2021/03/28

CWまとめ感想(2021/03/28)

「演劇部の受難(1~2)」作者:たてやんさん
部室を奪われそうになっている演劇部のために不良どもと戦う学園バリアント向け短編戦闘シナ。サクッと遊べる短編で、学園ものあるあるな展開が美味しかったです。青春だねぇ。

「更科亭の受難(1~3)」作者:たてやんさん
蕎麦屋の土地を狙うヤクザを討伐する短編戦闘シナ。オーソドックスな人情もの展開で安心感あります。サクッと倒して経験点げっと。いつか英雄になって店主さんに自慢してもらいたいね~。

「パパの背中を見よ(1~3)」作者:たてやんさん
宿の冴えないおっさん冒険者に、娘の夢を壊さないために一芝居うってくれないかと依頼される短編。宿を取り仕切る凄腕冒険者に見えるように、ちょっとした小芝居でカッコいいところを見せようというよくあるあれです。でも微笑ましいし、めんどくさそうながらもちゃんと協力する冒険者たちがいい感じでした。途中で本物の山賊が出てくるのもお約束。こういう”ある冒険者のおはなし”というのもいいよね。

「ふくちゃんの育成日記」作者:たてやんさん
捨て子らしき少女ふくちゃんを保護したことで始まる育成シナリオ。2000sp以上の資金が必要です。一緒に遊んだり勉強を教えたり、習い事に通わせたりしつつ、疑似家族として1年ほど一緒に生活します。たまに病気になったり怪我をしたりするし、保護者としてしっかり面倒を見ないと最悪ふくちゃんが死亡することに…。まあわかりやすいのでうっかり連打とかしなければ回避できると思いますが。基本は宿と雑貨屋が舞台で、店員さんやお客さん、宿の冒険者なども登場して子育てについて話しをしたり。純真無垢なふくちゃんとのやり取りも可愛らしくて癒やされました。育成の程度や方針によってふくちゃんの将来が決まるので責任重大。立派に巣立っていくラストにホロリとしました。ふくちゃんにメロメロな親父さんに和む。

「バトルフィールズスペシャル(1~10)」作者:たてやんさん
闘技場シナ的な戦闘シナ。傾向の違う8つのフィールドの敵たちと戦い、ポイントを貯めてspや経験点、スキル、アイテムと交換できます。交換対象は条件を満たすと増えていくんだけど、フィールドをクリアするたびに解放されたことがアナウンスされてテンション上がりました。とくにスキルやアイテムは絵札付きで紹介されるので、わざわざ店まで行かなくても購買意欲を刺激してポイント稼ぎのモチベが上がります。戦闘の難易度は最大3種類から選べて、EXバトルは敵がかなり強い代わりにポイントも多く入るので、欲しい景品(経験点以外)をゲットするのもそれほど難しくありません。軍事施設フィールドのEXバトルは格が違って倒せなかったけど…。経験点は一人1000ポイント必要で、各フィールドで最大9点げっとできるので戦闘大好きで経験点稼ぎしたい人にいいかも。

「魔女の館(7~8)」作者:たてやんさん
魔女討伐探索戦闘シナ。探索エリアは狭いんですが、うっかり開かない扉を開ける方法の一つを失念していて悩んでしまいました。謎解き自体は事前調査をしていればヒント(ほぼ答え)が手に入るけど、盗賊がいるとつい正攻法で入ろうとしてしまうんですよね。魔女との戦闘は遠距離攻撃が鍵を握ります。回避属性の銃や弓はほとんど当たらなかったので、素直に魔法スキルなどをたくさん用意していった方がいいかも。あと即死魔法が怖い!なかなかスリルある戦闘でした。

「憤怒の巨人(5~7)」作者:刻人さん
6人専用中編探索シナ。恩人の願いを叶えたいという依頼で、その人の大切な人に耳飾りを渡すため目撃情報があった遺跡に向かいます。雑談しながらの探索は、オートマッピング機能もあるのでサクサク進められました。戦闘は少な目で、でも精神力枯渇されたりもするので油断なりません。ボス戦は最期の言葉が切なくてしんみり…。情報が断片的なので詳細は分かりませんでしたが、なんだか物悲しい話でした。憤怒の巨人というより悲しみの巨人かなぁ。

