2022/02/27

CWまとめ感想(2022/02/27)

「ピスト村の山菜取り(2~3)」作者:VIPPASさん
お題に沿って作った短編探索シナ。村に蔓延る病気の治療薬を森の薬師からもらってきてほしいという依頼です。年に1、2人村人が森で亡くなってるって、結構ヤバいのでは?なぜ討伐依頼を出さなかったんだろう…。それはともかく、老人に会いに行くと必要な薬草が足りず森の奥へ採取に行きます。でも、強い妖魔がいて即席罠で倒すことに。時間制限があるなか、材料集めがランダムなのが厳しいですね。あと3か所に設置できるんだけど、1か所につき3個仕掛けられるというのを聞き逃して一度ゲームオーバーに。やり直して3個ずつ仕掛けようと思ったら、今度は3番目の場所で2番目の設置罠が表示される不具合が…。いちおう頑張って倒せたし、思うようにいかないところも結構楽しかったです。

「ある音楽家の護衛(1~2)」作者:ゾンビ怖いさん
短編護衛シナ。ギター奏者からの依頼で、ギターの修理のため職人のいるジアム村との往復を護衛します。駆け出しでもサクッと遊べて、冒険者としての能力を試されるシーンもあって楽しかったです。やっぱり情報収集は大事よね。ギターを大事にする依頼人が何気に個性があって好きです。

「爆弾仕掛けの番犬(5~7)」作者:ゾンビ怖いさん
「機械仕掛けの番犬」の外伝的続編を想定した中編探索戦闘シナ。ルーシーのスチームゴーレムが何者かに盗まれたので取り戻してほしいという依頼です。戦闘ではPC一人がスチームゴーレムに仕掛けられた爆弾解除に当たり、仲間は犯人のウッドゴーレムを倒したり解除PCを回復したりとサポートに回ります。ウッドゴーレムがそれなりに多く、全体攻撃できないのでlv5パーティだと結構大変ですね。爆弾解除してルーシーに動力を外されるまで、スチームゴーレムもこちらを攻撃してくるし程よく緊張感がありました。かまってちゃんな犯人とルーシーとのやり取りも楽しかったです。スチームドッグげっと!

「森の異変(1〜3)」作者:ルココさん
短編探索討伐シナ。森に妖魔が住み着いて村人を襲うので討伐してほしいという依頼です。洞窟なのに中は遺跡のようになっていて、古代文明の痕跡みたいなのはなかったけど宝箱がいっぱいありました。住み着いた妖魔は色々で機甲の兵士もいるから油断なりません。さくっと遊べました。

「黄金色の鳥(3〜5)」作者:Dr.タカミネさん
3人以上向け中編シティアドベンチャーシナ。宿に逃げ込んだメイドが追手に殺され、その場にいた冒険者と宿の亭主に娘が犯人として牢屋に入れられてしまう。親父の計らいで一時的に保釈された冒険者たちは、真犯人を探すため街で情報を集める…というお話です。時間制限はないのであちこち聞きまわっていれば真相に辿り着くと思うけど、このまま進めても大丈夫なのかな?と不安になるイベントもあったりして悩ましかったです。盗賊ギルドで情報を買いまくってもいいし、宿に来た盗賊さんに少しだけ払って後は自力で解決しても良し。殺人事件の話は気が滅入るものの、冒険者たちを信じてくれる人や、友人のために怒る人、信念をもつ人なんかもいて最後まで引き込まれます。最後の最後にあんな切ない話を聞かされるとは…(涙)悲しい事件でした。

「春の七種、召し上がれ/思いつくままに作った春の七種ネタ」作者:神覇万象/Shinha-Bさん
暁の兆し企画参加の短編読み物シナ。娘さんが作ってくれた春の七草料理を頂きます。冒険者が多い宿なら、つまみ食いも日常茶飯事かもしれないですね。材料が足りなくても冒険者のために頑張って用意してくれた娘さんが優しい…。あとフォウ様も(涙)お正月気分を味わえるほのぼのシナでした。お土産にアイテム2つげっと!

