2020/02/28

CW「晩秋のフェルム湧水」感想


対象レベル:1~3
作者:独りの都さん

オーク退治のマルチエンドシナ。
りどみに『場合によってはバイオレンス展開』と書いてあったので警戒してたんですが、普通にプレイしてたらどこにバイオレンスルートの入り口があるのか全く分からなかったので、よっぽど変なことをしなければ大丈夫かも?

とても丁寧に作られた作品で、とくに背景の物語と設定には引き込まれるものがありました。最初こそ「どんぐり!?」となったけど聞けば聞くほど緻密でありえそうなんですよね。手がかりを探して里山の背景を解明していくに従って、この地の成り立ちがどんなものだったのか想像が膨らみました。

依頼終了後の村長の話も沁みる…!
ものごとの背景にある人の想いを知ることで印象がガラリと変わるのが鮮やか。主役は冒険者でもNPCでもなく、人々の想いが作り上げてきたあの場所だと思えます。
そして、放っておけば途切れていただろう人々の想いを、冒険者たちが繋ぎとめた…この場所の物語に参加できたというのも嬉しいですね。

日本人的な情緒が感じられる作者さん自作の素晴らしい背景画もあり、拾ったどんぐりを見るたびにフェルムの里山を思い出しそうです。

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