2023/10/17

CW「村々湯煙殺人事件」感想

作者:yourmonoさん

仲良しな二人(ボケツッコミ設定あり)専用の三泊四日町シナリオ。
済印をつけるまで何度でも繰り返し遊べる作品で、ルートは”事件解決その1、事件解決その2、事件を無視して観光、事件は起きず観光”の合計4つかな?
序盤のカミオさんへの質問と、何日目にどこで何をしたかで分岐します。

観光に関係あったりなかったりするイベントもいくつかあり、全部見たくて5・6周しました。
2人のやり取りが本当に楽しくて可愛くて癒されるんですよね。ボケ役もツッコミ役も生き生きしてて、事件が起こっても二人一緒ならマイペースでいられるところが仲良しって感じでとても好き。
全ルート見たいというより、この2人のやり取りをぜんぶ見たいという気持ちでイベント探し回ってました。

中には真珠ブタ捕獲依頼や洞窟探索など冒険者らしいイベントも。とくに洞窟探索は食料準備が必要なのでちょっと大変でした。
細かいイベントも結構たくさんあるから、周回プレイしがいがあります。

今回は親友ペアで行ったけど、次は片想いや両想いペアで行きたいです。
夫婦漫才もどんと来いなツーカーの仲な二人とか楽しそう。

2023/10/10

CWまとめ感想(2023/10/10)

そろそろシナ作を再開したいので、あと1、2回更新したらしばらくまた休みます。いつも読んでいただきありがとうございます!

「燃えた亡骸(1~10)」作者:砂糖味噌さん
100kb祭り参加の悪役一人用短編読み物シナ。女性からの依頼で遺体の処分を手伝います。淡々と仕事をこなすだけでもいいし、依頼人の事情について好奇心のままに尋ねてもいい。久々にライザさんで突入したら死霊術師として少し反応があって嬉しかったです。ついでとばかりに依頼人と雑談して、彼女の境遇を聞いてみたり。モノクロで描かれた依頼人はほぼ無表情で、何があったのか分かると色々すり減っていたんだろうなぁと思えました。何気に連れ込みがあったので、当然お誘い。とりあえずモノクロパーティに合流しようか!

「月夜に踊る交易都市 ~伏魔都市リューン~」作者:生野菜サラダさん
100kb祭り参加の短編戦闘シナ。最近、夜のリューンが物騒すぎるので巡回してほしいという依頼です。まあ昼でもあれだけ物騒なんだから夜も物騒だよね。意外とビビりながら巡回してる冒険者たちが可愛かったです。戦闘中はビビってる暇もないけど。この前手に入れたコカの葉と解毒剤が大活躍しました。しかし種族関係なしに一気にやってきたもんだ。協力してたのか偶然重なっただけなのか。とりあえず倒して、戦利品も忘れず回収してきました。

「戦場漁り(1)」作者:モンドリ鬱さん
100kb祭り参加のダーティーな冒険者二人以上向け短編探索シナ。戦が終わり遺体だけが残るその場所に金目のものを求めて訪れます。やってることは死体漁りなんだけど、生き残りに啖呵切るところは彼らなりの矜持のようなものを感じられました。低レベル冒険者の大半は好きでその日暮らししてるしてるわけじゃないもんねぇ。妖魔被害で仕方なく、という冒険者はブチ切れて当然です。

「水中模索(1~5)」作者:伊礼さん
3人以上向け短編探索討伐シナ。下水道に大きなねずみが出るようになったので駆除してほしいという依頼です。鑑定と解錠さえあれば何とかなるので低レベル冒険者でも安心。ただし使うタイミングを間違うと鑑定の回数が足りなくなるかも。下水道といえば色々拾える場所という印象通り、目を光らせて歩けばお宝の山でした。さりげなく古代遺跡の名残もあるし、勝手に住み着く人たちも…。リューンならではのダンジョン探索でした。まさか買い物までできるとは!

「ゴブリンクイーンを討伐せよ!(7~9)」作者:スロットさん
特殊ゴブリン3部作完結編の短編討伐シナ。繁殖源であるゴブリンクイーンを発見したので討伐に向かいます。塔には手下のゴブリンたちが待ち構えていて、そいつらを倒すと次の階へ行けます。一度宿に帰ることもできる親切設計なんだけども、最上階まで来れたので手持ちのアイテムで何とか乗り切るぞ!と大放出してきました。最初のターンで全然技能を引いてくれないんだもんなぁ。荷物袋の奥底に眠っていた使いきり全体呪縛アイテムをダメ元で使ってやっと勝てました。しかし、クイーンがいないと保てないというのが哀しいね…。残ったのが杖だけとは…。

「誰かの仇討ち(3~5)」作者:AM4さん
100kb祭り参加の3人以上向け中編探索シナ。脅威の排除というより敵討ちが目的の依頼で、依頼人が被害者の身近な存在であることを伺わせます。洞窟には簡易罠もあり、油断ならない方のゴブ洞で気合が入りました。眠ってる相手でも気を抜けなかったり地理的に不利な状況に追い込まれたりと、狭い洞窟ながら探索し甲斐があります。ただ、大きな板の使い道は手記を読んだ時点でフラグが立ってほしかったかな…。最後は賢いわんこが大活躍。依頼人の正体を匂わせたまま終わるところが好きですね~。

「食い倒れと夢の終わり」作者:SARUOさん
NEXT専用「焼け野原の島」や「ジダンの英雄」関連の補足読み物戦闘シナ。チーム食い倒れが保護対象の少女の夢のために依頼放棄したので、冒険者たちが止めることに。1戦目はほぼ負けイベントで汚名が付くけど、他で勝てば点数的にはプラスになるし、食い倒れメンバーの熱い絆が見られるます。誰かの夢のために頑張る姿がいいよね。ただ終盤にド変態キャラが出てきて、フレディを操作するミニゲームで戦うことに。運よく勝てたけど、負けてたらフレディ君は…。勝てて良かった!

「闇と夜の館」作者:しろねこさん
100kb祭り参加の短編シナ。光に当たると消滅する魔術書を真っ暗な館から回収するため、暗闇の中手探りで探索します。これすごいですね!真っ暗闇の中カーソルを上下左右に動かして物を探すのが、まさに暗闇の手探り状態で面白かったです。カーソルが合った時に薄っすら形が見えるのが、すごく暗中模索感があって新鮮な気持ちで探索できました。にしても、魔術書に反応して音が鳴る魔道具の音が予想外すぎて笑う。依頼人は暗闇の中で音が鳴るのをじっと待ってたんだろうなぁ。謎の薬ゲット!

「嘘つきチエリの森(1~5)」作者:伊礼さん
3人以上向け中編探索シナ。山男に幼い息子がさらわれたので、追いかけて救い出してほしいという依頼です。緊迫した状況なんだけども、相変わらず探索しがいのあるマップなので臨時収入目当てにしっかり目を光らせて進みました。途中、放置された魚なんかも手に入れたり。そして見つけたチエリ君は…。なんだか不気味な依頼でしたね。森自体がどこかおかしな雰囲気で、出会った人だけでなく冒険者たちも…。怪しい場所もあったし、これ以上ここに居てはいけないと思わせるものがありました。でも、持ち帰ったものはしっかり活用するけどね!

「あんてな病院(3~6」作者:伊礼さん
3人以上用中編探索討伐シナ。廃墟と化した病院内で、不気味で哀れな花たちを倒していきます。非道な実験の痕跡が残っていて、不衛生な様子もあり長時間居たくない場所でした。それでもお宝がないか目を光らせる強欲冒険者(笑)釣竿持って行かなかったのは失敗だった…。ただ、種についてはどうしようかかなり迷いました。燃やせば後顧の憂いを断てるけど煙を吸って何らかの影響が出たら嫌だし、放置するのも誰の手に渡るかわからないので仕方なく持ち帰ることに。ラストで院長のメッセージらしきものが流れて、なんとなく蝸牛を操る寄生虫を思い浮かべたり。その焦がれは本物なのかな?

2023/10/03

CW「砂歌う街レモナリア」感想

作者:ゆずきちさん

イベント&依頼ありの街シナ。
猫ちゃんいっぱい、イベントいっぱいで楽しい街シナでした。
住人や猫ちゃんの好きなものをプレゼントすると何かあるとのことだったので、あちこち回って話したり買い物したり。目的なく街シナをうろつくのが苦手なので、こういうのがあると断然やる気が出ます。

そして会う人会う猫みんな個性的で楽しくて、まさに”人の魅力が街の魅力”という感じで好きになっちゃいました。ここで暮らしたい…!
釣りもできるし、食べ物も美味しそうだし、色んな生き物が自己主張強めで楽しく生きてて元気もらえます。

3つある依頼も、それぞれ単品シナリオとして成り立つくらい個性強めで大好きです。
急いでる時や静かにしなきゃいけない時に限って冒険心をくすぐる何かが出現するのが悩ましくていいよね。
最後の幽霊船探索から始まる大冒険もやり応えあって大満足でした。どこぞのものぐささんとうっかりさんの影響力の大きさよ…。
おかげでレモナリアの想い出もたくさんできたけどね!

