2021/04/27

CW「一里塚の果て」感想

更新:21/01/01 ver.1.00、Next
作者:Niwatorryさん

Next専用の上質なダンジョン探索シナの詰め合わせ作品。
酒場にいる地図屋から3つ、祓魔官から2つのダンジョンを紹介してもらえます。

まだ手付かずの遺跡や不浄な存在が占拠する墓所など、たくさんの罠とお宝が待ち構えるダンジョンがいいですね~。対象レベルは今の所lv1~5まであって、駆け出しでもがっつり探索できます。

宝箱を開けた時にザクザクお宝が見つかるのがテンション上がるし、基本的に調査は自動で行われるから比較的サクサク進められるし(オートマップはない)、戦闘時に判定に成功すれば敵の情報がわかって有利に戦えるのもカッコよかったです。

あと一部(今の所2つ)のアイテムは酒場の魔術師に材料を渡せば強化してくれるのがロマン。
とくに魔導書の方は5つ目のダンジョン自体がロマンの塊なので、古代文明の遺物や魔術師の試練などに興味があるなら超おすすめです。

それだけでも大満足なのに、これからさらにダンジョンが追加されていく予定でワクワクが止まりません。バージョンアップが楽しみです!

2021/04/22

CWまとめ感想(2021/04/22)

「おうちかえりたいせき/既調査遺跡確認依頼(3~5)」作者:オサールでござ~るさん
2021年新春100kb祭り提出作品。遺跡の定期調査の依頼です。害獣や妖魔を駆除したり、危険なものがあれば報告するだけでもいいという簡単なお仕事。害獣駆除はサボりつつ、ゴミ拾いをして進んでたら奥の部屋で死にかけました。最初は倒す以外のやり方があるのかな?とか思ってたけど、見た目に反して結構凶悪な技を仕掛けてくるので生きて帰るので精一杯…。最後のセリフが哀愁漂ってました。

「そして君は、」作者:満月丸さん
100kb祭り提出作品で、人数調整不要の新規エルフPC用短編導入シナ。PCの生い立ちや職業、故郷を出た理由クーポンを配布できる読み物シナリオです。私みたいに特定シナリオをプレイするのに必要な要素を付けただけで、具体的な性格や背景などは考えずにPCを作ってしまう人にちょうどいいですね。選択肢はそれほど多くないけれど、どんな国でどんな風に暮らしていたのか想像が膨らみました。聖職者的な能力値のPCができたのでそのルートを選んだところ、出身国について触れていて「おぉ!」と思ったのに国名を忘れてしまった(汗)とりあえず自力で出身クーポン付けたよ!

「Cockroach Slippers(3~5)」作者:茶頭巾さん
100KB祭り参加シナリオ。宿に出たGを退治する6人推奨ミニゲームシナ。ソロでも大丈夫です。G退治に宿の冒険者全員を駆り出し、まるで兵士たちを戦場へ送る時のような緊張感漂う冒頭から面白かったです。娘さんチームのルビがいい(笑)ミニゲームは5ラウンドあって、5種類の能力判定の中から好きな順番で選んでいくというもの。判定に失敗すると正気度チェックを行い、それに失敗したら意識不明に。この気絶するきっかけ描写が、Gと遭遇した時にゾワっとする出来事だったりするので、モザイクはかかってるもののGが苦手な人は覚悟が必要かもしれない。lv4パーティで挑んで何とか二人生き残りました。しかし、冒険者総出で退治しなきゃいけないレベルに大量のGがいた宿って(汗)

「マクガフィンの小箱」作者:里臼臣さん
py3以上の中編シナ。カルバチアの別荘から遺品を持ち帰ってほしいという依頼です。行ってみると金庫を開けるためのヒントが塗りつぶされており、家の中を調べまくって手がかりを探すことに。この家の主がからくりとか好きだったようで、家中の仕掛けを解かないと自由に部屋を出入りすることすらできません。ヒントがさりげなさ過ぎてかなり悩んでしまいました。いちおう解錠KCが使えるところもあるし、入力欄は3つなので片っ端から入力して開けるという力業でも解決できます。脱出系探索ゲームが好きな人におススメ。

「天導の書」作者:覆面ノルドさん
水滸伝の梁山泊ごっこをするためのpy4以上専用クーポン配布ユーティリティ。ちょっと元ネタの関連作品に触れたことがなかったのでピンときませんでしたが、宿の冒険者たち(9割以上連れ込み)を片っ端から占ってリストが埋まっていくのは楽しかったです。占ってもらうと空席の宿星が割り当てられていくみたいで全部埋まると壮観です。何人いるか数えたことないけど十分足りたみたい(笑)機会があったら宿星について調べてみたいです。