「フランシス氏は足を掻く(3〜6)」作者:たこおどりさん
探索もある中編コメディシナ。ある秘薬を手に入れてきて欲しいという依頼で、薬を作って生計を立てているという村を訪れます。秘薬というから命に関わるものなのかと思ったら(笑)まあ他人には知られたくないだろうね。そして、この手の調達がスムーズにいくわけもなく、もう薬を作れる人はほとんどいないということで、薬そのものか調剤知識をもつ人を探すことに。途中、依頼人の秘密を守るためにPCが犠牲(?)になったり、酔っぱらいのミスで機甲兵と戦う破目になったり、住民同士の確執に振り回されたりしつつ何とか薬を手に入れました。まさかコメディシナでここまで苦労させられるとは…(機甲兵は逃げてもよかったけど心配なので倒した)。ラスト、依頼人に詰め寄る冒険者が鬼気迫る感じで面白かったです。

「豚と犬の一騒動(3〜5)」作者:Luckyさん
妖魔バリアント向けマルチエンドのほのぼの説得シナ。コボルトの集落とオークの集落の曹長がちょっとした口喧嘩から険悪になっているので、何とか仲裁して欲しいという依頼です。2つの集落で聞き込みをして、どうやって解決するか相談して決めます。話を聞いてみると二人とも悪い奴ではなくて、少し意固地になっているだけという感じで微笑ましかったです。仲直りは当事者同士で存分に。ボコボコになりつつ素直に仲直りする二人にニッコリでした。これからは親友になれそうですね。

「偽り語るは妖魔の言霊か(2〜4)」作者:Luckyさん
短編エイプリルフールシナ。最初から嘘だらけです。まず張り紙も依頼内容と違うからね。最後は色々と煙に巻かれたというか狐につままれたような感じだったけど、遊びに付き合ったお礼?は貰えたからいいか。どこからどこまでが幻だったのか考えると少し不安になります。

「一つ、嘘の話(1〜3)」作者:Luckyさん
エイプリルフール向け短編護衛シナ。シナリオ内に嘘が1つあるので、1回しか使えない専用アイテムを嘘を吐いていると思った相手に使います。こんなふうに言われると、何もかもが怪しく見えてきますね。依頼人に懐疑の目を向けまくってしまいました(汗)そしてクリア後に正否がわかります。アイデアが楽しい作品でした。

2022/02/22

CW「夢は南海を駆ける」感想

対象レベル:4~8
作者:発狂道化師さん

マルチエンドの6人専用長編シナ。
胡椒の新しい交易路開拓を夢見る実業家ジャン=ルイの依頼で、南方の大陸にあるラダリア人村落の捜索と護衛を行います。

冒険とか探検と呼ぶにふさわしい旅でしたね。海賊やらピラニアに遭遇し、悪路に悩まされ、船を修理しながら未開の地を突き進みます。
一歩間違えれば命はないという状況もあり、選択肢を選ぶのが怖いんですよ。それでいて絶対に危険と分かっている選択肢でも、冒険者なら挑戦したい気持ちもあったりして悩ましい。

そして危険と分かり切っている道には、それ相応の困難が待ち構えているところがさすが。依頼完遂エンドの最大の敵が”飢え”だというね…(アイテムの使いどころも難しいけど)。
さらに、犠牲者の数でいうと依頼完遂=大団円というわけでもないという…。

ただ、依頼完遂エンドは経験点的には難易度に見合った合計3点(一人は4点かも)だし、他のエンディングを見た後だと少しハッピー度が増すかもしれない。
またいつか泥臭い冒険がしたくなったらプレイしたいです。

2022/02/17

CWまとめ感想(2022/02/17)

「妖精の狂詩曲(1〜10)」作者:Dr.タカミネさん
コミカルな中編シナ。妖精チィの度を過ぎたいたずらに親父がブチ切れ、とっ捕まえてこいと命令されます。聞き込みや図書館で情報収集、罠を張ってみたりできるんだけど、無関係なイベントも色々あって楽しく調査できました。詰まった時は占い屋でヒントをもらえるし。街の人々も彼女には困っていたようで、話を聞いていくうちに最近になっていたずらが悪化したことや彼女の境遇などがわかってきます。最初はあんなに憎たらしかったのに、まさか泣かされることになるとは…。こういうのにめちゃくちゃ弱いんですよね。彼女自身も理解できてなかった種族の壁をも越えた想いにホロリ。こんなの許すしかないでしょう。ラスト、冒険者たちの言葉にふっきれたチィの笑顔が眩しいです。