ここのスキルを持たせるために新パーティ作るぞ~。

2023/09/26

CWまとめ感想(2023/09/26)

「月下、100を数える」作者:羽宵さん
100KB祭り参加の人数調整不要1人用100コンテンツ読み物シナ。いくつかの100kb祭り参加作品とクロスオーバーしてるみたいだけど、ハロル君はどれも経過してなかったようでシンプルに夜のさんぽをする流れでした。綺麗な月って見る時によって感じ方がぜんぜん違うよね。夜の心地よいヒンヤリした空気を感じられる作品でした。

「それぞれの靴跡(2~5)」作者:takeさん
25周年記念の6人用中編読み物シナ。依頼で出ていた冒険者たちに呼び出され、はるばるやってきた親父さんと一緒にトラブルに対処したり別の依頼を受けながら帰ります。まず親父さんの一人旅から始まるのが新鮮でした。冒険者のために動く親父さんという描写は他のシナリオでも見かけたことがあるけど、ここまで丁寧に過程を描写しているのは初めてかも?出発時の宿や街の人たちとのやり取りから、宿の亭主として冒険者も含めて信頼されてるのが伝わってきてしみじみ。娘さんの弁当を食べて別のレシピも教えてやるかと呟いてるところとか好き。こんな親父さんのいる宿で冒険者やれるとか幸せ者だよ。そして後半、Askシナとのクロスオーバーで関係者たちのその後を描きつつ、冒険者たちの成長も見られます。あの3人組が今も強い絆で結ばれてるのにはほっこりしたし、意外な2人が楽しく一緒にお仕事してるのもいいよねぇ。あの人の部下たち相手に冒険者が鬼軍曹してるのもノリノリで楽しい。いつもは宿で待ってる親父さんが冒険者たちの成長を間近で見てるのが、なんだか保護者参観みたいでした。全体的に優しい目線な癒し系シナだったと思います。

「プリン狂詩曲」作者:CWの樽(CW用の樽)さん
100kb祭り参加の短編推理シナ。娘さんが楽しみにしていたプリンが消え、容疑者の冒険者たちが尋問を受けます。食べた人は嘘を吐き、食べてない人は本当のことを言い、プリンは最大5個あったはずなので全員が嘘を吐くことはないという状況。怒りに燃える娘さんを陰ながら応援する親父が何だか微笑ましいです。たとえ盗賊の眼を持っていなくても、鋭い眼光で冒険者たちに圧をかける娘さんはさすが。狂い系だったらどうなってたことやら(笑)

「まるでひと夏の思い出みたいな」作者:生野菜サラダさん
100kb参加の短編読み物シナ。遠い日の想い出ということで、誰と会って何を買ったのかなどの情報は曖昧になってて若干ホラー感ありました。でも出会った人々とのやり取りは楽しくて、生野菜サラダさんの作品をいろいろプレイしていると懐かしくなりますね。私の記憶も曖昧になってる時があったけど(笑)最初は一人で回っていたのが、一周ごとに増えていって夏の想い出っぽさが増しました。意外と会う人の種類が多いので6周しても見てないのがありそう。スルメみたいに噛めば噛むほど味がする作品です。

「ラダムの芽」作者:ノソラさん
100kb祭り参加の二人以上向けマルチエンドの短編育成シナ。仲間の頭に芽が生えたので育てます。双葉が生えた冒険者可愛い!誰に生えるかはランダムで選ばれるようでシキさんが犠牲に(笑)情報通の親父さんの助言で無理矢理引っこ抜くのはやめました。やっぱりハゲは嫌だよね。最低限の世話をしたところ、立派なパイナップルが!自作音楽も雰囲気にぴったりだったし、成長と共に音楽も少しずつ変わっていくところが丁寧でした。他のPCでも色々育ててみようね~。

「親父のまかない」作者:ノソラさん
100kb参加の人数調整不要一人用短編読み物シナ。いつもお世話になっている親父さんを労うため料理を作ります。料理を作ろうと思い至るまでの親父さんの圧倒的優しさ!もうこんな冒険者想いの亭主がいたら、他の宿に鞍替えする人なんて絶対にいないでしょう。その優しさに触れて、親父さんは誰かに食事を作ってもらうことはあるんだろうかと考える冒険者も良い子。これも親父さんの教育の賜物?吟遊詩人で器用そうなPCだったので、一番難しそうなオムライスにしてみました。親父さんが嬉しそうで良かった♪

「吸血鬼と20年を」作者:はぎのりとさん
100KB祭り参加の、吸血鬼PCと話す2人以上用20コンテンツ読み物シナ。親父さんが20年なんてあっという間だというので、吸血鬼PCにとっての20年はどうか尋ねます。楽しい時間はやはり早く感じるかなぁと思ったけれど、吸血鬼PCの回答はスマートでした。こういう距離感いいなぁ。

「ワライタケと洞窟」作者:ハーバーさん
100KB祭り参加の2人以上向け短編ゴブ洞改変シナ。ワライタケで笑いが止まらなくなった冒険者たちがゴブリン討伐に向かいます。冒険者たちがこんな状態なのに、まったく気にせず送り出す親父さんに笑った。笑い声でゴブ洞探索が不利になるのかと思いきや、丁度ゴブリンたちもワライタケ被害に遭ってるという(笑)戦闘なしの読み物シナとなっており、シュールな状況で笑わせてくれます。宝箱を開ける時だけ気合を入れて本領発揮するエニュオさんがカッコいい!でも手に入ったものは…。最後まで楽しかったです。

「八つ辻角にて」作者:ノソラさん
100KB祭り参加のマルチエンド短編ホラー読み物シナ。八つ辻と呼ばれる十字路を通り、まっすぐ進む以外を選ぶと怪異に出会います。それぞれとても短いエピソードなんだけども、小さなゾワリが積み重なっていい感じに怖かったです。ランダム要素があって全EDコンプリートが少し大変でしたが。冒険者の実力に関係なく、こういうのは怖いよね~。

「浜辺のハリセン勝負」作者:額縁さん
100kb祭り参加のミニゲームシナ。異空間の幻影たちと冒険者がハリセン勝負をします。思った以上にハリセンが動いて楽しい!勝負がつくまでの対戦の様子が目に浮かびます。シュールな状況で真剣にハリセン勝負してるところとか、勝って無言ガッツポーズするところが可愛い。ポ戦士系2人が頑張って勝ち抜いてくれました。勝ち取った本は誰に持たせようかな?

2023/09/19

CWまとめ感想(2023/09/19)

「食い倒れと始まらない冒険(5~6)」作者:SARUOさん
NEXT専用一本道の短編探索シナ。ダンジョンの先に進めないので手伝ってほしいという依頼です。一歩進むごとに3つのうちから行動を選び、そのマスのイベントに合った行動だったら判定にボーナスが得られる感じで緊張感ありました。罠を踏むと結構ダメージ大きいし。依頼主であるチーム食い倒れの面々がにぎやかで、緊張感とゆるさの絶妙なバランスでした。しかし、ボスの正体には驚かされましたね。古代遺跡ならそういうのもあるか~。

「ジャミルイン(5~10)」作者:かがちさん
マルチエンドの短編探索戦闘シナ。気が狂った若者たちが森に逃げたので捕獲してほしいという依頼です。高難易度戦闘もありえるということで、恐る恐るlv6パーティで行ってきました。とりあえず余計なことをしなければlv6でも問題なくクリアできます。捕獲用の縄もくれるし、依頼難易度からすると破格の報酬でウハウハ。村人も協力的で幽霊対策に十字架をくれたり、危険な場所を教えてくれたり、中毒対策になる水のことを教えてくれて、とてもいい人たちでした。村長はちょっと怪しいけど…。いちおう街の病院に連れて行くと言ってた親御さんに息子を引き渡せたけど、大丈夫だったかなぁ。物語の端々からにじみ出る不穏な気配と、伊礼さんのモノクロ素材の雰囲気がマッチしてたと思います。あと、トレントと共生してる蜘蛛さんが可愛かったです。

「ほろびたい傘下(さんか)。」作者:ニルニルさん
人数調整不要の二人用短編読み物シナ。たまに滅びたくなる吸血鬼と、それに喝を入れる仲間のお話でした。連れ込み吸血鬼しかいなくて、日差しが苦手そうに見えるエドゥアルドさんを選択。仲間は意外と熱血そうなベルーニさんで。ところどころ灰になりながら、街往く人々に嫉妬と怒りのまなざしを向けるエドゥアルドさんが新鮮でした。普段は穏やかでも、お日様が恋しくて心が荒むこともあるよね…。そんな吸血鬼に真っすぐな言葉をかける仲間もいい。最後、ほっぺをむぎゅっとするのが可愛かったです。

「眼鏡の洞窟(1~3)」作者:佐久らぎさん
ゴブ洞改変短編シナ。いつも通りゴブリン討伐に向かうが、なぜかゴブリンの姿が見えず…というお話。見えない敵への対策として、突然の眼鏡!!倒せれば理屈とかどうでもいいだろという勢いが好き。一人だけサングラスだったのは、性格とかが反映されてるのかな?賢そうな眼鏡ゲット!