「宿の片隅で見たものは」作者:抹茶あずきさん
100KB祭り参加シナリオ。マルチエンドの短編読み物シナなんだけど、選択肢出てきたっけ?…と思ったら、その前に能力判定に成功しないと出ないのか。選択肢なしルートだと、青筋浮かべながらも優しい(おせっかいな?)気遣いを見せる冒険者が見られます。

「リモートゴブ洞(1~3)」作者:alcanaさん
100kb祭り提出作品のゴブ洞改変。冒険者も当然のようにリモートワークを始めている…(笑)いつもの宿画面も「リモート会議中」の文字があるだけで楽しいから不思議です。そしてリモートでどうやって妖魔を討伐するのかと言えば、魔術師学連が開発した魔導機械のドローン!同じく彼らが用意した魔力回線を使って遠隔操作します。当然のことながらドローンが壊れたら討伐できないんだけど、それを召喚獣で表現してるのもカードワースらしくて良かったです。新鮮で楽しいゴブ洞改変シナでした。

「赤き鬼の穴蔵(7~10)」作者:満月丸さん
100kb祭り提出作品。洞窟に住みつき村人をさらう吸血鬼を退治してほしいという討伐シナ。Nextの全面セルをフル活用した洞窟を探り探り進んでいきます。相手が知能の高い吸血鬼だけあって、さして広い洞窟でもないのに手こずらせてくれました。罠がいやらしいよね。あと「こんなところに住んでいて不快じゃないの?」と思ってしまう血生臭い洞窟が不気味です。途中生存者を助けて重要な情報を貰えたんだけど、ラスボス目前でいかにも怪しいマップの空白が残っていて、どうやって行くのかかなり悩んでしまいました。冒険者なので最終的には無策でボスに突っ込みましたが(笑)メニューカードが見えない分、いつもより慎重さと機転が試された気がします。ゲームブック風の語りが渋い。

「こもれび森の退治依頼(2~4)」作者:水雲(もずく)さん
悪役PTにも対応した短編探索シナ。狼退治のために森を探索します。普通のPTで行ったら割とのほほんとした雰囲気でした。なので最後はちょっと驚きましたね。後から悪役対応と知って、そういうことか~と納得。サクッと遊べました。

「ゴブリンの迷Q(3~5)」作者:HANDさん
py4以上の100kb祭り提出作品。巨大(おそらく20×20以上)なwizardry風ダンジョン探索シナ。普通のゴブリン退治だと思って出かけてこれに遭遇したら嫌になっちゃうよね~。長い通路多すぎ(汗)敵自体はそう強くないんだけど、広い分数も多くて疲れました。罠や調査コマンドなどがないからマッピングだけに集中できたのが救い。それでも途中でズレてしまって正しいマップを描けたか自信ないです。でも、これだけ広いと達成感もありますね。スキルと宝玉げっと。

2021/04/17

CW「エスメスの火」感想

対象レベル:1~3
作者:SARUOさん

マルチエンドの中編シナ。NPCが最大5人仲間にできます。
昔ながらのアドベンチャーゲームみたいに足で探すタイプで、とにかく行ける場所に片っ端から行って、出現NPCや発生イベントをメモしつつダメなら最初からやり直しという感じ。

一応2周目からは移動が楽になる仕様なんだけども、かなり細かい状況の変化を多くのフラグで管理しているので一筋縄じゃいきません。そもそも仲間になりそうなNPCが半分以上わからないからね…。

何周かやったものの全然わからなくて結局エディタで解析しまくりました。解析難易度もかなり高く、解析にゲーム性を見出してしまえるレベル。
なんとかベストエンドへの道筋を見つけ、手順をメモしたら感想文より長くなったという…(汗)

運命に翻弄されるNPCたちの背景は見ごたえあったし、コミカルな展開を挟みつつ最後は熱い戦いがあって引き込まれました。
よっぽど根気のある人か、解析した人しか見れないんじゃないかと思うともったいないです。

2021/04/12

Cwまとめ感想(2021/04/12)