「おとしだまのQubesダンジョン(1~7)」作者:オサールでござ~るさん
平均レベルによって敵の強さや入手アイテムが変わる短編探索シナ。親父さんが用意したお年玉をげっとするため、Qubesダンジョンに潜ります。地下の存在に驚く冒険者に対し、記憶が曖昧だけどあるなら活用しようという親父さんに笑った。しかし、お年玉を守る番人まで用意しているとは…親父さん、本当に何者なの!lv7PTで行けば隕鉄も手に入るし、そうでなくてもかなりお年玉を奮発してくれてる親父さんが太っ腹です。ここの冒険者でよかったねぇ。

「聖夜の大怪盗」作者:SARUOさん
おそらく別のシナリオで登場した怪盗ドナツォのスピンオフ短編読み物シナ。いちおうクリスマスシナなのかな?美術館で無償で働かされていた彼が、フィアンセ(仮)に頼まれて金貸しのところへ行って指輪を取り戻そうとしたら、ノリでピザを作ることになり…みたいなお話。騙されやすくてノリで敵に加勢したりするドナツォさんが面白かったです。彼のピザ(とも思えないような何か)は一体どんな味だったのかなぁ。

「風邪引きの受難」作者:98さん
人数調整不要の二人用短編読み物シナ。風邪を引いた仲間を看病するお話です。普通に風邪とか引きそうなキーニと世話焼きそうなアルでやってみました。途中まで普通に看病してたはずなのに、なぜか癒身の法を使う事態に…(汗)まあ判定に失敗したのなら仕方ないよね!何気にメタネタや病人に鞭打つような展開を挟みつつの看病で、思ってたのと違ったけど滅茶苦茶笑いました。クーポン対応はしてないと思うけど、犬猿でやっても面白いかもしれない。

2021/03/23

CW「棺の街 アルビナ」感想

対象レベル:4~6
作者:伊礼さん

3人以上用長編探索読み物シナ。聖女と呼ばれる少女リリアと彼女の騎士ライラを、呪われた地アルビナまで護衛します。

最初からグイグイひっぱっていくストーリーで色々と考えさせられたし、探索モノとしてもやり応えありまくりで長編にふさわしい充実感が味わえました。
エンディングは二つということだけど、ストーリーの流れを大きく変えないような細かな選択も多くて、それぞれの冒険者らしさを出せるのが嬉しい。ワクくんは勇者だから、目の前で悲しむ人がいたら放っておけないよね。

アルビナの街の成り立ちや、自己犠牲と傲慢、無関心の果てにあるもの…。色々なものを見て、考えて、行動する冒険者にしびれます。
彼らの前に立ちふさがる者たちも、そう簡単に捨てられないものを背負っていて藻掻いているところが印象的でした。

亡者たちと共に覆い隠してきたものを、探索によって一つ一つ拾い上げて街の秘密に迫っていく展開がいいんですよね。閉塞感や絶望感が丁寧に描かれており、その分クライマックスの盛り上がりとラストの解放感が際立ってます。
長編映画の三本立てくらいの充実感でした。

頑張ればいっぱいスキルとアイテムをゲットできるし、連れ込みもあって歓喜。やっぱり一緒に泣いて怒って喜んで過ごしたNPCと、シナリオが終わっても一緒に冒険できるのがCWの好きなところだなぁ。NPCと冒険者が出会って初めてあの結末を手繰り寄せられたんだと思うと感慨深い。
よき長編シナリオでした。

2021/03/18

CWまとめ感想(2021/03/18)

「ヤマアラシの虚構話」作者:うたさん
依存寄り片想いを含む男女二人用短編読み物。遠出の依頼を終えて寝過ごした日、相方が一人で依頼を受けて出かけていたので不安になるお話です。近づきすぎると棘で傷つけあってしまうヤマアラシに2人を重ねつつ、痛くても近くに寄り添いたいと依存を自覚したり、嫌われるのではと不安がったり。でもそんな片想いの不安を吹き飛ばす片想われ。もはや両想い状態なのでは!?片想いを幸せにしてあげたい時に最適かも。

「サンダードーム(1~10)」作者:Left-Dさん
闘技場のある街シナ。二度目の訪問時にスーという少女の試験を見守ってほしいという依頼を受けられます。冒険者の基本を教えるため地下遺跡を探索。まず彼女が動いて冒険者は助言するだけなのが先輩と後輩という感じで良かったです。スーちゃん、頑張り屋で可愛いし。ただ、戦闘では彼女が防御や見切りばかりして戦ってくれないのがストレス。試験をクリアするとスーを連れ込めます。その時に付いてくる妖精(付帯)はスーがlv5になってからサンダードームに来るとお別れイベントが発生。スーの保護者さんたちの親心が伝わってくるイベントでした。