「生命が産まれるとき」作者:おぽんずさん
人数調整不要の二人用短編シナ。医療知識がありそうなPCがいない宿だったので、器用な子がお産に立ち会う可能性もあるかなとスラム出身者を選んでみました。相方は頼もしい戦士さんで。最初はお産に必要なものを集めるんだけど、階段のメニューカードが背景に溶け込みすぎててしばらく気付かず焦りました(汗)ちょうど、慣れない他人の家でわたわたしながら準備するPCと気持ちがシンクロみたいな。出産本番はミニゲーム形式で、間違えなければ二人でてきぱきと対処してくれます。冒険とは少し違う緊急事態でも、息ぴったりな二人が見られました。ラスト、旦那さんの驚きっぷりがいいですね~。

「破落戸退治(1~3)」作者:抹茶あずきさん
CW25周年記念提出作品で、ゴブ洞改変短編探索シナ。持病のしゃくで休んでる親父さんに代わり、花魁のような女性がお仕事を紹介してくれます。アイテムほぼなしの3人パーティで突撃したら結構厳しくて、やっぱり眠りの雲は必要だよなと痛感。センセイとのバトルで3回くらいやり直し、何とか深手を負うことなく勝利。ゴブ洞改変で苦労するの久しぶりだ!(なぜかテンションが上がる)一応ごろつきは退治したものの、彼らと取引していた相手は放置でいいのかな?

「対の演者のインプロゲーム」作者:満月丸さん
100kb祭り参加の一人専用中編推理シナ。借金精算のため高額依頼を受けた冒険者が、見知らぬ男と推理ゲームをします。連れ込みメガネのエドワード君にぴったりだなと思い、初依頼で単独デスゲームに投入(笑)思った通りはまり役だったし、しっかり初陣を飾ることができました。序盤でさらっと背景に流れる噂話にヒントがあるとわかった時はドキッとしたけど、ちゃんといつでも読み返せるし数撃ちゃ当たる戦法でもいけるので助かる。りどみにあったスキルも全部持っていったし!(1人でパーティ初期費用4千spの大半を使ったメガネ君)何となく状況はわかっても明解な推理は無理、という私みたいなタイプでも楽しく解決できました。犯人への辛辣な言葉を交えつつ、華麗なる推理を披露するラストが痛快です。

「即興劇のその後で」作者:満月丸さん
「対の演者のインプロゲーム」クリアPC向け読み物&店シナ。「対の演者の~」をプレイしていた時は集めた情報から順序だてて推理していったのでわかりやすかったけど、ケネス氏目線だとまさに奇跡のような展開で驚くのも無理ないですね。物語の中にしかいないと思っていた名探偵が本当にいた!みたいな。改めてすごいことやってたんだなと事件を振り返ることができました。後日の親子とのやり取りは平穏を取り戻した感があってよかったです。ケネス氏の親バカっぷりも楽しかった。お店の方はしっかり者のキャサリンとギタローちゃんが可愛いね~。

「Rainwater Rhapsody」作者:ほしみさん
100kb祭り参加の2人以上用コミカルな超短編読み物シナ。熱波で水不足に陥り、溜めた雨水を前に冒険者たちは…という感じ。久々に”わんこと散歩中”の2人で突入したら、ハロル君の方が生水飲もうとして笑った。面白いのでそのまま”わんこに生水の危険性を説かれる人間”を見ることに。考えてみれば犬が生水を飲もうとしても誰も止めないもんね。ハロル君は被り物してるから暑くて耐えられなかったんだろう。久々にこのコンビの仲良しっぷりを見られて楽しかったです。

「25周年だ!!!! 祝え!!!!!!!!」作者:神覇万象/Shinha-Bさん
CW25周年記念提出作品で、戦闘だけのお祝いシナ。勢いが素晴らしいゴブリン集団にごちそうしてもらいます。これは顔面に向かって投げつけてそうな勢いですね(笑)お土産までもらっちゃった上に経験点まで。いやぁ、めでたい!

2023/09/12

CWまとめ感想(2023/09/12)

「奇妙な泥棒(5~6)」作者:三升さん
マルチエンドの短編シナ。闘技場から盗まれた”大切なもの”を探しに行きます。何を盗まれたのかと思ったら、そういうのもありなんですね?ドアに目が釘付けで、本気でしばらく気付きませんでした(笑)いやぁ、確かにアレがなくなると強スキル感がまったくないです。これは闘技場のピンチだわ。聞き込みで有力情報をくれるNPCとか、思わぬ敵との戦いとか、不思議の国のアリスみたいな先の読めなさが楽しかったです。最後はしっかり依頼を完了し、闘技場も元通りに。やっぱりオーラが違うね!

「とんこつガーデン(1~3)」作者:伊礼さん
3人以上用中編探索シナ。祖父の別荘に棲みついたオークを退治しに行きます。クォータービューのマップで、全体的にほのぼのした雰囲気でした。オーク兵がとんこつ兵呼ばわれしてるし(笑)別荘までの道のりもピクニック気分。さすが別荘があるだけあって、休暇にぴったりの場所です。別荘内では”一般人が使わなさそうなもの”はもらっていいということで張り切って家捜ししました。ついでに豚を片付け、サクッと終わらせます。駆け出しにぴったりの依頼でした。

「サバーチカの遺跡(1~2)」作者:青井おあさん
3人以上向け短編探索シナ。新しく発見された遺跡までの道のりを地図にしてほしいという依頼です。コンパクトなマップながら丁寧に作られていて、冒険者らしい仕事をしている満足感がありました。ちょっとしたミスもあったりして、こういう出来事の積み重ねが駆け出し冒険者の経験値になっていくんだなぁとしみじみ。そして遺跡で出会ったノトさんが美人!これは連れ込みが…と期待したけど、そんなことはなかった。悲しみ。続きの予定はいまのところないようですが、もしいつか再会できたら、ノトさんの過去話とか聞きながら古代遺跡なんかで一緒に冒険したいですね~。

「犬の散歩代行(7~9)」作者:清風りちあさん
3人以上用中編探索シナ。わざわざ高レベルPTに犬の散歩依頼だなんて…と警戒してたら、単に依頼人が天然だったという。でも彼に懐くわんこたちと、わんこたちに等しく愛情を注ぐ姿を見れば”信頼し合う人間と”以外の何ものでもないんですよね。ホント良い子たちで、散歩中はにぎやかで楽しかったです。みんな元気で可愛いし、賢いから寄り道する冒険者たちをちゃんと待っていてくれるんですよ!もはや、どちらが散歩してもらってるのやら…。道中、謎のトラブルに見舞われつつも、がっつり探索できました。わんこたちと仲良くなって離れがたいし、何気に採集やら釣りやら探索も充実してて、できれば今後も散歩代行依頼を出してくれないかな…と思ってしまいました。犬好きはもちろん、猫好きも大満足の作品でした!

「モグモフの森(1~5)」作者:伊礼さん
3人以上向け長編探索シナ。モグモフの森にいるゴブリンを退治する簡単な依頼です。依頼難易度に対して、探索充実度がすごく高い!結構広いマップで、エリア移動するたびに1~3箇所ぐらい何かあったという印象ですね。マップに表示される森の住人やゴブリンの姿も可愛いし、釣れる魚もめちゃくちゃ可愛いしネーミングが好き!現地で釣竿ゲットできるので、釣り初心者PTでも楽しめました。さらにダンジョンまであって、仕掛けや旧文明の遺物なんかも手に入りウハウハです。ゴーレムさん太っ腹!帰り道も忘れず寄り道してきました。荷物袋がいっぱいで大満足です。

「無法の穴(1~5)」作者:伊礼さん
3人以上向け短編探索シナ。攫われた少年の姉を助けに無法者が根城にしている洞窟へ行きます。りどみにあるように、西部劇っぽい雰囲気が漂ってました。淡々とチンピラたちを倒していくところに静かな怒りが伝わってきます。どうかお姉さんが無事でありますようにと探し回って、見つからなくてちょっと焦ったけども。ボスを蹴散らせば依頼終了なゴブ洞とは違いますね。最後の弟君の言葉に、たまにはこういうのもいいなぁと思えました。

「人の夢は終わらない(7~8)」作者:班地 殴さん
「CardWirth 25th Anniversary!!」提出の中編クリック式探索シナ。リューンに大量の魔物が出現したので、原因を突き止めるため賢者の塔へ向かいます。ASKシナのクロスオーバーがたくさんあってニヤリとさせられますね~。開始条件とかはとくにないけど、ASKシナ経過PTで突入した方が気分が盛り上がります。自分たちにできることを頑張るルーシーや司教さんが素敵だし、娘を心配するお父さんにもぐっとくる。そして、おじいちゃんの登場にはテンションあがりました。あと作者さんのシナリオに登場する冒険者パーティ、ワンダーフォーゲルが手伝ってくれたり(やたら火晶石をくれた)「虹色の栄華」と同じく、スキルやアイテムなどもたくさん手に入るので、クリア後のinfinite modeもガッツリ遊べます。コンプリートやったー!