「あるありふれたゴブリン退治(1~3)」作者:南瓜頭さん
マルチエンドの短編ゴブ洞シナ。KCなどに結構対応していてこなれた冒険者なら色々やりようがあるし、駆け出しでも鑑定を駆使して慎重にやれば後れを取ることはない感じでした。ゴブリンたちの事情がわかると、問答無用で退治するのも可哀そうになりますね…。

「新雪に誓いを」作者:成瀬 悠さん
暁の兆し企画提出作品で6人用短編読み物シナ。冒険者のための神社”門和守(かどわす)神社”を訪れます。50spでおみくじを引いたり、抱負を述べたりして正月気分を味わえました。全パーティ(6人未満PTは留守番)で行ってみたんだけど(毎回口調設定が大変だった…)全然大吉が出ないので「出るまで引こう」と決意した途端に出た。召喚獣げっと!ほのぼのしてて楽しかったです。

「渓谷の奥に眠るは…(6~8)」作者:Lop_norさん
長編探索シナ。引退した探検家にもらった財宝の手がかりを元に交易都市アスタラへ向かいます。時間の概念があるシナリオなんだけど、制限時間とかはないのでじっくりお宝探しに専念できました。事前にしっかり準備して、街での情報収集はもちろん、手記に書かれた場所を割り出したり瓦礫と化した遺構を調査したりと本格的な探検といった雰囲気を楽しめます。遺跡内も謎解きや仕掛け、事前準備が試される障害など手を変え品を変えて楽しませてくれるんですよね。マップ自体はそこまで広いわけではないのに、ガッツリ探索を堪能できました。

「酔い越しの銭持たず」作者:Lucaさん
暁の兆し企画参加の大江戸バリアント向けシナ。夢枕に立つ亡き夫を成仏させてほしいという依頼です。喋れないタイプの霊らしく、ひたすら見つめるだけというのが不気味でしたが、攻撃の意志はなさそうなので色々やってみました。霊に恨まれない程度に。言葉はなくても想いは伝わってきましたね。しかし、生前どんだけ酒をため込んでいたんだ…(汗)

「青いフード(4~6)」作者:ゾンビ怖いさん
ある朝、親父さんと娘さんとダスキンが青いフードに取り憑かれていて…という短編シナ。みんな青いフードが似合うなぁ。下水道で汚れから守れるというのは確かにあるかもしれない。でも戦闘中にフードを被せられたPCが混乱してたのでヤバイ代物なのは間違いない(汗)勝ったけどいつの間にかフード押し付けられてたぁ!?

「黄金の魔術師(4~6)」作者:ゾンビ怖いさん
3人以上用中編探索シナ。賢者の塔からの依頼で、亡くなった富豪魔術師の屋敷を調査します。用心深い人物だったようで罠が色々と仕掛けられてました。魔力感知や魔法を解除KCが役立つし、なくても判定成功で解除できる上に休憩場所がある親切設計です。それと盗賊の手or盗みKCが活躍するのも嬉しい。それほど広くないのに調べがいがあって、頑張った分お土産が増えるし雑談も多めで楽しく探索できました。星の金貨いっぱいげっと!

「賢者の果実」作者:ありじごくさん
役割設定のある5人以上用マルチエンドの長編シナ。ある朝突然、戦士PCが可愛いリスになってしまい、元に戻る方法を仲間と探し回ります。仲間とのコミカルな掛け合いが楽しかったし、リスのカードがくるくるよく動くのが良いですね~。娘さんもメロメロになるくらい可愛らしくて、そのままでもいいんじゃないかと思ってしまいました。でも調べていくうちに結構ヤバい状況だと分かってきて…。経験点目当てで迷うことなく殴るルートに。魔法じゃない遠距離攻撃スキルが2枚しかなくて焦りました(全体攻撃がダメだと思わなかった)遠距離武器二つもらえたけどそれでも届かず、結局荷物袋の奥にしまっていた強力武器に頼ることに。ちょっと申し訳ない気分になりつつも、仲間の絆を深めてレベルマックスを迎えました。リスになるルートも見たいけど、さすがに弱体化しすぎるので悩む…。