「逆転判決 ~スカーフの少女(4~10)」作者:イーグルさん
若者(できれば男性)一人専用裁判シナリオ。あの作品のパロディということで楽しみにしてました。再現率が本当に半端ないですね!序盤から色々と類似点を見つけて喜んでたんですが、裁判が始まってからはCWだということを忘れそうになってました。「意義あり!」からの高揚感がもう大好き。でもちゃんと冒険者らしい見せ場(裁判的にはいいのか!?という流れだったけど)もあったし、一般人との感覚の違いを指摘されたりと面白かったです。それに事件を解決に導く証拠や証言の矛盾なんかもしっかり作り込まれていて、裁判ものの作品としても完成度が高かったと思います。たぶん元ネタを知らなくても十分楽しめるかと。幽霊の依頼人も魅力的で、普段は明るくて楽しい人だから母親としての本音がこぼれると不意を突かれてうるっときてしまったり。戦闘が苦手なPCでも大活躍できる熱い作品でした。

「冒険前の腹ごしらえ」作者:うたさん
馬車移動中に暇だから腹ごしらえしておこうというシナリオ。手持ちの食べ物・飲み物系アイテムを使用すると、冒険者たちが口々に感想を言い合います。冒険者たちの反応が思ったよりバリエーション豊かで、思わずあるだけ食べさせたくなってしまいますね。料理が作れるシナリオや食べ物アイテム店シナで食料調達しないと…!お土産は、たぶんこのシナリオで食べた回数だけ使える回復アイテムなので、食料KC対応シナで便利かも。

「勇者になるもんっ!(5~6)」作者:めりねこさん
とあるチンピラのやむにやまれぬ事情をしり、手助けする人情系短編探索シナ。広さはゴブ洞より少し広いくらいですが、敵は雑魚が案外強いかもしれない。だるいからとサボってた冒険者たちが、チンピラの話を聞いて快く引き受けるところや、無事解決して「かっこよかったよ」の一言など、王道で良かったです。

「春告げ前の落とし物(6~8)」作者:無名しさん
ひょんなことから鬼門からあふれ出す鬼を退治することになる戦闘シナ。次から次へと現れる鬼に加え、自爆で全体攻撃かましてくる鬼火もいて火力高めでした。リューン桜前線のメンバーで突入したんだけども、ルルちゃんがやたらと打たれ弱くてなぁ…。割とバランスブレイクな全体攻撃を一枚持ってたのと、回復系アイテムが溜まりに溜まってたので何とかなりました。事件の発端が面白かったし、お爺ちゃんによる再発防止策がいいよね。こういう発端のエピソード好きです。

「かぼちゃの日(2~3)」作者:りりさん
PT分断のある短編探索ハロウィンシナ。ハロウィン前日のかぼちゃの日に魔女が現れ、子供たちに変身の杖を渡したことで始まる騒動を描いています。仮装のことで喧嘩したり、変身の杖ではしゃぎ回る子供たちが子供らしくて微笑ましかったです。…まあ南瓜にされてしまった人たちは笑い事じゃありませんが(最悪食べられていたかも…)。魔女の館にはいたずら好きな幽霊などが待ち構えていて、PT分断なんていう状況なのに、どこか楽しい雰囲気がありました。探索中もしゃべる扉やミニゲーム、パイ作りの手伝いなど色々あって楽しませる気満々だし。ハロウィンにピッタリの作品でした。

「金の髪のエリザベス」作者:菅かるさん
昔好きだった女性エリザベスが今どうしているのか見てきてほしいという依頼。ロマンティックで少し残酷な話でした。最初からわかっていれば、もっとずっと一緒に要られただろうに…。エリザベスにとっての会えなかった時間と、依頼人がいずれ一人で過ごすことになるだろう時間の長さを考えると切ないです(婚約の話がどうなったのかわからないけど)。せめて今は幸せでいてほしいですね。

「Holiday Rain」作者:naokiさん
めっちゃ楽しかったです。これは大冒険してる英雄クラスのPTで行っても、マスコットを甘やかしてるほのぼのPTで行っても楽しいと思う。娘さんの「おかえり!」が可愛かった。しかし、このシナリオでスキルがもらえるとは思わなかった(笑)

「始めてのカードワース」作者:naokiさん
CW初心者向けチュートリアル兼リューン街シナ。チュートリアルはnaokiさんの技術をふんだんに使っていて、これを初めてプレイした人は他のシナリオをやって違いに驚きそう(汗)まあ、内容は丁寧に教えているからいいんだけど。買い物の方もすごくて、スキルを選択した時点でPT全員の適正をチェックして、それをPCカードの上にそれぞれメーターと%で表示してくれるからわかりやすい。これはリソースとかあったらいいのに。

