2019/05/29

CW「終末の世界/LostWorld」感想


作者:糞虫(空想無私)さん

人数調整不要のPC一人用短編。
気付いたら終わりを迎えつつある世界にいた、という始まりから不穏で物悲しい。
じわじわとひび割れが広がっていくなんていう終わり方、考えただけでも恐ろしいですよね…。
NPCも言ってたけど真綿で首を絞めていくような意地の悪さです。

でも、そのおかげでPCは元の世界へ戻る方法を探す猶予ができたわけで、PCが感じているその世界の人々への申し訳なさというか、居たたまれなさが伝わってきました。
希望なんてない世界で暗い表情の人々が淡々と日々を過ごしているのがまた…。

そんな中、戻る方法を探して元冒険者たちと話すんだけど、話せば話すほど別れが辛い…!
最後は僧侶の人と一緒に戦って、ぎりぎり時間内に勝利。
彼の存在の証を手に涙をこらえるしかないのでした。
今の宿データを大切にしなきゃね…。

2019/05/25

CWまとめ感想(2019/05/25)

「陽光謳う影法師(4~6)」作者:割れざくろさん
人数調整不要の戦士一人用吸血鬼討伐シナ。吸血鬼の弱点を見破った理由が作者さんの独自解釈なんですが説得力あってよかったです。確かに精霊は自然の力だもんね~。そこから導き出される作戦も実に戦士らしく豪快で素敵です。こんなにもカラッと明るい吸血鬼とのバトルは初めてかも。フォウ想いな精霊術師さんも良かったです。筋力好戦適正の短剣げっと。

「夜歩く、ともに」作者:つちくれさん
魔術師が使い魔とお散歩するミニシナ。たまに泥棒を捕まえて賞金をもらったり、使い魔が拾ってきたガラクタをコレクションしたりできます。使い魔の種類は多めなので、いつも連れ歩いてる召喚獣のつもりで脳内補完できました。その使い魔の選択肢の中で一際異彩を放つアニキの文字…。好奇心に負けて選んだら、喋らないのにアニキがアニキすぎて(笑)リューンの都市伝説になりそうな散歩風景に爆笑です。

「眠られぬ夜のために」作者:夜中さん
酒場で親父さんと話ながら眠くなるのを待つPCの一人用読み物。片付けをする親父さんの様子が何気に細かく描写されていて、おそらく冒険者たちより朝早く起きて朝食を用意したりしてるのに、冒険者より遅く寝る親父さんたちに感謝の念が。のんびりお話しするのも温かみがあってよかったです。ランダム要素やクロスオーバーもあるようなので、それこそ寝付けない夜に何度でも読みたい作品。

「ゆりかご」作者:あだぷすさん
一人用探索読み物シナ。気付いたら知らない場所にいたPCとユハという少年が、のんびりお喋りしながら出口を目指します。つかみどころのない雰囲気が心地よく、ユハくんとのお喋りも楽しめました。正体は結構意外だったなぁ。連れ込みも選べるのでお持ち帰り。だって約束しちゃったもの。

「思い出の場所」作者:かがちさん
子供一人用の交流シナリオ。子供の頃に川辺で遊んだ謎のねこっぽい生き物と交流できます。撫でたり話しかけたり遊んだりするたびにコロちゃんがミャーと可愛い声で喜ぶので、もう無限に入り浸りたくなりますね。釣りもできるんだけど、エサをつけるのは自動でやってくれるし、糸を垂らすと浮きが動くし、なんかすごい癒される!ぼんやり水面を眺めながら一日中過ごしてしまう釣り人の気持ちになってみたり。これは癒し系シナリオですわ。エンディングを迎えるには子供PCを成長させる必要があるようですが、コロちゃんとの別れが怖くてできない!