「魔王討伐(2~3)」作者:NIFQさん
ゴブ洞改変。駆け出しなのに魔王討伐の依頼を紹介されたかと思えば、やってることはゴブリン並の小物ということで引き受けることに。魔王とか将軍とか名乗ったもの勝ちなんだなー(笑)まともなのはゴブシャーだけか。これでもいちおう農民たちには驚異だったんだろうけど…。呆れながらも黙々と仕事をする冒険者がいいね。村長が見つけてきたという勇者も似たようなものだったりして。

「鳥獣観察(5~6)」作者:NIFQさん
魔獣生態研究所メンバーを護衛する短編シナ。ここの所長がとてもいいキャラしてました。珍しい魔獣を見るとフラフラ近づいていっちゃう護衛対象としてかなりの困ったちゃん。はっきり言って「これは事前に説明が必要だったよね!?」という感じですが、どうにも憎めないという(笑)基本的に調査したら魔獣が出てきて戦闘、また調査して…の繰り返しで、そこに危なっかしい所長と振り回される所員のコントみたいなのが挟まってテンポよく進んでいきます。最後の調査対象とのやり取りもゆるくて大好きです。作者さんの描いたNPCたちが表情豊かだったのもあって、より楽しく感じられました。

「碧落の星のサンタ(1~3)」作者:ゆずきちさん
お題”鳥、ちくわ、もう1回遊べるドン!、穴があるのに入れない、手袋、ヒマワリの種、娘さんがきっかけ、ピアスを片方落とした、もっと光を!、異世界転生、逃亡する眼鏡”に沿って作られた短編シナ。お題をみればわかる通りカオスな内容なんですが、ゆずきちさんのコメディパワーで違和感なくプレイできました。異世界転生しても明るく前向きなイロハちゃんが可愛いし、眼鏡に逃げられたお兄さんが面白かったです。そして、そんな意味不明展開でもがんばって依頼をこなす冒険者たちがさすが。賢者の塔はそろそろリューン市民のご機嫌伺いをした方がいい気がする…。

「マヨナカダイブ」作者:かがちさん
おとぎ話のような噂話が本当か確認しに行く短編読み物。情報屋の依頼人がこの依頼を出したのを照れているところがいいですね。大丈夫、冒険者もそんな噂を聞きつけたら飛びつくと思うよ!湖に映る星と不思議な儀式、そして現れる道と星の世界?が幻想的でした。なんか綺麗な剣も拾えたし。サクッと読めてロマンを味わえる作品でした。

「次元の縁にて」作者:黒々屋さん
6人専用短編謎解きシナ。これは最後の問題を自分で解けるとめっちゃ嬉しいやつですね。カードワースならではの謎解きがアイデア光ってました。あと謎解きだけではなくお話もカードワースらしさあります。サクッと遊べる良作。

「口調クーポンの洞窟」作者:にじいろさん
口調が滅茶苦茶になるゴブ洞改変。口調が具現化して逃げたってどういうこと!?(笑)口調Aの人が口調Bになり、口調Bの人が口調Cになり…という変化の仕方をしているので、PTに色んな口調の人が揃っていると面白いと思います。全員設定していない場合はカオスなことになって、これはこれで面白い。基本的に口調が変わるだけなのに、とてつもなく違和感がありますねー。にしても相変わらず賢者の塔はろくなもの作らないな…。

「師走の煩悩退散(3~10)」作者:どもしペッテさん
マルモウケ寺で煩悩を払う戦闘シナ。惰眠、食欲、物欲などの煩悩を直接殴って払うのがワイルドで冒険者らしい。煩悩はlv1なので全体攻撃スキルをいっぱい持って行くと爽快かも。

「石の魔神/いしのまじん(10~15)」作者:世魔吉さん
メイリア調査団の依頼で、古代文明の調査に向かう1人用高難易度戦闘シナ。PTで一人神仙型だったインディーゴさんのレベル上げにちょうどいいかなと思って、おっかなびっくり突入してきました。アレッタが滅びた背景や魔剣のこと、そして先客の狙いなど謎が提示されてゆき、ちゃんと一つずつ解明されていってテンポが良かったです。戦闘はかなり厳しいけど、一応シナリオの方でハイパー強力アイテムをくれるし、たまたま荷物袋に入っていたアイテムが思いっきり敵に刺さるやつで命拾いしました(なかったら絶対無理だった)。シナリオを一時脱出できるポイントが最初の魔神戦の前にあるので、そこでセーブ推奨。シルクハットに住み着いた幽霊のモーちゃん(アイテム)をはじめ、お持ち帰りできるアイテムが豪華で報酬も法外、経験点もたっぷり貰えました。魔剣が全適正の中から選べるのが嬉しい。”いしのまじん”のタイトルも上手いですね~。