「チードル家の怪奇」作者:naokiさん
チードル家当主の様子が変なので調べてほしいという短編読み物シナ。調査によって死霊術が関係しているとわかり、戦闘を経てめでたく事件解決となるが…というミステリアスな展開。死霊術といってもなんでもありではなく、発動条件が設定されているところがいい。演出がホラーゲームっぽくて凝ってたし。サクッと読めました。

「親父を倒せ!(3~6)」作者:naokiさん
親父に暴言を吐いたらキレて謎の部屋に閉じ込められる狂い系中編シナ。狂い系というより狂い系オマージュシナリオかも?唐突な展開が続きますがストーリーはあるし、最後は結構熱い展開で良かったです。演出とかギミックが凝っていて驚かされることもあったり。最初のダンジョン脱出で一度躓いたものの、中央の台と扉と行ったり来たり試行錯誤したら出られました(実は答えがひっそりと配布…)。二戦目ではうっかり物理麻痺とかやると進行不能になるので注意です。その後はまったく予想してなかった展開となり、いい意味で驚かされました。狂い系の雰囲気を楽しみつつ、ちゃんとオチがつく作品をやりたい時にお勧めです。

2021/04/07

CW 「遺跡とアニキ」感想

対象レベル:3~5
作者:光るニートさん

アニキやアニキ崇拝者がいない二人以上のパーティ向け長編探索シナ。
探索し尽くそうとすると熟練冒険者じゃないと無理っぽい罠だらけのダンジョンですが、2~6割の探索で依頼達成なので意外と低レベル向けとなっています。探索に必要なKCもある程度は現地調達アイテムでどうにかなるし。

まあ、結局気になって準備万端で無理やり2周目に突入しちゃったりするんですけどね!
かなりやり応えあるし、依頼人のアニキたちがいちいち楽しいので複数回プレイしても楽しめると思います。罠や回る順番など、初見でどうにかするのは難しいのが多いですし。

もう途中から100%制覇しか頭になくなっちゃって「金で解決できるならいくらでも払うわ!」という感じでした。貴重なアイテムも湯水のように使ったので、たぶん大赤字です(笑)

ギミックや謎解きが多彩なので、探索シナは慣れてるという方でも四苦八苦しそう。赤くて丸いアイツにはしてやられましたね。完全に油断してた。
あと記憶テストはマジで無理だったので録音してしまった…。冒険者はなんでもできてすごいなぁ(棒読み)。

探索好きでアニキが大丈夫なら絶対楽しめると思います。プレイ後にはアニキが前より好きになるかも?

2021/04/02

CWまとめ感想(2021/04/02)

「Mixing Anything」作者:98さん
人数調整不要の3人以上向け、実質二人用短編読み物シナ。一応仲間のことは書かれますが、呪われたPCと解呪薬を作るPCの二人用です。図書館で解呪薬について調べるんだけど、筆記用具を忘れたから暗記してつくるという展開。何故に司書さんに借りないのか…。普通に材料を順番通り加えて混ぜていけば完成するものの、成功するルートは面白みがないかもしれない。「生きてて良かった」と作った側が言うのはちょっと笑ったけど。惚れ薬も作れるらしいから、片想いとかで入ったら面白いかも。恋愛関係クーポンに対応してるのかな?

「とある外交官からの依頼(3~5)」作者:アレンさん
人身売買組織を殲滅するため移民希望者に成りすます短編シナ。依頼人は移民募集の貼紙にあるロレス王国の外交官で、自国の名を使われて黙っていられないということらしい。サクッと現場に到着してサクッと戦闘して終わります。移民希望者を騙す手口が悪趣味だけど効果的ですね…。まあ王国に目を付けられるのは時間の問題だから賢い方法とは思えないけど。依頼人の親心にホロリ。

「正義の精霊(3~5)」作者:アレンさん
リューンで多発する失踪事件の犯人を知っているので捕縛に協力してほしいという依頼。なぜ治安隊ではなく冒険者に頼むのかの理由は察しが付くけど、依頼人の素性の方には驚かされましたね。そんな彼女の「街を守りたい」という想いが健気で好感度上がりまくりでした。サクッと終わる短編で報酬も多め、そして連れ込みも選べる美味しいシナリオでした。