「黒の記憶 白の夢(6~8)」作者:むぅさん
一人用戦闘あり読み物。冬の雪山で始まるミステリアスでサスペンスな展開に引き込まれました。失われた時間、身に覚えのない残虐な行為…自分の身に何が起こってしまったのかという恐怖が伝わってきます。ただ、クリアのための条件がどうしてそれだったのか、白の夢編でやったことが二度目の黒の記憶編に反映されるわけでもなく少しモヤっとしました。PCは悪役や人外ではなく普通の冒険者を選ぶといいかも。

「城遺跡探索依頼(5~10)」作者:yourmonoさん
遺跡の雑魚妖魔を一掃する姉弟(兄弟)二人用探索シナ。久しぶりに猫人姉弟で行ってきました。依頼の様子と交互に描写される紙芝居は意外とダークな内容で、喋るゾンビの妙な明るさとのバランスがちょうどよかったです。姉弟の様子も仲良しで可愛かったし。ザコ戦はそれなりに多かったものの、教会で祈ると超長時間バフをかけてくれるし、遺跡の前で懐いてくるリスの僧侶?が回復してくれるのでサクッと倒して回れました。街で聖水や火晶石のセールを行っているので使い放題です(金儲けもできる安さ)

「紅き鷹への葬送曲(2~4)」作者:Wizさん
ギルドの掟をやぶった盗賊団を粛清するQubesダンジョン探索シナ。鉱石集めを始めたドワーフPTでプレイしました。盗賊団というだけあってお宝など隠しているのが嬉しい。オロフさんの「扉破壊」が火を噴くぜ!盗賊はゴブリンほど仲間意識も強くないのか瞬殺し過ぎたのか、首領を先に倒すと戦闘が少なく済んでラッキー。お目当ての金鉱石げっと。サクッと遊べます。

「いっけない洞窟(1~3)」作者:なにおさん
ラブロマンス出会的基本探索系シナリオ。ゴブ洞改変です。発想が自由過ぎて貼紙から笑わせてくる…!_1がキャラ崩壊するんだけど、裕福老人のアルフさんだったから破壊力抜群だった(色んな意味で)孫たち(仮)は「いよいよボケたか…」と一歩引いた感じ。洞窟前の「…死んでる」のセリフには「どちらが!?」と思ってしまいました。あまりの破壊力に、途中からみんなアルフさんの技に期待しちゃうところも笑った。このアイテムもらえるんだね。面白いのでアルフさんに持たせておこうか、それともノルノちゃんに持たせようか悩む…。

「謎の地下遺跡(3~)」作者:Claus Finkさん
入るたびに構造が変わるダンジョンの調査依頼。低レベルでもクリアできてそれほど深くないとりどみにあったので10階くらいかな?と思ってたら倍以上だった(汗)でもたくさんアイテムが手に入るし、戦闘がからっきしな低レベルPTでもアイテムを豪快に使って敵を蹴散らせるのは楽しかったです。とくに決別の杖。普段なら対象消去はアンデッド相手にしか使わないけど、割とエンカウント率が高いこのシナリオでは気にせず使えます。シナリオ内でのみの効果なので思う存分敵を消し飛ばそう!

2019/05/21

CW「ノルマ達成の洞窟」感想


レベル:1~10
作者:ネコノツメさん

ゴブ洞のお約束ノルマを達成していくゴブ洞改変。

カードワースのあるあるネタに逐一反応してくれるのが楽しいです。
いつもと同じことをしていても反応があるかどうかワクワクするし、全部ノルマを達成してやろうと色々試したくなったり。

NPCの猫人ミヒャルトもとっても可愛くて、占いをしてくれるというからPTメンバー全員見てもらいました。
彼によるとsithisたちは「騒がしくて落ち着いた印象」らしいです(笑)
プレイ時間の大半は彼とおしゃべりしてた気がする。

洞窟ではローリー君がやっぱり面白いし、宝箱のあれこれも楽しかった。
掌破好きはぜひ掌破を選んであげてね!