「その赤い酒の味(5~7)」作者:シェノンさん
役割設定のある6人専用長編読み物シナ。仕事帰りに寄った町で友人探しの依頼を持ちかけられます。何か事情がありそうな依頼人なんだけども、前金500spで拘束時間がとても短いので受けてみました。吸血鬼事件で人気の少ない町をあちこち探し回ります。りどみにある通り、酒や精神回復KCが役立つ場面がちらほら。ちょうど精神回復効果のあるキャンディをいくつか持ってたので、飴ちゃんを配るよそ者冒険者という不審者になってしまった(笑)事件とは関係ない吸血鬼さんの話や、賢者の塔で死霊術を教えている事情などが興味深かったですね~。そして、その調査中にも高まっていく依頼人への不信感…。悪い結果になるんじゃないかと不安を抱きつつ、迷いながらたどり着いたのはEND3でした。わたし的にベストなエンディングで、最期の別れの演出には涙腺が…。依頼人のことを疑っていたのが申し訳なくなるくらい、真心のこもった贈り物でした。その後、別のPTで別のエンディングも見て、吸血鬼PCの反応も見られました。赤い薬酒は吸血嫌いのエイプリルにあげようね~。

「ミズバ村の蛇退治(3~5)」作者:kizmさん
短編探索討伐シナ。夜な夜な村に下りてきて蓄えを食い漁っていく大蛇を討伐します。サクッと終わる短編なんだけども、手書きマップや生き物のイラスト、描写のテキストなど端々から丁寧につくられている作品だと感じられました。依頼は完了しても小さな謎が残るところも、これからもミズバ村の生活は続いていくのだなぁと余韻を残していてよかったです。

「幽霊山荘のリビングアーマー(3~5)」作者:ハーバーさん
「CardWirth 25th Anniversary!!」提出の「家宝の鎧」改変短編シナ。かつて「家宝の鎧」を取り戻した冒険者たちの元へ、再びリヒャルト卿からの依頼が舞い込みます。信頼してくれるのは嬉しいけど、また鎧を山荘に置いてたんですか(汗)幽霊が出て山荘の管理人が逃げ出したので、鎧を回収に向かいたいとのこと。ちゃんと今回もボス戦対策アイテムが置いてあるのが優しいですね。なぜかノミの瓶もあるし(前回の残りかな?)大事な鎧の二度目の危機に大切なことに気付く展開が続編っぽくて良かったです。

2023/09/05

CW「不帰洞穴」感想

対象レベル:7~10
作者:かがちさん

虫・グロ・対象消去注意な長編探索戦闘シナ。メイリア調査団からの依頼で、洞窟へ調査員の捜索に向かいます。

アイテムをたくさん持っているlv8パーティで突入しました。かなり探索しがいがありましたね。普段あまり使わない探索スキルが役立ったし、持っていったアイテムをたくさん消費できました。
斜め移動があってマッピングできなかったけど、いちおう現在位置周辺の小さなマップは表示されるので方向音痴な私でもギリギリ何とかなるレベル。雑魚戦はほとんど逃げられたし、眠りの雲が意外と通るので余裕がある間は堅い敵以外ドロップアイテム目当てで倒しました。

いちおう回復ポイントも用意されてます。回復アイテムが尽きる勢いの連戦や、スキルを見直さないと勝てない可能性もあるボス戦でも安心です。
ラスボスは強かったけど、防御デバフアイテムを持ってたのと拾ったアイテムを大事にとっておいたこと、倒し方がわかりやすかったこともあり2回目には勝てました。

正直なところ、分かりやすい対象消去ポイントよりボス戦で勝てないと洞窟を(たぶん)脱出できないことの方がシビアかも。f9や帰還の法に頼りたくないなら、戦闘向けの手札を色々持ってるPTで突入した方が良いと思います。

あと、起爆用火晶石を使う場所がわかりにくくてかなり彷徨いました。何も起こらない怪しい場所を見かけたら場所を覚えておくといいです。
ちなみに火晶石を設置すると出る「起爆は上の方で」というのは、表示されているマップの上方、つまりその部屋の壁の向こうという意味。ここでもかなり彷徨ってしまった(汗)

調査員を一人事故死させてしまった気がするけど(スクショ取り忘れに気付き、別PTで救助しました)、緊張感あふれる探索は楽しかったし、お財布的にも大成功でした。満足!

2023/08/29

CWまとめ感想(2023/08/29)

「招かれざる怪魚(3~4)」作者:ハーバーさん
戦士(できれば豪傑型)を含む二人以上向け短編討伐シナ。巨大魚が現れ困っている村に討伐しにいきます。レベル3辺りの冒険者にありがちな驕りを見せつつ、すぐに親父さんに悪かったなと反省できるところが偉い。ちょっと素直すぎるけど、きっと親父さんの人徳のなせる業なんだろう。ピラクーとの対決は釣りから始まり、戦士によるヤス攻撃、戦闘、そして戦士の意外な特技で幕を閉じます。戦士大活躍!村人に大感謝され、お土産たくさんゲット!

「船上の毒アリ駆除依頼(3~5?)」作者:ハーバーさん
参謀を含む2人以上向け短編シナ。帰りの船上でリューンにはいない毒アリの存在に気付き駆除することに。参謀が何かするのかなと思ってたら、船長に「作戦がある」と自己申告しないと何もしないのか…。何か発見してから選択するんだと思ってスルーしてしまった(汗)まあ、普通に眠らせて各個撃破できたのでOK。それにしても、毒アリを連れてきてしまったことに対する船長の職業意識が高くて素敵。

「咎人の墓穴(3~6)」作者:伊礼さん
中編探索シナ。罪人たちの墓荒しをします。墓というか見捨てられた罪人の牢獄兼処刑場?過激派によって拷問などされたらしき痕跡がちらほら。そんな場所なのでアンデッドも徘徊しています。冒険者たちが倒さなかったら、いつか犠牲者が出てたかも?…と墓荒しを正当化してみたり。基本的には調査カードをクリックしてれば探索できるので、サクッと遊べました。肝試し兼お小遣い稼ぎにぴったりですね~。

「枯れ地の影(3~6)」作者:伊礼さん
中編探索討伐シナ。死霊術を使う”泥かぶりの魔女”を討伐しに行きます。横への移動がメインなのでマッピングしなくてもサクッとプレイできました。相変わらず細かにイベントが配置されていて、手書きモノクロ背景の趣きもあり絵本のページをめくっていくような感覚を味わえます。二つ目のエリアの山の向こうから覗いてる顔が好き。魔女による被害を目の当たりにしながらも、最後は魔女の事情もうっすら垣間見えて物悲しい気持ちになりました。

「隠居魔術師の生存確認(3)」作者:かるぺたさん
短編探索シナ。亡くなったと噂の魔術師の家に、生存確認という体で遺品探しに行きます。大したものは置いてない家だったけど、数回調べたり、違うタイミングで調べると反応が変わることがあって探索しがいがありました。井戸の中へ行く時の不気味さとかも良かったです。ただ、死亡確認できないので今は置いておくと戻した鉱石を、死亡確認後に回収してくれなかったー!

「あなたのための完璧な揺り籠(2~4)」作者:kizmさん
短編探索討伐シナ。山荘に棲みついた妖魔討伐に向かいます。3部屋をサクッと探索し、雑記帳などから過去の悲しい経緯が伺えます。”完璧な揺り籠”をつくったのに、自分たちが冒険者を呼び寄せるきっかけになってしまったのが悲しい…。せめて心が残っていなければ、教会に任せる道もあったかもしれないのになぁ…。

「ツギハギの心で(3~6)」作者:伊礼さん
3人以上向け中編読み物探索シナ。主に逆らって逃げたホムンクルスの討伐に向かいます。なかなかやりにくい依頼でした。あの村の様子から何となく予感はしていたけど…。舞台が田舎の雪が積もる山というのがなんとも似合いすぎているというか。事情がすべてわかると依頼放棄したくなります。まあ放棄しても、別の冒険者が…と言われると今苦しませずに逝かせてやる方がいいのかとも思ったり。最後の方で選択があったんだけども、うっかりクリックして覚悟を決める前に戦闘開始。全力でワンターンキルしました。救われた小さな命もあったのがせめてもの慰めです…。あ、でもカードとしてはお迎えできないのね。どこか優しい人のところで暮らしているといいなぁ。

「プラナ・ダルダル・サルプ」作者:while(TRUE)さん
「CardWirth 25th Anniversary!!」提出の別行動で進める6人専用コミカルな中編シナ。「旧き沼の大蛇」のIFということで、あの困った依頼人のそっくりさんが登場します。とにかく会話が面白くて笑いっぱなしでした。不幸な目に遭うPCのぶち切れっぷりが楽しい。パーティ3人ずつで別の依頼を受けていて切り替えつつ進めていくんだけど、最初からプレイヤーには二つの事件(?)に繋がりがあるのがわかってるのに、解決に導くのはなかなか難しくてやり応えありました。「旧き沼の大蛇」の要素も時々出てくるし。詰まってもネタバレテキストがあるから安心!最後までネタ満載で楽しいシナリオでした。

「白砂の遺跡(4~7)」作者:伊礼さん
3人以上向け中編探索シナ。砂漠で見つけた記録にない遺跡へ、お宝求めてもぐります。薄暗い亡者の巣窟を想像していたら、予想に反して明るく清潔な雰囲気。おのずとここに眠る宝への期待が高まります。いつものキラリを探しつつ、宝箱や壺など片っ端から覗いていくのが楽しい!ダンジョンの構造もわかりやすかったし、やっぱりランダム戦闘がないと探索に集中できていいよね。最奥の敵について詳細はわからなかったけれど、家族を想っていたようでしんみりしました。帰りは歩きを選んでよかった!