「後始末(3~5)」作者:盾さん
「砂漠の守護者」のクリアPCを含む6人専用中編探索シナ。魔力を帯びた一帯で”魔力を纏った像か何か”を探してほしいという依頼です。魔力感知が通用しないので少々変わった方法を使うことに。マインスイーパみたいな感じで、輝魔石というアイテム×6個を一晩置くと魔力の流れが近くにあったか判るので、それで場所を特定していきます。それに冒険者の疲労の管理と蜘蛛による麻痺の対処が加わって、なかなか探索してる感ありました。疲労の回復が思ったより小さくて後半は二人行動になってしまったけど、運よく最初の設置で小さな反応が出てたので、全員疲労状態になる前に回収成功。依頼達成後の裏話で、何もしてないと言っても依頼人の功績は大きかったんだなぁとしみじみしました。にしても、やっぱり賢者の塔はヤバい奴ばかりだ…。前回、ヘドロモンスターをリューンに解き放った依頼人がシャレにならない状況になってて驚きました。

「南瓜の見た夢(3~4)」作者:VIPPASさん
NEXT専用2人以上用中編討伐シナ。村に出た妖魔の討伐依頼で、依頼人の少年ヘポにせかされながらも村へ向かいます。変わった少年で、少し怪しいんだけど悪意は全く感じられないし、とっても村想いのいい子で道中楽しかったです。せかされすぎて森を駆け抜ける破目になる冒険者が地味にスゴイ。走って2日の距離(野営はする)を荷物と装備ありで走り切ったんだもんね…。討伐前に力尽きそうでした(笑)そしてペポ君の南瓜尽くしの歓迎も温かくて、やっぱりいい子なんだなぁとしみじみ。討伐本番ではさすがに緊張感あって、洞窟の奥で見たものにぞわりとしました。村人の様子も少しおかしかったし予感はあったんだけど、まさかそういうことだったとは…。タイトルの意味が分かってホロリ。ハロウィンにプレイしたい、楽しくて温かい気持ちになる作品でした。操剣ならぬ操包丁スキルげっと!

2022/02/12

CW「神饌の美酒」感想

対象レベル:6〜8
作者:ヒトガタ生活さん

善人プレイも悪役プレイもできる中編シナ。険悪な態度で冒険者を追い払った村で異常が発生し…というお話です。

放っておいてもいいんだけど、逃げてきた村の少女シャナンと青年イニシェが可哀そうなので調査することに。調べていくと妖魔の襲撃なんて単純なものではなく、意外な事実が色々とわかってきて引き込まれました。

NPCも魅力的なんですよね。怒りも悲しみもストレートにぶつけていくシャナンと、自分の感情と向き合うのを放棄したかのようなイニシェの対比が良かったです。
お前は~しても絶対に冒険者に勝てないくらい弱いくせに!という二人のやり取りに、その条件じゃちょっと…と内心汗をかいてる冒険者に笑った。

冒険者たちの言動を割と細かく選べるのも嬉しい。善人PTだったので二人のために一働きしてきました。 悪知恵を働かせて御使いを追い払い、さらにおばばの薬を使ってラスボス戦で勝利を掴みます。
解放されたイニシェの様子にホロリ。

善人プレイだと連れ込みできないと後でわかって若干ガッカリしてしまったけど、まあ彼らが元気ならいいか!

2022/02/07

CWまとめ感想(2022/02/07)

「年末に鮭が無いとはナシャケナイ(5~7)」作者:生野菜サラダさん
一発ネタ年末短編戦闘シナ。年末の商店街で例のごとくトラブルに巻き込まれます。もうリューンでのトラブル遭遇率が高すぎて、「闇に隠れる」でこの手のイベントを回避する冒険者も現れそう(笑)アニキがかもはや暴力バカになってたので心置きなく殴って解決してきました。暴力はすべてを解決する!

「からくり仕掛けの街(増量版)」作者:人生売りの人さん
短編戦闘シナ。からくり職人の街までお遣いに来たら、夜中に突然からくりに襲われ…というお話です。やたらとNPCの顔色が悪くてゾンビみたいだなぁと思ってたら、まあ似たようなものだった。毎回部屋の掃除が大変そうだ…。かなり不気味な敵で雰囲気ありました。連戦もあるので緊張感あります。でも結局何が”この街のため”だったんだろう?