3回目の挑戦でやっとノルマをすべて達成。やり込みたくなるゴブ洞改変でした。

2019/05/16

CWまとめ感想(2019/05/16)

「轍を辿る正義(1~15)」作者:柳の灯さん
「一人用シナリオ」「絶叫.wav」「(音楽を除いた)全素材自作」「不条理系」「高い難易度バトル」「アニキ」「12人の祖母」「ずんだもち」のお題に沿った戦闘シナ。…全素材自作って!?かなり無茶ぶりなお題でも、すべて取り入れてるのがすごいです。アニキが登場するのにシリアス保ってるし。バトルは暴露持ってなかったので片っ端から潰していきました。おばあちゃんの方は解決したけど、アニキの方の誤解は解けたのかな(汗)

「平成モロコシ伝説」作者:ロボ3号さん
「小豆」「おっぱい」「ミニ四駆」「飲むヨーグルト」「モロコシ山」「実況と解説」「イカ釣り漁船」「Gorilla」「伝説」「蟹工船」「イケメン」「エビチリ」「ウイルス」「孤島」「トウモロコシ畑」のお題に沿った短編シナ。バイオコォンのインパクトですでに勝利してるんですが、さらにそれに勝つとわかる脱力のシナリオ構成も処女作とは思えないクオリティでした。実況解説の部分のメッセージ表示の仕方とか勉強になったし。lv7PTでバイオコォンにぎりぎり勝利!

「魂は還りて銀湾揺れる(5~7)」作者:覆面ノルドさん
「メイリア調査団」「天の川」「居合切り」「トリケラトプス」「コアップガラナVSキリンガラナ」「気功法ガラナ」「覆面掌破」「アニキ」「春のお祭りに眠れる地竜とカナンを呼び覚ます祭りの大騒動シナリオ」「厨二病」「ベータ研究所」に沿った短編シナ。ベータ研究所のメンバーの出番が少ないのがちょっと寂しいけど、あの新型石像鬼のインパクトにやられた(笑)そりゃあ、あんな研究所と間違えられたくないよなぁ。そしてメイリア調査団の万年14歳みたいな調査員は純粋に祭で羽根を伸ばしたかったんだろうか。天の川の正体とか儀式の結果とか、混沌としながらも最初から最後までお祭りの雰囲気で楽しめました。

「護りたいものいろいろ(5~8)」作者:三升さん
「宿の亭主」「恋愛」「僧侶」「侵略者」「逆転」のお題に沿った連戦シナ。一回目普通に倒してクリアしたら別ルートもあるようなのでやり直し。ラスボスが妙に可憐だと思ったら…!(笑)とても平和的なエンディングでした(今まで倒した屍の上で)(動物さんは無事だし!)命と引き換えに敵を一網打尽するギミックは使う必要がなかったものの、戦闘中ずっと視界の隅にある親父の顔がシュールでした。

「庭園の国、王の証(6~9)」作者:無名しさん
「お嬢さま」「姉妹愛」「体長五メートル超のカブトムシ」「罪と罰」「必殺の一撃」「デュエル」「自身の意思とは関係なく溢れる涙」のお題に沿ったギミック戦闘シナ。カードワースでデュエリストになれることと巨大カブトムシ以外はいたってシリアス。冒険者をクリーチャーとして敵と交互に1人ずつ召喚するデュエルが新鮮でした。姉妹の物語としてもスッキリとした結末で良かったです。美しいスキルげっと!