「まじょまね(3~6)」作者:伊礼さん
3人以上専用中編探索シナ。森の奥に住む祖母に食事を届けてほしいというちょっと不思議な依頼です。森というのが見るからにやばそうで、傍から見ている分には雰囲気あるな~という感じなんですが、実際に入っていくのは絶対に拒否したくなるような不気味さがありました。そして入ってみれば案の定…、色々棲みついていて探索しがいがあるったら。いつものキラリを探したり、怪しい存在の願いをかなえたり、問答無用で排除したり。かなり入り組んでいて途中でマッピング失敗してしまいました。そして奥の奥まできてやっと目的地にたどり着くも、祖母の姿を見ることもなく依頼達成。いったい冒険者たちは何をさせられたのだろう…と、狐につままれたような依頼でした。お土産たくさんゲット!

2023/08/22

CWまとめ感想(2023/08/22)

「ぶらり リューン散策」作者:takeさん
py専用の6人用短編読み物シナ。宿の新人冒険者たちを引き連れて、親父さんとリューンを散策しながら新人研修をします。リューン散策と言いつつ親父の顔を見ている時間の方が長い感じだけども(笑)、冒険者としての心構えをしっかり覚えさせようと、時に優しく時に厳しく教える親父さんがいいですね。意地悪な表情を浮かべつつ、そこにあるのは愛情なんだなぁ。シュールな空気も漂わせつつ、色々な顔を持つリューンの日常を垣間見ることができました。

「3分間の物語」作者:ハーバーさん
人数調整不要の一人用短編読み物シナ。宿で一人過ごしていたPCが、昼飯を済ませようとカップめんにお湯を注いでからの出来事を描いています。早くできないかなと待ってるだけなのに、日常感があふれててほっこりできました。香りに誘われて色々やって来るのが、人の出入りが多い冒険者宿っぽくて良かったです。最後は娘さんと半分こして食べました。かわいい。

「煙雨(2~6)」作者:takeさん
py専用6人向け短編読み物シナ。依頼中に一人がはぐれて、仲良しPCが探しに来てくれるシンプルな内容でした。他の4人は最後の方でちょっと会話するだけだけど、そのにぎやかさに”戻ってこれた安心感”が伝わってきてよかったと思います。終了印がタイトルの「煙雨」だけでなく、作中で受けた依頼らしき「離れの廃教会」も付くのかな?

「木畠通り闇市場(2~4)」作者:黒豚和牛さん
探偵バリアント向け中編調査シナ。孫の恋人を夜の繁華街で見かけたので素行調査してほしいという依頼です。情報集めパートは交番に集中していて、テンポ良くサクッと遊べました。うっかり一つ情報を取り逃したみたいだけど、ここぞという場面でどう行動するか判断し、事件を完全解決できました。仲良し兄弟でよかったよかった。そして半グレ組織の悪質さが身近に感じられて怖い。悪人は親切な人のふりをして寄ってくるってね。孫の知らぬ間に恋人一家と祖母の絆が深まって、なんとも後味の良い終わり方でした。

「草むしり」作者:ハーバーさん
休日のんびりすごすはずが、雨が止んだので親父さんに草むしりを頼まれる短編シナ。鎌で根から取り除いていくんだけど、途中毛虫やミミズを傷つけないように対処するところが優しい…。普段は殺伐とした依頼も多いから、こんな時くらいは殺生なんてしたくないのかな。さりげなく色々植えてる親父さんの豆知識も聞けたし、冒険者宿の日常という感じで微笑ましかったです。

「鰯たちへと贈る海(6)」原案:itiさん、制作:mahipipaさん
3人以上向け中篇因習村シナ。立ち寄った村で親切にしてくれた娘さんの家が焼け…というお話です。調査せずに帰ってもいいし、とことん突き詰めてもいい。いちおう最後まで見てED1にたどり着きました。倒さなきゃいけなくなっちゃうので、村が燃えた時点で逃げればよかったかな。経験点0になっちゃうけど。せめてあいつらに火晶石や蒸留酒を投げつける悪役ルートがあれば…。イアレを全肯定したかったです。

「銀天秤に座す魔物(1~3)」作者:カブさん
6人専用長編シティアドベンチャー「イーリルの天秤」前編。立ち寄った街で一休みしていたはずが、別行動していた3組それぞれがうっかり依頼を受けたことで、街の市長選をめぐる事件に巻き込まれます。視点を切り替えつつ情報収集や調査などをするんだけど、いつでも現在のチームの置かれた状況とタスクの確認ができるのでスムーズ進められました。長編で中断すると、再開した時に何をしていたのかわからなくなることが多いので助かる!調査に必要なKCもシナリオ内で手に入るし、対象レベル通りの駆け出しPTでも安心です。市長選に深くかかわる銀天秤についての話も興味深かったし、過去の出来事を引きずる登場人物たちの人間模様も引き込まれました。そして巻き込まれた冒険者たちのやり取りも楽しかったり、格好良かったり。最初は厄介ごとに巻き込まれて仕方なくという感じだったのが、事件のにかかわるにつれ本領発揮していくところがよかったですね。終盤の屋敷潜入パートもスリルがあって楽しかったです。

「イーリル・エタムと五匹の猫」作者:カブさん
6人専用長編シティアドベンチャー「イーリルの天秤」後編。すべて終わったと思っていた冒険者だったが、実は真の目的が達成されていなかったことが判明します。あの事件の裏でそんなことがあったのかと驚かされつつ、前編で投票したPCが猫ちゃんと一緒に頑張ります。こちらもユーザーフレンドリーなシステムで、ややこしい事態にもなんとか対処できました。ちょっとした遊び心も用意されていて、寄り道したくなりますね。猫ちゃんたちが前編の時より増えてて癒される…。魔女さんの性格も好きです。前後編に分かれてこその「イーリルの天秤」という作品だったなぁと納得でした。

「宇宙よりの侵略者vs銀河の巨人」作者:生野菜サラダさん
”煙突、あと3日で世界の終わり、隕石”のお題に沿って作った短編戦闘シナ。暇つぶしにリューンを訪れたら例のごとくリューンの危機、もとい世界の危機に遭遇し…という展開です。強力な助っ人さんが思いがけない外見でちょっと笑ってしまった。いやでも頼もしさは溢れてて安心だよね!実際強いし。今日もリューンは通常運転でした。心強いお土産げっと!この後、何度もピンチを救ってもらいました。

「暴走パンジャンドラム破壊依頼(7~8)」作者:どもしペッテさん
短編戦闘シナ。依頼人がめちゃくちゃ好きですね~。紅茶グビグビ飲みながら、笑って話す内容がもう…反省とか申し訳なさとか全く見えないんだもの。これだから賢者の塔の魔術師紳士は!!そして討伐しに行ってわかる依頼人のいい加減さ。まあ予想はしてたから事前バフはしっかりしたけどね。冒険者はもっと切れていいと思う。最後はしっかり追加報酬をぶんどってきました。スキルの解説が最後のオチだった!

2023/08/15

CWまとめ感想(2023/08/15)

「虫の子ら(1~5)」作者:伊礼さん
3人以上向け中編ホラー風探索シナ。蟲術師の屋敷へ行って蟲たちを一匹残らず駆除します。不気味な雰囲気が良かったです。オートマップなんだけど手書きのイメージ画像もあって探索してる感が増してます。驚かしではない正当なホラーという感じ。落ちているもの、そこにいる敵などから断片的に見えてくる凄惨な蟲術の実態と蟲術師の狂気…引き込まれて一気にプレイできました。地下5か6階くらいまであって、上下構造をうまく活用したダンジョンも私好みです。行き止まりがあるたびに、この向こうへ行く道は…と間取りなどから推測する楽しみがありました。にしても、最後の部屋にあったアレはインパクトあるなぁ(理解が及ばない)

「油がない!(1~3)」作者:スロットさん
100kb祭り参加の短編シナ。揚げじゃがのため油一樽買いに行くが、盗賊団のせいで値上がりしてたので討伐することに。サクッと遊べて、冒険者の日常とか生態が伝わってくる良作でした。お駄賃のために討伐される盗賊団(笑)

「戦地メンタルショコラティエ」作者:ゆずきちさん
恋人関係の冒険者2人を含む6人用バレンタイン短編読み物シナ。恋人同士の二人が喧嘩し後悔していたところ、PTのお調子者が手作りチョコ選手権を始め…というコミカルなお話。なんで喧嘩したのかと思ってたらきのこたけのこ戦争か(笑)きのこの森とたけのこの海で引き裂かれるカップル…。いつもタイトルが絶妙です。

「洞窟探索Ver-A(2~5)」作者:あきらつかささん
100kb祭り参加の一人専用ハクスラ短編探索シナ。敵を倒すと手に入るアビリティポイントを消費し、アビリティを駆使して立ちふさがる大量のゴブリンたちを倒します。アビリティはスキルカードとして配布されるため、わざわざ手札を入れ替えないといけないのが面倒だったけども、CWではこういうのは珍しいので興味深く遊べました。これからアビリティの種類が増えていくのかな?