「勇者の必殺剣(7~8)」作者:牙険リ女子さん
若者or大人一人用短編シナ。経験値調整にちょうどいいなと思ってライゲさんで行ってきたんですが、そんな動機で選んでしまって申し訳なくなるくらい良い作品でした。少年の想いと冒険者の優しさ、そして依頼人の健気な頑張りに後半は涙腺が…。短編なのにNPCの感情の波を過不足なく描き切っていて一気に読ませます。PCもちゃんと見せ場があって、私の中で一気にライゲさんの好感度が上がりました。戦闘はリトライ可能な安心設計なのでlv6でも大丈夫。剣士にぴったりのシナリオです。

「我がまま姫と人魚の肉(2~4)」作者:猫侍さん
大江戸バリアントシナ。姫のために人魚を探すお侍さんからの依頼で海の見回りをします。お侍さんの恋物語で、どんなに姫にそっけなくされても一途に想い続ける姿が切ない。クビになっても自分がふがいないせいだと嘆く姿が哀れでした。でも、姫が危ないとなればすぐに駆け付けます。姫も少しは絆されただろうか。時代劇らしいお話でした。

「ぎやまんを求めて(3~5)」作者:猫侍さん
まじない師からの依頼で、ぎやまん(ダイアモンド)を手に入れるために御前試合で優勝を目指すことに。一戦の相手が一人だったんだけど、みんな仲間を連れてきてるのになんて無謀な(汗)普通の勝ち抜き戦で3戦したあと、殿様の血が騒いで戦うことに。欲しいものの選択肢のなかに「ぎやまんまがほしい」とあったんだけど、あれを選んでいたら何がもらえたんだろう?さりげなくキテレ○大百科のキャラが出てきて笑った。

「聖ゼニムと王国の種(5~7)」作者:mahipipa、さん
6人専用長編シナ。異端者との衝突があった街の近隣に残党が潜んでいないか調査します。単純な依頼かと思いきや…という流れで、聖北に吸収された土着信仰や、それにまつわる物語の編纂など色々ややこしいことになってました。3種類のエンディングがあって、個人的には死者は天に還り、生者は前を向いて歩きだすトゥルーエンドが情緒があって好きです。にしても、連れ込み時のサハリがぶすっとしてるのはなんでだろう?おまけでついてきたみたいな扱いに対して?それとも、妹と2人きりでいられなくて怒ってるのか、妹がやたらと嬉しそうにしてるのが気に入らないのか…。もしあの話が本当で前世の記憶があるなら難儀だろうねぇ。

「依頼を放棄したパーティの代わりにゴブリン退治に行ったらやばいやつが出てきた(5~6)」作者:班地 殴さん
たぶんCW史上最長タイトルの中編シナ。内容もタイトル通りなんですが、結構シリアスな内容でありつつコミカルな面もあって楽しいシナリオでした。なんといっても依頼を放棄したおっちゃんがいいキャラしてるんですよ。臆病者なんかではなく、きちんと信頼できる冒険者(笑い方は変)という感じで。機会があったらまた一緒に仕事したいと思えるNPCでした。そして”やばいやつ”のヤバさが一瞬で理解できるファーストコンタクトが良かったです。これ、最初に依頼を引き受けたPTによっては逃げ帰ることすらできなかっただろうなぁ…。後半はなかなか熱い展開で、対抗手段があっても気を抜けない闘いを堪能できます。中堅PTにぴったりのシナリオでした。

「彩結いのリース(4~6)」作者:塩砂糖さん
結び〔25〕の正式版。祖母の遺言に従い、森で必要な材料を揃えたいという依頼人を護衛する短編探索シナ。ほんわか優しい雰囲気に包まれる癒し系シナでした。雑談しながらの探索が楽しかったし、森で色んなもの(ネーミングが最高)が採取できるのが嬉しい。そして依頼人の釣れているハムスター”まんじゅう”が可愛くて可愛くて…。色々見つけてきてプレゼントしてくれるハムちゃんとか私も欲しい…。最後まで幸せな気持ちで遊べました。クリア後は店(村)シナとしても使えます。

「人間未満の愛し方(5~7)」作者:割れざくろさん
人数調整不要の悪役傾向一人用短編シナ。ホムンクルスが暴走したので処分してほしいという依頼です。あれだけのものを処分したら大損じゃないかと思ったけど、よく考えたらあの技術を盗まれた方が困るか…。しかし悲しいお話でした。とくにホムンクルスが最後まで守りたかったものとか、何も知らずにホムンクルスに優しくした老夫婦の今後を考えるとやるせなくなります。立場を忘れて好意に報いようとする純粋さと、人間とはかけ離れた力のアンバランスさが招いた結末が悲しい。