2021/03/13

CW「廃教会にて」感想

対象レベル:3~6
作者:wasaviさん

吸血鬼と聖職者の二人用短編探索シナ。雨の中逃げ込んだ廃教会で、見張りをすることになった吸血鬼が内部を探索していたら…というお話。

マップの表示の仕方がセンスあふれてましたね。二人用だから広々画面を余すことなく使って、見取り図片手に探索してる感じと位置確認のしやすさを両立してました。

そして、必要なKCは倉庫を探せば必要なくなるまで何度でも手に入るので安心。…必要だとわかってからじゃないと見つからないので最初戸惑ったけど。
でも攻略メモもあるから詰むことはないでしょう。

ただ、戦闘は血を飲まないとかなり厳しいので、相方の血を飲みたくないタイプの吸血鬼で突入するなら、高レベルかつフルバフアイテムを持たせていった方がいいかも。

全体的に不気味な雰囲気がよく、過去に何が起こったのか少しずつ判明していくところも探索しがいがありました。ラストは物悲しさもありつつ、仲間と距離も縮まってほっこりでした。

2021/03/08

CWまとめ感想(2021/03/08)

「死を呼ぶ谷(10)」作者:巫女さんさん
リューン観光協会の運営する宝探しに挑戦する長編探索シナ。お宝発掘シリーズ第1弾、第2弾をプレイしていなくても問題ありません。バグが多発したらしいクリック式探索に近い形式をやめ、普通のダンジョンになってます。やたらと広いのでマッピングは必須。雑魚戦は割と逃げれるしお宝はかなり多め、休憩ポイントもあるのでストレスはそれほどないです。さらに罠もなければリドルやギミックもないけど…。ただ1フロアごとにボスがいて、最後にはドラゴンとも戦えるから冒険気分は存分に味わえます。しかしラスボスのセリフを聞くに、ここって観光協会とか関係ない普通のダンジョンなのでは…?入場料2500spを払わせといて、お宝に目がくらんだ冒険者に危険を一掃させようとしてたんじゃなかろうかと思ってしまいました。まあお宝を売れば元が取れるどころか1万sp以上は稼げるから細かいことはいいか!

「Trick・Trick・Trick」作者:日本小鹿さん
押しの強い片想い(オープン)と何だかんだで付き合ってくれる片思われ二人専用ハロウィン短編シナ。片想いが「いたずらしたいのかされたいのか」を選んで片思われの部屋に押しかけます。かなりオープンであっけらかんとした押しの強い片想いが面白かったです。いたずらしたいから、されたいからとハッキリ相手に伝えるところとか(笑)片想いはやや幼い性格の方が合うかも。全体的に可愛かったです。

「-世にも狂気な物語-(3~5)」作者:オサールでござ~るさん
不遇スキルにスポットを当てた狂い系短編シナ。ハロル君たちをlv5にして突入してきました。確か初めて宿を作った時は静心の法と血清の法を持たせてて、かなり苦労した覚えがあります。6人パーティでそれだったんだから、2人パーティで持たせるのは自殺行為だよね(笑)戦闘では真っ先にハロル君が呪縛され、わんことぴあちゃんだけで頑張りました。ほら、持ってなくても何とかなるなる!

「セベスの旗の下に(5~6)」作者:班地 殴さん
祖国セベス王国を奪還するため人材を集める中編シナ。勧誘できる人が100人も用意されていて、あっさり乗ってくる人もいれば、条件を満たしていないとまるで相手にされなかったり色々で面白かったです。二つ返事でOKしてくれる人も多くて、さすが人の集まるリューンだなという感じ。出身の街について話すことが多いので、街シナなど有名所をたくさんプレイしてからの方が楽しめるかも。勧誘の肝となる名声を高めるために闘技場に出場したり、街の人の頼みを聞いたりとイベントも多く最後まで飽きることなくプレイできます。怪盗のエピソードがカッコいいね~。