「紅葉ゾンビ狩り(2~5)」作者:伊礼さん
中編探索シナ。宿経営状況の悪化を匂わせる親父に、仕方なく紅葉狩りではなくゾンビ狩りに出かけます。とはいえ、季節は秋なので山は紅葉で、ゾンビを倒しに来たのに気分はピクニック。熊や花摘みに来た人もいて楽しい探索になりました。一方、地下墓地も雰囲気あっていいですね。怖くはないけどそれなりに広くて探索し甲斐があります。鑑定を使うタイミングは注意深くないと見逃してしまうかも?吸血鬼討伐もして報酬アップ、親父さんも喜んでくれてよかった~と思っていたら、またしても意味深な親父の発言。一体何を企んでいるんだろう…。

「探偵に暮れはない」作者:ハーバーさん
探偵バリアント向け二人以上用短編シナ。年末の祭りでスリ犯を現行犯逮捕していきます。事情を聴くかどうか選べるので、スリ被害を減らすためにもさっさと警察に引き渡しました。いちおう女の子の話は聞いたけど、あとは警察が然るべきところに連絡すればいいよね。探偵の仕事も幅広いんだなぁと、新たな一面を知りました。

「それは嚮導の光となりて(5~10)」作者:無名しさん
短編討伐シナ。連続児童誘拐事件解決のため、子供PCが一人で現場の調査に向かいます。「ざあ~こ、ざあ~こ♥」が似合いそうな子で行くといいかも。まだ愛着のなかった連れ込みさんで行ったら、思いの外可愛くて好きになってしまった。まともな教育を子供たちに、という理想は良いのに、やり方を完全に間違えている犯人たちで、でも憎めないところもあったり。「俺とお前でなんたら合体!」な展開には笑いました。にしても、最後の黒幕さんのセリフ…続編あるのかな?

「やまのは(4~6)」作者:takeさん
PY4以上向け、大江戸バリアント風6人専用短編読み物戦闘シナ。宿のお得意さんの村で日用品がちょくちょく消えるので調査しに行きます。黒背景にメッセージの枠サイズぴったりの背景写真が置いてあって良い雰囲気でした。やや戦闘が厳しかったけど、負けても進むのかな?落ち武者の霊が祭られている山奥に、何となくいる化けキツネと化け狸。ちびっ子妖怪と保護者という雰囲気で可愛かったです。

「喫茶 #Y」作者:takeさん
PY4以上向け、人数調整不要のPC一人用短編読み物。思い出に誘われ、茶を飲みに宿に来たNPC目線で進みます。疲れた大人が喫茶店のマスターと思い出を語るところは雰囲気がありました。NPCが去った後、PCが水を差すのに笑った。

「黎明の強襲(3~5)」作者:ハーバーさん
戦士と盗賊を含むPT向け短編討伐シナ。邸宅の使用人たちを皆殺しにした盗賊たちを討伐します。盗賊のアジトらしく侵入者を迎え撃つ罠がいくつかあり、短編ながら盗賊が活躍できます。サクッと雰囲気を楽しめる作品でした。

2023/08/08

CW「ツチノコ大捜索!」感想

対象レベル:4~6
作者:伊礼さん

3人以上向け長編探索シナ。ツチノコに賞金がかけられていると知り、親父の情報で近所ののんびりヶ丘へ向かいます。
パステルカラーの手書きマップが可愛くて、のんびりハイキング気分で探索できました。湖で釣りができるということなので、今回もジョス君たちで出動です。
湖自体は一つでも、東西南北場所を変えて釣りができるのが嬉しいですね。釣れる魚も種類が多いし、仲間とお喋りしながら楽しく釣りができました。

近所の丘というだけあって、そこに住んでいる人や店を出す商人?がいたりするし、野生動物と遭遇して狩ろうか悩んだりも。
そしてやっとこさツチノコ発見と思ったら…思わぬ展開に思わず笑顔。探索のおかわりで日を改めて挑戦しました。

結構敵が強かったけども、仕掛けがあったり宝やスキルをゲットするチャンスもあってやり応えありましたね。終盤も予想外の連続で最後まで飽きさせません。親父さんの意味深なセリフ…まさか続編があるのかも!?
スクショを撮る手が止まらない楽しいシナリオでした。

2023/08/01

CWまとめ感想(2023/08/01)

「津軽弁の洞窟(1~3)」作者:抹茶あずきさん
2023新春100kb祭り参加のゴブ洞改変シナ。親父さんの「だびょん」に笑ってしまった。真面目な顔で言ってるのが余計に…。ちょうど賢者の杖系アイテムが足りてないパーティだったのでお土産嬉しかったです。

「抗え!機滅都市リューン!」作者:生野菜サラダさん
100kb祭り提出の短編連戦戦闘シナ。リューンが機甲兵たちに占拠されたので取り戻しに行きます。今回は留守中に起こったことらしく、敵がうじゃうじゃいるリューンにテンション上げて突入することに。突入後は3000spでお買い物。相変わらず困難にあってこそ反骨精神でやる気を出す街の人々だなぁ。新開発のスキルを買い漁ってきました。ラスボスだけやたらと強くて結構苦戦。全体回復アイテムがなかったら負けてたかも。でも、お土産ゲットできたからいっか!

「深淵の瞳と11月の縁(3~5)」作者:頑固鳥さん
妖魔バリアント向け短編探索シナ。ノベンバー縁が語り部だと高難易度の印象があったけど、lv5パーティで来たら程よい手応えでした。森の廃墟で発見した弱ったシェイドと手を組むための過程が面白かったです。事前に防御バフかけてくれる呪術師さんが優しい。あと、友達が欲しくて旅してきたというシェイドがいじらしいな~。

「スジニク山の遺跡(7~9)」作者:怪獣クドラさん
妖魔バリアント向け短編探索シナ。遺跡の調査に向かった妖魔たちが帰らないので、依頼人と共に探しに行くが…というお話。熱気と汗のにおいが満ちている上に、怪しいマッチョ人間の像がある時点で(笑)案の定アニキの巣窟でした。このフレッシュゴーレムはある意味画期的な発明なんだけど、方向性がなぁ…。依頼人が興味津々でそわそわしてるのに笑いました。

「ゴブリンの侵略を阻止せよ!(4~6)」作者:スロットさん
100kb祭り提出の特殊ゴブリン3部作第二弾となる短編探索シナ。前回に引き続き青天ドロップキックで突入しました。馬車護衛の依頼帰り、ゴブリンが村を襲撃しようとしていると聞き討伐に向かいます。それほど広くないし、見つけたゴブリンを倒していくだけなのでサクッと探索できました。そして終盤の緊張感ある展開もよかった。ボス戦では、ゴブリンメイジをいかに封殺するかで決まりますね。味方全体の目覚しアイテムを貰ったけど、うまく封じられたので出番はなかったぜ!

「精霊の恵み(2~3)」作者:盾さん
短編討伐シナ。精霊信仰が残る村へ行き、祭壇の破壊と精霊討伐をしてほしいという依頼です。異端審問官がそれらを見つけたら、責任者である自分の立場が危ういということで先回りして痕跡を消そうという目論み。かなり自分勝手な討伐依頼だけど、まあ実際どんな精霊なんだろうと行ってみたらまさかの…!琥珀が欲しい村人たちと、酒が飲みたい”彼ら”が知らず知らずのうちに…というのが面白かったです。これが成り立っている間は、彼らも無害だったんだろうか?にしても、リューンの騒乱がリューンっぽくて良い。

「給食当番(3~5)」作者:荒巻ちどりさん
学園バリアント向け短編シナ。給食が1週間お休みで不満を爆発させていた少年のため、代わりに給食を作ってあげます。苛烈な購買争奪戦や学食のまずさを理由に、抜け目ないまどかちゃんが良い感じに巻き込んでくれますね(笑)給食作成は能力判定と料理関係のクーポンで結果が変わるようで、セレンたちはプロ級の腕前を見せてくれました。話題になりすぎて人が押し掛けるほどとは…。ちょっと学食を見直した方がいいんじゃないですかね。誰か横領とかしてません?それにしても少年がとても美味しそうに食べてくれてほんわかした気持ちになりました。美味しいは幸せだよね~。

「春待ち日和」作者:割れざくろさん
100KB祭り参加の人数調整不要一人用短編読み物シナ。冬の行商護衛から帰って疲れ果てていたPCが、雪の中買い出しに行く娘さんに代わってお使いに出ます。チグサが熟練のお人好し冒険者という雰囲気で良かったですね。ちゃっかりお使いの量を増やす親父さんや、世間話を楽しむお店の人もよかった。それまでの雪道の閉ざされた感が、人との小さな交流の温かさを引き立ててました。PCのような冒険者たちに良いイメージを抱いていることがわかるところもほっこり。短い中に色々詰まってました。

「もうシンプルにチョコ買って渡すだけ」作者:生野菜サラダさん
100kb祭り参加の二人以上向けバレンタイン短編シナ。仲間一人を引っ張ってチョコレートを買って渡します。戸惑いながらも「パーティの財布から勝手に使うのは…」というごもっともな意見。たしかにねー。

「薬草畑の共闘」作者:toshimitsuさん
薬草の収穫&仕分けの依頼をすっかり忘れていた_2と、無理やり付き合わされる_1のミニゲームシナ。こういう他人を振り回す役はコカテロちゃんにぴったりだなぁと、リーダーのチグサを連れて行ってきました。ミニゲームの内容は、コカ・ヒヨス・タルゼンの3種類の薬草の順番を覚えて、その通りに仕分けしていくというもの。あと2時間しかないというのに、ちょっと緩急をつけてみたりハードルを上げて遊んでるコカテロちゃんに笑った。そしてこの手のミニゲームが苦手で超難しかった…。でも、何度か頑張ってスキルゲットしてきました。しかし、依頼人のおじさんは(投げ飛ばされても文句も言わず)いいひとだなぁ。