「使う者(10~)」作者:ざしきわらしさん
金策にもなる戦闘シナ。悪魔三匹を討伐するんだけど、彼らが使ってくる道具を壊さずに敵だけ倒せば総取りできます。アイテムは小出しなので全部げっとするには20ラウンド以上攻撃に耐えたり、ハードモードで特定のKCを使わないといけなかったり大変です。とにかく画面いっぱいにアイテムが広がっていくのが壮観でした。中には一般的な普通の装備もあって、今まで倒した相手の装備なんだろうか…と想像してみたり。例の救世の聖鎧とやらもゲットしたけど、確かに強いなぁ。悪魔たちのコレクター魂にちょっぴり共感しました(死蔵せずに使って見せびらかしたい)

「秘薬のゆくえ(7〜9)」作者:yuleyさん
一人で入ると人数合わせに連れ込みを選べるコミカルな中編探索シナ。娘の治療に必要な秘薬が盗まれたので取り戻して欲しいという町長からの依頼です。全体的にゆるい雰囲気で、とくに”どらやき盗賊団”は初登場シーンのぐだぐだ会話で一気に好きになっちゃいましたね。お前らなんで盗賊団やってるんだよという。彼らと関わったことで依頼人もボケ担当だったことが判明するし!調査中に町長の噂を聞いて裏の顔があるんじゃないかと疑ってごめんな…。その後の容疑者との追いかけっこも古典的ギャグ表現で描かれてて大好き。さらに、追って入った洞窟探索が思いのほか本格的で(広さは中編シナサイズ)、探索シナとしても楽しかったです。

「双頭の遺跡(4~6)」作者:slp' catさん
一つのパーティを3人ずつに分けて、二つのシナリオを並行して攻略していく中編探索リドルシナ。どのエンジンで遊べるのか調べるのが面倒で後回しにしてたんですが「多重世界の相棒」が面白かったのでこっちもやってみました。pyだと有名なシナリオは自動で仕様に合わせてくれるんですね~。この遺跡は二組に分かれてないと攻略できないような仕組みになっていて、情報共有や仕掛け解除を連携して攻略していく必要があります。戦闘はほぼ逃げられるからマッピングと謎解きに集中できました。まあ、謎解きは当てずっぽうでクリアしたんですけどね(汗)ペナルティの戦闘まで逃走可なので、試練のイベント戦闘以外はほぼ逃げてました。凶悪な罠はないし何もない行き止まりが多めのマップで、視点切り替えがないとやや単調かも。滅びた国の魔法が封印された遺跡だということだけど、ダンジョンの仕組みを見るに知恵と協調性を持つ者たちに封印を解いてもらいたかったんだろうなぁ。

「竜討伐の依頼(1~3)」作者:tacさん
病み鍋祭り提出の短編竜育成討伐シナ。最初は幼い竜の討伐依頼なんだけど、何人も生贄となる冒険者を送り込むことで巨竜とし、それを屠ることで英雄になれます。初回でlv1冒険者を連れ込めるので、残り4人は新規作成とか、他の生贄系連れ込みを使いましょう。ただ、連れ込みのトム君は意外と戦士系として優秀な能力値なので、彼を育てて夢を叶えてあげるのもいいかもしれない。最終段階まで成長すると、回復を使うASKドラゴンみたいな感じで強かったです。経験点3点げっと!

「精霊の竪琴(2〜5)」作者:きしりとおるさん
シリーズ1作目にして最終作となった長編シナ。吟遊詩人ユーゾッタの依頼で、雪の女王の氷の宮を探しに北の大白峰へ向かいます。親父が気を利かせて炎の魔法剣を貸してくれるのが優しい。このシナリオ内で使いまくるとスキルを閃きます。でもこの普通に進めてると3枚全部手に入れるのは厳しい…。ランダム戦闘で戦いまくればよかったのか?冒険者たちがやたらと依頼人のプライベートを詮索するのはどうかと思ったけど、精霊たちとのやり取りは楽しかったし、吟遊詩人を意識したような文章が入るところも雰囲気があってよかったです。続きも見たかったなぁ。

「TRUTH ~真実~(3〜6)」作者:たれぱんにゃさん
罠をテーマにした長編依頼シナ。ツケを貯めた冒険者の前にたくさんの依頼が提示され、それらすべてをこなすまで自由はないと親父さんに宣言されてしまいます。シンプルな依頼を片っ端からこなしていくんだけど、それらで得た人脈や土地勘が他の依頼を解決するのに役立ったりするのが面白かったです。途中何をすれば良いのか分からなったら緑の洞窟で色々やってみるべし。終盤はNPC主導っぽいところもありつつ、やり応えはありました。