「307号室」作者:焼きフォウの人さん
人数調整不要の男女二人用短編シナ。女性の首つり自殺があったホテルの部屋に、男女で泊まると女性が首を絞められるから何とかしてほしいという依頼です。確かに冒険者にとっては聖水一本で解決できる美味しい依頼ですね。一般人にはこれすらも難しいのかぁ(4人で囲って一斉に聖水かけたらほぼ当たるし依頼料より安く済むのに)。片想いクーポンなどの関係性クーポン、そして死霊術師に少し対応してるみたいです。

「雪夜の教会にて」作者:たかしろ葵さん
人数調整不要の不心得者と信心深い(クーポンは持ってなくてもOK)二人用短編読み物。普段はそれほど親しくしているわけではない二人の距離感がいい感じでした。別に嫌いというわけじゃないけど、反りが合わないのはお互い自覚してるみたいな。雪夜と教会の雰囲気も良かったし、それが二人の空気も柔らかくしてるようでした。犬も元気でよろしい。冬にぴったりの作品です。

「朝が来る」作者:新矢晋さん
相方を大切に思うPC二人用短編読み物。この手の話の中では王道な展開なんだけども、文章のリズムが良くて短いのに引き込まれるものがありました。シンプルに必死さや絶望感が伝わってくる。孤独な闘いが今も続いているのかもしれない…。

「交差」作者:月並みさん
子供PCと若者以上の二人用短編読み物。保護者PCがリューンで人探しの依頼を受けている時、子供PCはふてくされてバザーの店主に絡み始めるというお話。子供PCがガキ大将みたいな性格なんだけども、そんな子に絡まれてもぞんざいには扱わない店主がいい人でした。序盤は「狂い系だったかな?」と心配になるくらいのテンションだったのに、まさかこんな結末になるとは。兄弟の会話から大まかに伝わってくる悲劇と小さな頼み事に涙腺が緩みました。

「幸福な関係」作者:丸平お園さん
5人以上PT専用の恋人・片想い・親友の二人用読み物シナ。旅先で1人が病に倒れ、仲間が薬草を探しに行っている間、相方が付きっ切りで看病するお話です。恋人でやってみたら思った以上に二人の世界で熱々でした。病状の変化に一喜一憂する相方の心情が丁寧に描かれてます。倒れた方も気を使って元気に振舞ってみたり、それで相方が疲れさせないように距離を置こうとしたら「気は使うけど一緒の方が頑張れるから」と引き留めたり、まさに愛し合う二人。ラストは仲間も引くレベルで熱烈カップルになってて笑いました。これは片想いと親友のパターンも見なければ…!

「lazy day.」作者:夜月さん
オープン片想いとツンデレPCの二人用短編読み物シナ。同室の片想いが鬱陶しいので他のPTと部屋割りを変えてもらおうとするコミカルなお話でした。「キノコはこれから」の二人で突入すると「いつもこんな調子なんだなぁと」微笑ましいくなるからお勧め(クロスオーバーあり)。

2021/03/03

CWまとめ感想(2021/03/03)

「ゴブリン無双の洞窟(8~10)」作者:>>230さん
ゴブリン1000体斬りができる一人用ゴブ洞改変無双シナ。敵を攻撃するたびにゲージが溜まっていって、maxになったら必殺技アイテムが配布されるギミックシナリオです。全体攻撃2~3回でゲージmaxになるので、全体攻撃多めに持って行くと爽快。さすがに1000体もいると50Rくらいかかるけど…。必殺技発動時に自分も回復するみたいで、魔術師系PCでも安心して無双できました。

「馬車と復讐者」作者:かがちさん
”変異、ホラー、バッドエンド、強敵、バトル”の要素を禁止した一人専用短編読み物シナ。仕事を終えて馬車に乗っていたら、同乗者が血の付いた抜身のナイフを持っていてどうしようという内容です。まあ疲れてるだろうし、一人であえてトラブルに突っ込んでいくことはないだろうと無難なところを選んだら何も起きませんでした。緊張感はありつつ、風景を楽しむ余裕もあって良い旅だったといえるでしょう。