2023/07/25

CWまとめ感想(2023/07/25)

「20歩先の逢魔が辻へ(6~8)」作者:割れざくろさん
6人PT推奨20コンテンツ戦闘シナ。元聖職者の首なし騎士を討ちます。20コンテンツなのでメッセージは最小限だけど、敵の解説にドラマあり。愛馬との主従愛にホロリ。彼を討ち取った聖職者&馬コンビはどう思っただろうか。

「ユウゲ通りの激闘!(2~4)」作者:mahipipaさん
こむすびの時と同じ依頼人っぽいので、白黒つけ隊で行ってきました。相変わらず面倒ごとを持ち込む賢者の塔ですねぇ。逃げ出した食品サンプルゴーレムを倒すだけなんだけど、リーダーと思しきうさちゃんケーキが可愛くて可愛くて(傲慢な態度とのギャップが好き)。パネが「きゃわ~」してるのも可愛かった。連れ込みたかったなぁ。まあ倒すけど。所詮、蝋でできたゴーレムなので脆いです。

「ばればね(1~5)」作者:伊礼さん
悪人要素ありの中編探索シナ。後ろめたい気持ちを表すかのような暗い森の雰囲気がとても良かったです。普段とは違う視点で、井戸や深い穴や人食い鬼を見てしまう冒険者たちも罪深くていい。お宝の匂いがすればいつも通り冒険者の顔も見せるあたり、結構図太かったりもするし。どこに捨てるかはかなり迷ったんですが、最終的にお互いウィンウィンな相手にプレゼントしました。喜んでもらえてよかった。入口の人はバックが怖そうだから善人面してそのままお別れ。悪の道の第一歩を歩ませたい時にぴったりの作品です。

「賭博都市ブラックバハムート」作者:どもしペッテさん
ポーカー、ブラックジャック、スロットがメインコンテンツのカジノ街シナ。ランダムに入れ替わる通行人からスキルを教えてもらったり、ちょっとしたミニゲームができます。連れ込み10万コインのために、勝つたびにシナリオを出てセーブするという狡い手を使いつつ頑張りました。無心でプレイできるポーカーで、1000coin使ってバニーさんたちと遊びまくります。3人とも可愛くて癒されました。思ったよりも早く貯まってよかった!バニーロボちゃんはクワガタとパーティ組もうね~。

「錆鳴谷に眠る(6~8)」作者:カブさん
3人以上向け長編探索シナ。かなりガッツリ探索できて満足でした。一般的なマップの4倍くらいの広さで、なおかつ1回の探索での行動回数が限られていて、少しずつ全体が見えてくるのが楽しい!そして行動回数が限られていても調査期間は無限なので、急がされることもなくじっくり探索できるのが良かったです。朝夕は街をうろつけるんだけど、そこで住民たちの困りごとを解決したりするサブイベントもあって、それを探すのもまた楽しいんですよ。それぞれの事情から街の背景や人生が垣間見えてしみじみしたり。話の長い研究者とか、相棒の竜が寿退社(?)して飲んだくれる男とか、味のあるNPCもいて好きですね~。順番で発生しなくなるイベントはたぶんないので、こちらものんびり観光できました。シナリオ開始時に色々仕様解説があって付いていけるか心配になったけど、蓋を開けてみれば気楽にやり込めるゲームデザインで、ストーリーも引き込まれる秀作だったと思います。

「瓶詰の火(3~5)」作者:怪獣クドラさん
探偵バリアント向け短編探索戦闘シナ。思ったよりラストの戦闘が厳しくて、なりたてlv3パーティには厳しかったです。封鎖地区のことはいまいち理解できてないけど、危険はあるもののリターンも大きくヤバい人たちの縄張りになってるということだろうか。瓶詰火精さんは最後まで瓶詰のままで、ちょっと可哀想かもしれない。

「イッテミロ(3~4)」作者:班地 殴さん
コミカルな短編シナ。アピール過剰なやっかい冒険者を更生させてほしいという依頼を受け、実地訓練として一緒にカニ駆除の依頼を受けるが…というお話でした。問題児なナグノレさんが憎めないキャラで好きですね~。あと駆除依頼で訪れた村の「汚物は消毒だ~」しながら挨拶は爽やかにしてくれる村人さんに笑った。さりげなく知的生命体的なカニさんとの顛末も予想できない展開で面白かったです。居心地の良さを感じ、彼らのために一緒に旅立つナグノレさんが幸せそうで良かった。

「刻み(4~6)」作者:にべおさん
メイリア調査団シリーズの短編戦闘シナ。仮称「刻み」の調査と失踪者保護に向かいます。小さなマップなのでサクッと戦闘に。ひたすら耐える戦いで、中毒対策が十分じゃなかったので12ラウンドを越えた辺りからきつかったです。結局アレトゥーザ引っ張り出してきちゃったよ。でもキザミちゃんが可愛いので頑張ったかいがありました。なぜ私はバニーちゃんたちのいるpy宿でプレイしなかったのか…。

「探偵と白サザンカ(4~6)」作者:怪獣クドラさん
探偵バリアント向け短編シティアドベンチャー。宗教団体に所属する友人に突然会えなくなったので探してほしいという依頼です。百合の三角関係が美味しいし、聞き込みも雑談が多くて楽しかった。サクッと進めたければ夜の情報屋に300sp払えばいいし。筋肉社交による判定がなかなか難易度高めだったなぁ。にしても宗教が多い都市である。

「20年前の恨み(5~6)」作者:怪獣クドラさん
探偵バリアント向け20コンテンツシナ。所長に恨みのある男がUSBを使って怪人化します。lv5パーティでなかなか緊迫した戦いでした。元ネタになってる某特撮ヒーローは割とちゃんと見てたので懐かしかったです。

2023/07/18

CWまとめ感想(2023/07/18)

「ミス・エネット、笑ってくれ」作者:カブさん
3人以上向け短編謎解きシナ。一日遅れで依頼人の家を訪れた一行が目にしたのは依頼人の遺体で…というお話です。依頼人の魔術によって現在・過去・未来に分断されたPTが、状況を整理しつつ依頼人死亡の原因を取り除きます。とても楽しかったですね~。一筋縄ではいかない依頼人の運命に、不憫を通り越して笑ってしまった。でも単に運が悪いとか、ヤバい奴につけ狙われているというわけでもないようで…。一度目は普通にクリアして、二周目は攻略テキストを見ながらプレイするのがオススメ。ミス・エネットは彼の元に舞い降りた守護天使なのかな?

「幽霊舞踏会を終わらせろ!」作者:生野菜サラダさん
お題を貰って作った短編戦闘シナ。夜な夜な舞踏会を開く幽霊とかロマンがあって素敵ですよね。でもご近所さんにとっては騒音でしかないので仕方がない。対幽霊装備に乏しい駆け出しPTで挑んできました。上手く亡者退散を引いてくれてよかった!手に入ったメイド服の解説が面白かったです。

「自室に現れた可愛い子ちゃん」作者:CW用の樽さん
人数調整不要の一人用短編もふもふシナ。一仕事終えて部屋に戻ったら、そこにカーバンクルが現れ迎えが来るまで構うことに。魔法生物としての矜持を持つモフモフなカーバンクルが可愛かったです。構う選択肢の内容は所持KCとかクーポンで変わるのかな?ちょっとばかし不穏な選択肢を無視しつつ、カーバンクルを思う存分可愛がって過ごしました。癒し…。絵を描いて迎えの魔術師に渡したら大層気に入ってもらえて、ミンさんの器用さに驚かされたり。最後は冒険者らしく、しっかり報酬もぎ取ってやりました。賢者の塔と冒険者のお互いの認識とかも面白かったです。

「帳の魔女と墜つる星」作者:カブさん
参謀と盗賊の二人専用マルチエンドの長編読み物シティアドベンチャーシナ。北辰の街ヴァラックの魔術師学連支部で起こった自殺事件を追います。この作者さんの作品は本当、ビジュアルもUIも構成も完成度高いですね。作品の世界を築き上げることに妥協がない印象です。人間同士の事件はあまり好きじゃないんですが、気付けば事件にも中心人物たちの背景・心情にも引き込まれてました。新しく参謀と盗賊役の二人にぴったりのPCが見つかったのも引き込まれた理由かも(街シナに永住させまくってるので、シリーズすべて別のコンビだったひと)このコンビ、探偵バリアントでも嵌りそうな気がしますね~。

「ゴブリンの殲滅依頼」作者:たろうさん
トーベルシリーズの男性一人用中編読み物シナ。今回もメイアーの口八丁が大活躍です。宿の評判も気にしてかアフタフォローもしっかりしていて、ベテラン冒険者の貫禄さえありました。こうして見ると、交渉役って重要なポジションですよね。荒くれ者ばかりのパーティだったら、きっと汚名をしょって帰ってきたことでしょう。というか、例の村人たちが無事でよかった(汗)飛び道具も魔法も割と身近にある世界で無茶がすぎるでしょ。経験の差を見せつけてくれたメイアーに対し、主人公もしっかり成長してメイアーを慌てさせるオチが微笑ましかったです。いいコンビだねぇ。

「参謀が盗賊に技を教わってるだけ」作者:生野菜サラダさん
人数調整不要の盗賊と参謀二人用短編読み物。タイトル通り参謀が盗賊に技を教わります。頭の回転の瞬発力では盗賊が勝ってるというのは確かにあるかもしれない。罠をちゃんと見つけて解除できないと全滅もあり得るから、プレッシャー大きいよね。そして、かなり切実な理由で闇に隠れるをマスターしたい参謀に笑う。スキル「闇に隠れろ」の効果が面白いです。

「すまん、マヨネーズ買ってきてくれ」作者:生野菜サラダさん
人数調整不要の短編読み物。昼起きでいきなりハゲ呼ばわりする冒険者(笑)でも軽口たたきながらも、なんだかんだで親父さんを気遣ってるところが仲良しで和みます。冒険者なら箱買いでのお使いも任せとけ!