「OLだって異世界転生したい!」作者:しろねこさん
「積みシナ」「メガネ」「黒塗りの高級馬車にぶつかる……」「ホワイト企業」「キーコード「殺気感知」」「対象消去できない」「例のブツ」「AI2回行動」「カナン王」「しろねこの箱」「粉みかん」「お腹が空いた」「魔法無効化状態」「たんぽぽ」「世界の半分をお前にやろう。」「(:3冫)しろねこがくろまく」「黄金の鉄の塊」「パンジャンドラム」「姉妹愛」「はちみつ!」「辻斬り道化師」のお題に沿った短編シナ。ハチャメチャで勢いがあって面白かったです。これだけのお題をよくぞ。聖水が効かないあの方は普通にカッコいいですよね。黒幕が可愛いのでつい「はい」と答えたらゲームオーバーに(笑)さりげなく仲間になる勇者のキャラが濃いし、レイカさん可愛いです。レイカさんはすぐに冒険者に馴染めそうだなぁ。

「掌破爆発」作者:九十九さん
某ゲームのオマージュ作品。元ネタはタイトルだけ知っていて「こんな感じなのか!」と楽しめました。戦闘に向いていない村人PCハロル君で挑戦。何回も光の中に消えたけど、バラバラに解体できた時の爽快感がいいですね!一度クリアしても、どれだけ手数を減らせるか挑戦するのも楽しい。これだけでも十分やりごたえあるのに、さらにバージョンアップ予定ということで楽しみです。

「枠のなかプチテロを鎮圧するだけ」作者:生野菜サラダさん
ほしみさんの「枠のなか〔7〕」に繋がる感じの仮面の鑑定企画便乗プチテロ鎮圧シナ。このノリがいいんですよね~。いつもと違うのは他のメンバーがちゃんと仕事してるところか(笑)自警団の人にも完全に暇人扱いされてるし、テロ鎮圧に駆り出されるのが嫌なら真面目に働けということですね。他の依頼を受けに行ったルティスさんがレベルあっぷ!

「語る老獪」作者:かがちさん
病を患う依頼人が日記を綴る間、話を聞いてほしいという一人用読み物シナ。ちょっと怖い顔とか思ってたけど、話を聞いていると温かみのある人でしんみりしてしまった。と言いつつ、うっかり連れ込みルートを見つけてしまい、悩んだあげく本人の意思を無視して連れ込んでしまうという…。老人の連れ込みは貴重だからさぁ。ランプの灯が、オシアンの命を表現しているのが好きです。

「ダムルダムル禁書(6~8)」作者:三升さん
「情報カード」「貴様ッ!見ているなッ!?」のテーマに沿った20コンテンツシナ。シンと静まり返った部屋で、何やら重々しい雰囲気を放つ禁書解析に当たります。杖で解析するたび禁書からプレッシャーが!頭脳担当PCの、いつもとは違う戦いに痺れます。最後は普通に倒してしまったけど依頼成功でいいのかな?魔術師系ボスに有効そうな杖げっと!

2019/05/12

CWまとめ感想(2019/05/12)

「閃鋭【枠のなか】(10~)」作者:かがちさん
狂った戦士に引導を渡す戦闘シナ。linux宿の戦闘特化PTで突入したんですが、うっかり後輩に防具や技能配布アイテムを貸しっぱなしで来てしまったので結構苦戦しました。なけなしの全体回復アイテム2つと癒しの錫杖があってよかった!バフをちゃんとかけて、竜殺し系の攻撃力の高いスキルを二人に持たせ、余計なスキルは持たせない作戦で強行。ラスボス戦は二度目でなんとか勝てました。最初から体力削れてるのにこの強さなんだから、万全な状態だったら絶望しかないね。「枠の中」の使い方と手に入るアイテムの解説がかっこ良かったです。

「若葉知らぬ毒喰みの姫(5~7)」作者:たといさん
「水銀」「無限ループ」「泥の城」「令和になれば時効になりツケがなかったことになるから逃げ続ける冒険者たちに襲い掛かる親父」のお題で作った短編。戦闘のある読み物ですが、ちゃんとお題もクリアしてるし冒険してる感じもあるし、何より美しい…!哀しい恋の物語に、思わず犠牲者がたくさん出たということを忘れかけました。回復系スキルとアイテムげっと!

