2016/02/23

仲間の絆にときめく「廃墟のひとり子」感想

やっと、この作品の感想が書ける~♪
冒険者がよく喋るシナリオが好きな人にオススメの作品。野宿して起きたら仲間がひとり行方不明になって、それを必死に捜索する中篇探索シナリオです。
これが処女作とは思えないくらい完成度高いと思います。遊び終わって、きっとすごい作品をいっぱいつくってる方なんだろうな~と思ったら処女作とか!天才か!!

とにかく仲間想いのPTでほっこりしました。プレイヤーは行方不明者がどうなったかわかってるので、比較的安心して心配する仲間を見てられると言うか(笑)
役割による台詞割り当てがどれくらい用意されてるのかはわからないけど、少なくとも探索に欠かせない参謀と盗賊は想定されてると思われ、みんなよくしゃべるんですよね~。
その上、キャラによって探索で見つけられるものが違うから、全員活躍してる感がありました。
手持ちの食料や水の量から探索にかけられる期間が限られているというのも、じわじわ焦りが見えてよかったです。うちの場合、行方不明になったのがマスコット的少年キャラだったので、彼がいなくなって静かになってしまった感じが伝わってくるんですよ。
もし、プレイヤーに行方不明者の現状を知らせるのを事件解決後にしていたら、きっとPCたちと一緒になって必死に捜索して、落ち着かない気持ちで夜を迎えたと思います。

そして、謎の黒猫に、謎の少女!
くぅ~、こういうのに弱いんですよ。廃墟の街で消えた仲間と、不思議な存在の気配、そして街に隠された秘密は…!?みたいな。
怖い雰囲気ではなくて、寂しさが迫ってくるような空気なんですよね。
それが強い絆で結ばれた冒険者とコントラストを生み出してモルガナを追い詰めていくのがわかるし、どうにかしたいと思わせます。
ひとつ解決策が見つかっても、もっと他の手段はないかと最終日まで探索を続けました。
救済処置に探索用アイテムもあるのも行き届いてる!
おかげで戦闘なしの平和的なルートを選ぶことが出来て、モルガナちゃんと一緒になって涙目になってしまいました。
この作者の作品をもっとやってみたかったです。もう作らないのかな…?

制作者:Y+うみねこ さん
推奨レベル:3~5
ジャンル:なんちゃって探索アドベンチャー形式を取り入れた中篇読み物
収穫:モルガナちゃん、仲間との絆☆

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