むことになり…という6人専用のコミカルな短編読み物です。この塔を作った魔道士がいいキャラしてましたね。性格が悪くてお茶目という。熟練の冒険者が一ヶ月さまよっても攻略できない塔とか、気が狂ってもおかしくないでしょう。そんなギリギリの状態であんなゲームをやらせるとかどうかしてる(笑)状況がまず面白いし、まともにやっても揃わないなら_6の答えを予測してそっちに合わせようという発想もすごい。仲良しPTだとより楽しいと思います。いっぱい笑って最後はほっこりでした。

「黒白の夢、銀の刻(3~10)」作者:無名しさん
生贄として差し出された仲間を救うため、単身魔神のいる城へ乗り込む中編シナ。仲間の生命力がじわじわ失われているため時間制限があり、何をするにも緊張しますね。相手は魔神なので無策で突っ込むわけにも行かず、かといって無駄な行動は極力減らさなければならない…。能力判定もちょこちょこ入るので、選んだPCによってはサクッとゲームオーバーに。仕掛けなどもあって、それを解くためのヒントはさり気なく示されてるので記憶力と洞察力が試されます。決して寝不足の時にプレイしてはいけない…。でもいざとなれば攻略情報テキストがあるので安心です。三度目の正直で強大な敵を倒し、事件の全貌がわかると「そういうことだったのか」と色々腑に落ちました。誰かに話したくなる冒険譚。特別な関係の二人を主役に選ぶと盛り上がると思います。

「在庫処分の話」作者:紫野蒼紅さん
知り合いの雑貨屋が大量に貰った柚子をどうにかしたいと相談してくる短編シナ。厄介事を押し付けられがちな冒険者にも、こういう平和な日常があるんだよねぇ。柚子をどう有効活用しようか色々案を出し合う様子がホント平和。済印をつけないこともできるので、全ルート見てみました。お風呂エピソードが好きですね(笑)レベル高めなら料理に挑戦するとお得。何気に済み印付けなくてもお土産もらえるから金策にいいのでは…。アイテム画像がないのが残念!

「黄金のゴブリンの洞窟(3~4)」作者:三升さん
100kb祭り提出作品。ゴブリンらしき妖魔が村から財宝を奪って行ったので討伐&奪還してほしいという依頼です。ゴブ洞改変というわけではなくて、オマージュを交えつつ情報収集や雑談、マルチエンドなどオリジナル要素がアクセントになってます。財宝についてはどうするか選べたので、この状況で駆け出しなら報酬アップをとるかなぁと普通に依頼を達成。あとで怒られるかもしれないけど、証拠はなかったし「気づきませんでした」で済むでしょたぶん。しかしこのゴブリンたちの人生ハードモードだね。

「エントの森(4~6)」作者:スロットさん
微ゴブ洞系短編シナリオ。大切なものを盗んだ盗賊がエントたちが巣食う森へ逃げ込んだので取り戻してほしいという依頼。「鳥の歌が聞こえない」をプレイしているとニヤリとできるシーンも。ウィードやトレントやエントがいっぱいいるけど、割と逃げられるので思ったよりも安全でした。まあ行きは逃げると入り口まで戻ってしまうゴブ洞仕様なので、逃げどころは少ないですが。とりあえず炎系のスキルなどを多めに持っていくと安心。森の最奥に続く道に行けなかったんだけど、行ける方法があったのかどうか気になる…。

「バレンタインの洞窟」作者:生野菜サラダさん
100kb祭りに遅刻参加したゴブ洞改変。依頼だけをこなそうと思えば楽なお仕事でした。しかし、依頼人はきちんと対面で説明すべきだったのでは(汗)なんだかすごく楽しそうな名前?のNPCさんだけど「連続大量失踪事件の真相を解明」クーポンを持ってると何かあるみたい。サクッと経験点が稼げます。

「堕ちた黄金船(2~4)」作者:SARUOさん
マルチエンドの中編探索シナ。依頼人に同行して財宝を積んだ幽霊船を探索します。これは結構難しいですね。情報が手に入る前にそれを見つけたら冒険者ならやることは一つですから。そうすると穏便なルートが消えるっぽいので後味の悪い展開に。でも魔法やら幽霊やらが確かに存在している世界なので、慎重に慎重を重ねるくらいじゃないとこうなるのは当然かもしれない。幽霊船らしい雰囲気とイベントで、冒険者の資質が試されます。

「死せるこの身が朽ちるまで(1)」作者:班地 殴さん
1人専用中編探索シナ。死霊術師に閉じ込められたPCが脱出のために地下墓地内をうろつきます。りどみに”作りたてPC推奨”とあるだけあってPCが結構痛々しいことに。罠を回避する手段は一つしか見つけられなかったけど、他の罠も上手くやれば回避できたんだろうか?謎解きらしきものもありましたが、わからなくて当てずっぽうで突破してしまいました。何とか脱出の助けになりそうなNPCを発見するも、交渉に失敗すると無慈悲なゲームオーバー。かよわいlv1冒険者だというのもあり、相手を怒らせたらおしまいというのがリアリティありました。ボス戦で勝てば、PT唯一の生還者になれます。

「お父さんの日」作者:龍月神威さん
娘さんに代わって親父さんへの父の日のプレゼントを探す短編シナ。だいたい何を選んでも成功なので、とりあえず好きなものを選べばいいみたい。露天商の頼みを聞いたら劇のチケットを貰ったのでそのまま娘さんに渡してみた。これ、もしかして購入費をぜんぶ懐に入れたということ!?悪い冒険者だなぁ。