「手紙配達依頼(1~10)」作者:yourmonoさん
py4専用子供一人用長編シナ。レベル1~10対象となってますが、いくつかのパートに分かれていて戦闘のあるパートでlv6以上とか8以上推奨という風になってます。私みたいに記憶力に自信がないなら、最低でもlv6以上くらいで開始しして一気にプレイした方がいいかも。ストーリーは、不器用すぎるNPCたち(故人含む)のこじれた人間関係を、手紙配達のおつかいを通して解きほぐしていくというもの。個性的なキャラが多くコミカルな展開が多いものの、根底にあるのは親愛と恋愛でドロドロ展開もあったり。なので子供PCは依頼を受けることと話を聞くことくらいしかできなくて、でもその距離感がちょうどよかったと思います。前向きで爽やかなラストでした。…ただレインさんには「旦那にも手紙書いてあげて!そして骨小僧に託しておいて!」と言いたい。

「クリスタルタワー」作者:菅かるさん
さらわれた姫を救うためクリスタルタワーの主ワーロックを倒しに行く一人専用ミニゲームシナ。塔の試練がすべて同じ種類のミニゲームとなってます。9つのクリスタルをすべて青から赤にするんだけど、一つクリックした時に色が変化する配置がそれぞれ違って、結構難しかったです。でも考えるのを放棄してクリックしまくると何故かクリアできるんだよね…。”シャドウゲイト風”ということなので、元ネタを知ってる方が楽しめるかもしれない。大仰なふりして軽いノリで進んでいくストーリーが好きです。とくにドルイドさんに攻略上必須な剣を渡されるところで笑った。

「霖雨」作者:浅那さん
女々しい片想い一人用短編読み物。愛しいあの人に想いを知られて、去ってしまう悪夢を見て暗い気持ちになる片想いさんのお話。ちょっと鬱ってから、今日はあの人と依頼を受けるんだからこんなことじゃいけないと気持ちを切り替えられるところはさすが冒険者。部屋まで迎えに来てくれた想い人に喜んでドアを開けようとするラストは、尻尾フリフリしてるのが見えるようでした(笑)

「万聖節前夜祭」作者:椋鳥さん
子供一人専用ハロウィンシナ。子供だからと一人居残りになってしまったPCが、ハロウィンのお祭りをやっている村へお出かけします。家を回ってお菓子を貰ったり、仮装を楽しんだり、謎解きをしてかぼちゃを召喚したり遊び心にあふれた作品でした。まあ謎解きが難しくてネタバレテキストのお世話になったけども(村のランタンを並び替えるって、どれがどの番号?)

「招待状(5~7)」作者:Leeffesさん
「ハロウィンカーニバル!!」収録の一人用戦闘シナ。教会の子供たちにハロウィンパーティに招待されて…というお話。PCが調査を依頼した理由がやり手の冒険者っぽくてカッコいいです。技能2枚のうちのどちらかを貰えるのが嬉しい。

「男と女の高い壁(7~10)」作者:Dr.タカミネさん
結婚してよその街に移った冒険者が上手くやってるか確認しに行く男女二人用長編シティアドベンチャー。行ってみたら街の住人が男女で別れて暮らしており、例の冒険者カップルを仲直りさせるためにまず街を戻そうと奮闘します。基本的には女性PCが女性側の、男性PCが男性側のの言い分や情報を集め、街の外で情報交換して誤解を解いたり伝言したりしつつ仲直りさせていきます。街の人たちが個性的で、聞き込みをするうちに街の雰囲気が伝わってきますね~。後半は彼らが一緒に暮らしていた頃の様子も想像できて親しみが湧きました。ラスト、出かけて行った娘さんが男と逢っているのではと心配する親父さんが可愛かったです。

「死の館(5~7)」作者:巫女さんさん
死の館の調査を行う長編探索シナ。この方の作品の中ではかなり一般向けで、ザコ敵の強さは丁度いいし簡単に逃げられるから広い館の探索もそれほど苦労しませんでした(マッピングは必須)。さらにイベントでゲームオーバーになっても直前まで戻れる安心設計。ホラーノベル的なゲームオーバーもいい感じだし、ところどころクスリと笑わせてくれることもあって楽しめます。何より館や村を覆っていた呪いが消えて人々に笑顔が戻る展開には開放感ありました。お土産はほとんどないけど満足感は味わえると思います。

「対決戦闘闘技場(2~10)」作者:巫女さんさん
4つのコースがあり、それぞれlv2、lv3、lv6、lv10で丁度よいくらいの敵とランダムで連戦できる闘技場シナ。勝つごとに賞金が手に入るけど、金額はまちまちなので5~6回勝たないと参加費を上回らないようになっています。5回以上勝てば経験点がもらえるし、レベルが上がった時の腕試しに丁度いいです。