「20段の天国への階段」作者:しろねこさん
spが落ちてるという塔に登る二人以上用20コンテンツシナ。でたとこギャンブラーズの出番ですね!落ちてるspの額が思ったよりも多かった。きっと彼らも対象消去のスリルと「もう1回だけ…」という欲との狭間でハイになってたことでしょう(笑)一回目はサクッと対象消去され、2回目は1000sp稼げたのでホクホク顔で帰りました。引き際が肝心(一回消されたくせに)

「連続大量失踪事件を捜査した結果」作者:生野菜サラダさん
「大爆発」「吸血鬼」「推理物」「姉妹愛」「サラダボール」のお題に沿って作られた一人用短編読み物。名探偵リンちゃんが思いのほかサマになってました。種族が変わってしまった悲哀は彼女にも分かるだろうし我ながら良いチョイス。コミカルな部分もありつつ、背景には悲しい姉妹の物語があって引き込まれます。探偵もののお約束も踏襲してるし、サクッと読める短編でした。

「ヘイセイとレイワの間に」作者:オサールでござ~るさん
「アニキ」「恋愛シナ」「揚げじゃが」「親父」「全裸」「アニキ(追加)」「壮大」「ツケ」のお題に沿った短編。ちゃんと恋愛とアニキを絡めていて笑えました。王族って身近にいるようなタイプにはうんざりしてそうだし、見たことのないタイプに惹かれたのかな。誰も娘さんを心配してないところがまた…。まあ娘さんなら自分で解決できそうだもんね。

「親父官房長官」作者:なにおさん
これは平成最後にしかできないシナリオですね。親父の毛むくじゃらな腕がいい感じです。思わず連打してしまいました。こういう作品を全力でつくるところが好き!

「海底都市線」作者:禄山さん
「ヒトデ」「海洋生物フェチのモブ」「セイレーン!」「たこ焼き」「姉妹愛」「たき火」「ああ! 窓に! 窓に!」のお題に沿ったホラーちっくな短編。まるっこい車掌さんが可愛い!と思っていたら、何やら不穏なことを言い残して…。夜の見張り番をしている間、何度も繰り返される悪夢が不気味です。やっちゃダメと言われるとやりたくなるので、ついつい規則をやぶってみたり。結局夢オチを選んでしまったけど、対象消去だけでなく海底バリアントの住人として新しいPC連れ込みだったらそのまま確定してたかも(汗)海底バリアント気になる~!!

「宿の娘と20個の耳飾り」作者:シレイユさん
「宿の娘」「耳飾り」のお題に沿った短編読み物。耳飾りをどれにしようか迷う娘さんが女の子らしくて可愛い!娘さんファンにはたまらないのでは。こんな日常を共有できる冒険者は幸せものです。桜色のピアスを選んであげました。

「覆う瞼に芽生える」作者:かがちさん
「アニキ」「お色気展開」「水着回」「ツルペタロリツインテール」「血と涙」「平和な回」「種」「遺伝子」「夢」「プリキュア的ハッピーエンド」「おっぱいうp」「肉」「おろし生にんにく」のお題に沿ったマルチエンドの一人用読み物探索シナ。マルチエンドといっても2~3通りかなと思ってたら、7通りくらい?あるようでどこで分岐するのかぜんぜんわからないです。しかし、どんなにめちゃくちゃなお題をもらっても、かがちさんにかかれば深淵を覗いているかのような危うさのあるシナリオに昇華されるのですね…。アニキを使っているのに全く飲まれていないどころか、アニキの存在はこの物語の歯車の一つに過ぎないという感じでした。

「爺さんと遊ぶだけ」作者:満月丸さん
カナンを倒せし者PC一人用短編。倒したことはあるけどとっくの昔に永眠させてしまったので、ツッコミ役にぴったりのラッツ(偽)さんにクーポンつけて突入。いやぁ、笑った笑った。カナン様が可愛すぎるんですけど!!!こんな楽しそうにプリクラしてくれるなら、代金こちら持ちでも全然OKです。ラッツさんのツッコミも冴え渡って、知らない人が見たら仲のいい親子に見えるかも?楽しい一時でした。