「惨劇の記憶(リメイク版)(3〜5)」作者:きしりとおるさん
マルチエンドの4人以上用長編シナ。記憶喪失の少女一人を残し、壊滅してしまった隣り村で何があったのか調査して欲しいという依頼です。Ask絵改変の儚げな少女が助けてあげたくなりますね〜。彼女の幸せを願う村長と奥さんもいい人だし、壊滅した少女の村の凄惨な様子もインパクトがあって自ずと捜査に力が入ります。調査部分も探索部分も一つ一つはシンプルなんだけど、積み重ねによってやり応えが出てました。テンポよく進むし、それでいてカードワースらしい演出で雰囲気はきちんと伝わってきます。橋を落として敵をやり過ごしたり、お宝がありそうだと思ったら蜘蛛だらけで骨折り損というのも冒険らしいよね。残忍な妖魔と人間のような感情をもつ妖魔との対比も良かった。最後の選択は冒険者が口を出すことでもないんだけど、わざわざトラウマを思い出させるのもあれなので止めてしまいました。

「忘れかけた空(5〜7)」作者:SARUOさん
飲んだくれのロデオにそそのかされて、メダルが示したまだ見ぬ地を目指しひたすら進んでいきます。短編〜中編くらいのイベントの集合体みたいな作品で、しかもそれぞれイベントと物語が作り込まれていて楽しかったです。ちょっと長かったけど、コンパスを使えばミニイベントをすっ飛ばして迷うことなく次の目的地に行けたりもするし。でも、希少アイテムの獲得率が下がったり、エンディングにも影響するので使うかどうかは悩みどころ。作り込まれたイベントの中にはフラグを立てるのが難しいものもあり、攻略サイトが欲しくなるほどの大作です。

2022/02/02

CWまとめ感想(2022/02/02)

「マルバ森の異物(1~3)」作者:タミー明さん
短編探索討伐シナ。森で大量発生したトードを駆除することになったが、森には別の脅威もいて…というお話です。トードは倒すと毒液で体力を消耗させてくるので、それを一掃するだけでも駆け出しには大変なもの。追加報酬を取るか、安全を取るか判断力が試されます。ただ、その脅威は森を移動しているので、戦わない場合でも気配を探りながらの探索はスリルいっぱいです。マップは意外と広くて探索し甲斐がありました。闇に隠れるや解錠KCを上手く使えば幸せになれるかも。

「竹林の盗賊団(2~4)」作者:怪獣クドラさん
大江戸バリアント向けゴブ洞改変短編討伐シナ。一人娘が街道の盗賊に誘拐され、身代金受け渡しの振りをして娘を救出してほしいという依頼です。救出と討伐、そして賞金首と、頑張れば報酬がたんまり手に入ります。とはいえ、娘の無事が一番なので、慎重にバレないように敵戦力を削っていきました。人質戦が待ち構えてるのは目に見えてるからね。竹林なのでタケノコを発見したりするけど、今は収穫してる場合じゃありません。ラスボス戦では眠りの雲と蜘蛛の糸が大活躍。人助けができて報酬もタケノコも手に入って大満足でした。

「落日の鎮魂歌(4~6)」作者:keiさん
6人専用のマルチエンド中編脱出シナ。山奥の廃墟に棲みついた魔術師捕縛依頼で、逆に捕らわれてしまってどうしようというお話です。脱出方法は盗賊に調べさせるだけじゃなく、複数回調べて適した役割の人にバトンタッチしないと進めなかったり、老人から上手く情報を聞き出すために試行錯誤したり結構難しかったです。ネタバレテキストがあってよかった。認知症で家族の絆が壊れてしまうのは辛いですよね…。上手い事やるとすべて解決してハッピーに。魔術師捕縛の理由や奇跡の詳細など、プレイヤーの好きに解釈できる描き方が良かったです。二人仲良く暮らしていってほしいな。

「深海の盟主たち(3~5)」作者:ブイヨンスウプさん
マルチエンドの長編シナ。漁村で人間に危害を加えるマーマンを追い払ってほしいという依頼です。序盤から「魚人すげぇ!」となる展開が熱い。今までマーマンをそれほど脅威に思っていなかったんですが完全に舐めてましたね…。思わず悪あがきをしまくって勝利を収めてしまったんですが(戦闘シナ帰りのPTだった)、ゴブ洞をクリアした時のような軽快さで終わってこれはこれでよかったです(笑)でも何も分からないまま終わるのはもったいないので別宿で再挑戦。私の大好きな異種族間交流が描かれていて読み応えありました。マーマンたちも苦労してるんだね…。人間と同じように苦悩する者たちもいれば、人間の常識が通用しない存在などもいて面白かったです。ただ、海底探索で物語的には時間制限があるので、一直線に宮殿を目指して逆に遠回りになったのは心臓に悪かった…(汗)苦労しただけあってエンディングはドラマティックで良かったです。