「スライム採取の依頼(2~3)」作者:ハーバーさん
二人以上向け短編探索シナ。流行り病の治療薬の材料となるスライムの粘液を採取するため下水道へ向かいます。奇塊よりも小さめなマップで休憩エリアもあるので、物理が通らない相手でも安心でした。しかし、下水道のスライムから採取したものを薬に使うのかぁ…。衛生的な抽出方法があるんだろうけど、バレたら炎上しそうだと思ってしまいました。

「薬医の護衛(1~3)」作者:ガヴァドンエースさん
サクッと終わる短編護衛シナ。報酬200spって安すぎない?と思ったけど、馬車代は依頼人持ちで、ゴブリンが多少いるかもしれない山中を日帰り護衛するくらいなら許容範囲か。”ゴブ洞より短い”とある通り、全体マップもあってテンポよく進みました。チンピラ並みの山賊さんたちのノリが好き。口の悪いツンデレ依頼人(おっさん)とも何となく信頼関係のようなものができていって、短いながら冒険者らしい日常風景を楽しめました。

「峠の戦い(1~2)」作者:takeさん
6人向け短編シナ。事故の多い峠の激闘馬車レース進行を、状況に合ったスキル(シナリオ内で用意されている)を使ってサポートします。レースの様子がとても楽しそうで、使ったスキルなど「精霊宮のなになにで~」という風に宣伝する実況の人が好き。スキルを持ち変えるのがちょっと面倒だったけど、上手くいくと嬉しいですね。終盤は冒険者が大活躍して盛り上がりました。

2023/07/11

CWまとめ感想(2023/07/11)

久しぶりの更新です。あと2か月で1年ぶりになるところだったのか…。時が過ぎるのが早すぎて怖い。とりあえず感想ストックが尽きるまで週一くらいで更新していく予定です。

「扉を開く(3~5)」作者:風切 快夢さん
一人用短編読み物シナ。一時的に視力を失ったPCの元へ、見えると不都合があるという依頼が舞い込み…というお話です。魔術的な理由で、あえて目が見えない冒険者を求めるというのが面白いですね。そして目が見えない状態を、シルエットや暗闇にうっすら浮かぶ輪郭の絵などで表現しているのも雰囲気があって没入感ありました。依頼人に手を引かれながら体験する不思議な感覚や、見えない状態で何者かもわからない相手(依頼人の言葉を信じるしかない)と戦うスリルなど、短い話の中で次々と展開していき引き込まれます。後日談である2周目も、見えるからこそ怖いという感覚が面白かったです。とても好きな作風でした。

「精霊王国の秘宝(10~12)」作者:大地の子さん
精霊術師PC一人専用の中編カード式ダンジョン探索シナ。精霊術の秘宝を求め、精霊の試練場の遺跡を探索します。マップが広めで楽しかったです。次は何がでるかな~とカードをめくるのが好き。途中でノームさん脱落イベントがあって、別の道を調べれば回避できるだろうと探索を続けたけど、結局落ちるしかなかった…ごめんよノームさん。これが遺跡じゃなく、土むき出しの洞窟だったらやりようがあったのかもしれない。一箇所何かありそうな部屋もあったけど、それも分からず終いでした。たぶん、ちょうどいいPCがいなくて精霊術師じゃない秀麗くんで来たからだろう。でも、強そうなアイテムゲットしたのでOK!

「キノコの洞窟(1~3)」作者:抹茶あずきさん
2022夏100kb祭り参加のゴブ洞改変シナ。洞窟に現れた大量のキノコを退治します。キノコと言っても、歩き回って胞子をまき散らしたり追いかけまわしたりしてくるので、有害度はゴブリンと大差ありません。駆け出しレベル2パーティでしっかり倒してきました。ついでに見つけた怪しいキノコを親父さんに渡したら…。最後のは某料理漫画のノリかな(笑)親父さんの料理の腕もすごいなぁ。

「天鳳城の絡繰迷宮(5~6)」作者:モンドリ鬱さん
2022年夏の100kb祭り参加の短編探索シナ。和の国のお殿様からの依頼で、城の地下迷宮でカラクリやら機甲やらが動き出して騒音に耐えられないので排除してほしいという依頼です。依頼理由が”うるさいから”ってのが面白いですね。木造建築だろうから、床下の音もガンガン響いてくるんだろうなぁ。ダンジョンは和のテイストで、機甲のデザインも良かったし掛け軸に書いてある文字のセンスも好き。そしてラストのオチも最高でしたね。NINJAって言ってる時点でなんとなく察してたけど、ここまでとは(笑)

「コリントの人攫い(6~8)」作者:にべおさん
「捕食者は来たる」討伐ルートと「略奪者たち」クリア前提の人数不問中編探索戦闘シナ。前提シナをpy宿の冒険者で再プレイしてから挑みました。何度も顔を合わせたコリン村の人々と、一緒に依頼を受けた冒険者たちの顔ぶれに気が引き締まりますね。さらわれたのはあの少女だし。そんな緊張感ある状況でも、一人だけジャンルが違うような会話をするジェフさんが面白すぎて好き。彼がいると妙に心強いよね。特製干し肉で命びろいしました。何が出てきてもおかしくない不穏な山での探索もやりごたえあって、あえて関係なさそうなところに首を突っ込んだら楽しい仲間ができてホクホクでした。寄り道しつつも、さすがに保護した女の子を連れて危険は冒せないのでラスボスは全力回避。マクムトフ君もヤバいって言ってたし、もしかしたらいつか別の依頼で対峙するのかな?手に入れた鎌と鉱石も役立ちそうなので大事に保管しておこうと思います。

「黒い通り(1~7)」作者:かがちさん
「退廃都市の裏通り」企画のイベント付き街シナ。街のダーティな世界観に、かがちさんのホラーチックな展開&独自世界設定がマッチしてました。わんこと没落貴族の少女が可哀想だけど、あの町では日常なんだね。結局連続殺人犯と少女の関係はどんなものだったんだろか?

「月と占い師(10~)」作者:かがちさん
「誰作キャストデータ」企画のフェンガリさんが占い師をやってる占い店シナ(依頼もあるよ)。占いがかなり本格派っぽくて雰囲気ありました。見た目が未来人みたいなのに、ちゃんと占い師してます。占いの後に950spで売ってるラッキーアイテムは高難易度戦闘シナで活躍間違いなし。とくに解説に”強力に守ってくれる””各段に向上する”などと書いてあるアイテムは消費せず持たせておく方がいいかも。依頼は12回以上訪問したら受けられるみたいで、いつものメンバーでlv12で行ったところ、かなり苦戦させられました。頻繁に数人眠らされる上に引きが悪かった…。強敵でしたが美しかったです。

「オオサンショウウオぐるみ欲しい!」作者:生野菜サラダさん
お題に沿って作った、オオサンショウウオのぬいぐるみを買いに行くミニ店シナ。オオサンショウウオ?と思ったけど何気に可愛い。ミンさんに買ってあげました。ぎゅっと抱きしめて喜ぶ姿が目に浮かびます。

「終ぞ断ちえぬ愚者の炎(8~10)」作者:かがちさん
お題”ハロウィン、ハッピーエンド、かぼちゃの剣聖、ふわふわパンケーキ、噛ませデータキャラ、そわそわ”に沿って作った短編戦闘シナ。聖職者を狙う通り魔の調査を行うので護衛してほしいという依頼です。依頼人と一緒にいるフェーンさんが面白かったです。決して”100%”とは言わないと依頼人に称されていたのに、獲物と報酬を独り占めしようとした時に”100%”と言って見事に玉砕。ラストでションボリしてるのが可愛かったです。一方、ハロウィンシナということで通り魔剣士さんは南瓜頭なのに、なんだか妙にカッコいい。剣聖らしく強者と戦って戦って戦い続けたかったんだろうなぁ。破れて「せめて」と自分の武器を託すところも好感度高いです。あと相変わらずお土産たくさんでした。優れた冒険者は一度まみえた相手の技を盗みまくるんだよぉ!

「なんかおばけの洞窟(1~3)」作者:ミョルニル(まだらん)さん
ゆるいハロウィン風ゴブ洞改変シナ。なんかおばけっぽいのが洞窟に棲みついたので退治しに行きます。始まりから冒険者たちのノリが好きですね~。細かいことはどうでもいいんじゃい、という感じで。行きがけにいきなり花を根こそぎ摘んでいくという傍若無人っぷりも見せつつ、サクッと攻略していきます。とにかく冒険者たちのノリと会話が楽しかった。サルミアッキの下りとか、親父さんにハロウィンのお菓子を上げるほっこり展開かと思いきや、ツケ帳消しにしてという図太さとか最高でした。好き。