2019/05/08

CW「琥珀色へ至る路」感想


推奨レベル:5~6
作者:柚子さん

遺跡から持ち帰った鏡によって仲間の一人が大変な目に遭う戦闘ありの中編探索シナ。
フィールド探索とダンジョン探索、仲間との絆にドラマティックな展開とグイグイ引き込まれました。
いろんな要素が詰まっているのにバランスが良くて、プレイ中にダレることも戸惑うこともなかったです。

最初の食糧を確保しながらフィールドを移動するパートは、あてどなく1人彷徨うPCの不安を共有できるし、民家や町に着いた時の安心感、そして財布と相談しながら必要なものを見極めて買っていく冒険者らしさも味わえます。
何気に経路が二つあるので好きな方を選べるし、いろんな場所を移動するので旅行している気分。

そんな中、不安要素が一つ、二つと増えていって、これはヤバいかも…と思ったところで燃える展開!
謎が解ける爽快感に、罠あるダンジョンの緊張感、…からの大団円でめちゃくちゃ楽しめました。
お酒のエピソードもホロリとさせてくれます。

冒険の魅力が詰まった一作でした。

2019/05/04

CWまとめ感想(2019/05/04)

「ストレンジ・ナイト(4~6)」作者:うらさん
吸血鬼退治を依頼される戦闘あり中編。血なまぐさい事件でしたが、とてもロマンティックなエピソードもあってプレイ後の印象は重くないです。一回目でトゥルーエンドに行ったので、別ルートでは印象が変わるかもしれませんが…。黒幕が清々しいまでに真っ黒なので(どんな面して話を聞いていたのやら!)、ひときわ純愛の美しさが伝わってきたのかも。姿が変わっても変わらない愛にホロリとしました。あと、通販大好きな娘さんが可愛かったです。

「僕のお兄ちゃん知りませんか?(5)」作者:うどんこさん
はぐれた兄を探してほしいという依頼。ムキッとしてる兄に呆れつつも探しに行く兄想いな弟くん。思ったより敵が強くて焦りました。女の子PTが嫌そうにしながらも依頼遂行するところがプロ。ハロ君は一体何だったんだろうねぇ。女の子PTなのにまたアニキっぽいスキルを手に入れてしまった…。

「幽霊屋敷(3~4)」作者:野澤さん
雨宿りしたら幽霊屋敷に閉じ込められる中編探索もの。屋敷と言うだけあって部屋数がかなり多いです。ランダム戦闘が少なめで助かりました。回復役がイベントの亡者の手にやられて焦ったものの、お屋敷内に消費アイテムが結構あるし、魔法薬を持ってきていたのでなんとか。幽霊やアンデッド系のモンスターに加え熊人間みたいなのにまで襲われたりして、まさにお化け屋敷です。ガンテツという退魔師さんのおかげで、結構明るい気分で探索できました。諸悪の根源を倒したことで屋敷の人たちの霊も開放されてたらいいなぁ。爽やかなラストでおみやげもたくさん。大満足でした。にしても呪縛解除が手に入るってことは、どこかに対応イベントあったのかな?