「雪山の巨人(2~6)」作者:ハチミツさん・小柴さん・ヒラメさん
マルチエンドの2人以上向け中編シナ。雪山に咲く薬草の花を採取するので護衛してほしいという依頼です。精霊のいたずらで病気になってしまうというのがファンタジーらしさ出てました。治療に必要なのが雪が積もらないと咲かない花というのも組み合わせ的にロマンが増してました。田舎だからこそのトラブルが何気に後から物語に絡んでくる展開も良い。家族思いの依頼人が穏やかに笑えるようになるかどうかは冒険者にかかってます。洞窟の主の嬉しそうな様子が印象に残る、冬にぴったりの心温まる作品でした。召喚獣げっと。さりげなくアニキKCついてるぞこいつ!

「魔女の棲む森(4~6)」作者:みんみん@さん
中編シナ。兄を探したいという少女の依頼で、占い師が条件として出した”キルプスの魔女の証”入手のため魔女の元へ向かいます。何やら訳ありな少女で、危なっかしいところがあって放っておけないところがありました。占いで兄を探してもらうために「なんでもする!」とか断言してたし、魔女が証を貸してくれないなら奪い取ってでも…と血気盛んだし。でも全体的にはコミカルでほんわか優しい雰囲気で楽しかったです。魔女さんと鴉のカークの関係が可愛くて好き。あと、迷いの森を抜けられない人のために、攻略情報を有料で教えてくれるヒント教の人に笑った。

「リューン枯れ葉通り(2~4)」作者:小柴さん
依頼付き街シナ。地図を作ってほしいという依頼で、依頼人が発見した島へ向かいます。小さな島なりに探索し甲斐がありました。薬草などがいっぱい取れるし、無人島にある人工物はロマンですよね。しかも仕掛けを動かしたら魔法の世界ならではの橋ができて…。未完成らしく依頼人から「引き続き調査を」と言われたのに続きがなくて悲しいです。町シナとしても杖、剣、指揮、鞭術などいい感じのスキルがあって魅力的です。

「虹色の魚(5~10)」作者:左矢さん
6人専用短編探索シナ。魚好きな伯爵の依頼で、虹色の鱗を持つという幻の虹魚を探しに南海へ向かいます。のんびり船旅を楽しむ(一部除く)冒険者たちが微笑ましかったし、潜水服を着ての海中探索も雰囲気あって楽しめました。潜水服&海中の身動きしにくさをペナルティカードで表現してるところがいい。あと、敵のクラゲが綺麗でした。ボス戦は高レベルなら海中でも戦えるんだけど、その時の冒険者たちの言動が面白かったです。にしても、体内受精ってことは古代魚とかがモチーフなのかな?

「雷雲と神風(6~8)」作者:タチモリさん
コミカルなマルチエンド短編討伐シナ。気軽に魔王退治を引き受けたら、後から後から聞いてない情報が出てきて…というお話です。最初にちゃんと聞いておかないのがいけないんだけど、どんどん面倒なことになってきて依頼人と冒険者の温度差が大きくなっていくのが最高に面白かったです。欲にまみれた人々とイメージとは正反対な魔王、そして流される冒険者に可哀そうな村人たち…。最後までゆるい笑いがツボで笑いっぱなしでした。

「喧嘩にかぶる笠はなし(6~7)」作者:夏豆キミドリさん
仲良し6人専用一本道の中編ギャグシナ。指定したPC二人が揚げじゃがにかけるものでケンカし、ケチャップ派メンバーだけで吸血鬼退治に出かけてしまい…というお話です。犬猿を付けてる南国ハーフエルフ・ルアナと北国蛮族ヴォルグを選んだら、ケンカの様子が思いのほか微笑ましかった!ギャグシナじゃなかったら割とヤバい状況になってたけど、吸血鬼の方もゆるい感じだったので気軽に笑えます。別々に行動してるのに、二人とも別の場所で落ちてるところとか似た者同士っぽくて好き。あと”天より降臨せし眠れる騎士王”とかいう豪勢な二つ名が出てきて笑った。これランダム生成だったのね。