「長靴の黒猫(3~5)」作者:ナスカさん
長靴を履いた猫をベースとした悪役向け読み物。猫ちゃん可愛ぃーーー!色々と怪しいけど可愛いから全面的に協力してしまいました。まあ、使い捨てられないように多少は気をつけたけども。童話の方の話をすっかり忘れていたので、ああこんな話だったなぁと懐かしく読めたし、そこに悪役PCたちが関わって冒険できるのが楽しいですね。人喰いと呼ばれる魔法使いさんはたぶん「美女と野獣」の野獣と混ぜてると思うんですが、中々にやるせないもので悪役PTの相手にふさわしかったです。猫ちゃんと魔法使いの対決も頭脳戦という感じで良かった。あと猫ちゃん可愛い。作者さん手書きのイラストが絵本っぽくてとても可愛い。もう帰還の法を使って連れ帰りたいくらい可愛い。どうしよう…!(我慢しました)

「遺体捜索依頼(Blue Flower)」作者:yourmonoさん
殺された少女の遺体を犯人の家から探す短編ホラー探索シナ。モノクロを基調とした手描きイラストと、それがゆらりと動いたりするのが不気味で良かったです。家の中にある写真や日記などを手掛かりに捜索するんだけど、ウロウロしてると手助けしてくれる存在もいてサクッと解決。…すでに捜索しただろう村人には手助けしてあげなかったんだろうか?(見えなかった?)そして最後のあの場所は外じゃなく地下なのかな…。

「連環の鳥籠(4~6)」作者:むぅさん
プレイ後にタイトルの意味がわかって、運命の残酷さにしみじみしてしまうマルチエンド読み物。どう行動しても少なくとも片方は不幸になってしまうから、関わってしまった以上心にモヤモヤとしたものが…。いちおう冒険者として出来る限りのことはしたので納得はしていますが。パーティで美味しいものが食べれるかも、と軽い気持ちで受けた依頼で他人の人生の大きな分岐点に鉢合わせてしまった感じ。NPCの心情がそれぞれ伝わってきたし、ハッピーエンドではないけどロマンティック。こういうモヤモヤは結構私好みで良いですね~。

「死霊術師の隠れ家(3~5)」作者:Leeffesさん
ミマスさんの「不在の遺跡調査」やLeeffesさんの「宵楽都市サテラバス」とクロスオーバーしているQubesダンジョン探索シナ。割とコンパクトなダンジョンですが、罠や隠し扉、仕掛けなんかもあって探索の醍醐味を味わえます。死霊術師の隠れ家ということで、ぎょっとするものもあったり。うっかり亡者退散系スキルをもたせ直すのを忘れて戦闘でやや苦労しましたが、やりごたえはちょうどよい感じ。クロスオーバーのシナリオをやったすぐ後にプレイすればよかったな。スキルと使いきりアイテム2つげっと!

「黄昏は煉情の墓標」作者:caccoさん
片想いPCと片思われPCの全員で入れる二人用読みものシナ。選択によっては片想いやめたり、両片想いや両想いになったり。いつもの二人でいつも通りプレイしたら何も関係が進展しなかったので、ルートを確認してから再プレイ。片想い継続ルートもいつも通りのヤキモキ感がたまらなかったんですが、告白両想いルートも良くてニヤニヤが止まらなかったです。NPCの物語がいい具合に二人に影響を与えていて、どんなルートを選んでも雰囲気に浸れると思います。ただし、告白ルートは片思われから告白することになるので人を選びそう。

「わくわクエスト!」作者:禄山さん
RPG風短編シナ。セリフとメッセージコンテントのみで繰り広げられる世界はまさに昔懐かしのゲームのようでした。ちゃんとメニュー画面で装備やアイテムを確認できるのがすごい!王道RPGのあるあるネタを交えつつコミカルに進んでいく冒険は、ドット絵NPCの可愛さもあって楽しめました。あれだけの画像を用意した熱意に圧倒されます。もちろんワク君とトーゾは連れ込みました。二人と並んでも違和感ないドット絵冒険者を用意しなければ…!

「枠の中の思い出」作者:はぎのりとさん
しんみり丁寧な探索、探索系KCはなくてもできる安心な一人用探索。想い出の品を探しながら、依頼人の過去に触れる感じが良かったです。思わず連れ込んでしまいました。とても人間味あるNPC。耳が長いからエルフかと思ってたら別の種族でちょっとびっくり。