2021/08/31

CW釣り巡り40「真昼のさんぽ道」

作者:うたさん

食材集めや料理もできる町シナ。森で散策がてら釣りをしたり薬草や木の実を採ったり、獣を狩ったりできます。
釣りもできるようになったということで、ジョス君たちで行ってきました。

森では分かれ道の先に何があるか調べられるから、ある程度ほしいものを狙えるのがいいですね。対象レベルは1~2となっており、ゴブリンなどの妖魔も結構います。
森を抜けても再度入ればまた探索できるので、駆け出しの小遣い稼ぎ&薬草などの補充にも最適です。

釣りは小川を見つけた時しかできないけど、釣り竿がなくても釣れる親切設計。持ってれば補正がかかるようで、小魚よりも高く売れる魚が確実に釣れるようです。
しかも「冒険者の宿で」の釣り系クーポンも参照してる模様。どうしても小魚が釣れないので、別PTのハロル君に釣ってきてもらいました。
ジョス君的には「ぐぬぬ!」という感じだったかもしれないけど、たぶん大きさが違うだけで同じ種類の魚だよ!たぶん!

魚はゲットできたので、ついでに集めた材料で料理もしていきます。森で取れる材料だけで作れるし、変な組み合わせでも非常食を作ってくれるという優秀さ。さすが冒険者、食べ物を粗末にしない!
非常食も含めて全料理コンプリートしました。

あと、ベルーニさんは調合師なので野草採取と薬草袋をセットで購入。これでいつでも薬草を補充できて調合師らしさアップです。薬草を持ってると使えるスキルとの相性抜群なんだよね~。

他にも痒い所に手が届くようなスキルやアイテムが売っていて、小さい町ながら見どころが多かったです。

<釣果>


◆釣り場情報◆
カテゴリ:川釣り
アクセス:常宿から徒歩数分
時期  :いつでも
釣り場 :川
持ち帰り:OK
釣り竿 :なくてもOK
釣れる物:魚、小魚

<特徴>
とある冒険者の宿から繁華街を抜けて行った先、付近の森の小川にある釣り場です。
ありふれた川魚しかいませんが、暇な時にふらっと行って気軽に釣りが楽しめます。

森には妖魔や狼もいるため、町の人は食材集めを冒険者に頼むことが多いようです。
駆け出し冒険者の腕試しにはもってこいですし、小遣い稼ぎや食費を浮かすために訪れる方もいるでしょう。

もちろん、宿に戻れば釣りたての魚を調理できます。
常宿を決める際は、付近に釣り場があるかどうかもチェックしてみてくださいね!

2021/08/26

CWまとめ感想(2021/08/26)

「みんなのラカマウ島(6~8)」作者:班地 殴さん
同作者さん前4作の後日談な6人専用中編シナ。前提シナをクリアしてなくてもいいということで、レベル上げ中のあさっての勇者PTで行ってきました。賑やかでめちゃくちゃ楽しいシナリオでしたね。冒頭からNPCたちとの自由すぎるやり取りに笑わせてもらいました。作者さんの過去作品で濃いなぁと思ってたNPCたちが、まったく変わらない勢いで同じ空間に存在してるのがすごい。「人数が多すぎて入らない」「じゃあ二人羽織りだ!!」の発想がめちゃくちゃツボで、思い出す度にフフッとなります。意外と戦闘が多いんだけど、何せNPCの人数が多いので入れ代わり立ち代わり戦闘に参加してくれて大乱闘という印象。さすがにラスボスは強めだったものの、安心して最後まで遊べました。エンディングもとても楽しかったです。タイトルのイメージそのままの作品でした。

「深緑に沈む森易都市/森易都市リューン」作者:生野菜サラダさん
100KB祭り参加の短編シナ。突然樹海に沈んだリューンを救うため、元凶を探したりついでに巨大昆虫に占拠された施設を開放したりします。施設の人々がそれぞれ個性的な反応を見せていて面白かったです。雑貨屋さんは茫然自失という感じなのに精霊宮ではノーム君を応援してたり。闘技場の連中は試合のことしか頭になくて笑った。解放すると技能が手に入ったり施設の人が手助けしてくれたりします。元凶を発見した冒険者の食いしん坊っぷりがいいですね。サクッと遊べてお土産いっぱいで楽しいシナリオでした。

「Semi-Final」作者:モンドリ鬱さん
100kb祭り参加の短編読み物シナ。セミが落ちている道を無事通り抜けることができるのか!?というお話です。これはお子様パーティの方が可愛いかろうと思って、6人中4人がお子様なパーティで行ってきました。みんなめちゃくちゃ真剣で笑う。BGMも彼らの心境にぴったりでいいですね~。このノリ大好き。判定が結構厳しいようで、無事通り抜けられたのは戦士系のあまなとこけこーだけでした。他のメンバーは”慎重に”を選んであっさり敗北。心に傷を負うのであった…。あくまで冒険者たちは真剣、というのを最後まで貫いていてよかったです。

「レッツ炭鉱!!(1~6)」作者:野良鯖さん
100kb祭り提出の金策シナ。鉱石類は持ち出し禁止で帰る前に売却しなければ没収されてしまいます。面白いのは採掘を戦闘イベントで表現しているところですね。KCによって鉱石の入手確率が変動し、倒すとその場所での採掘は終了。そして、敵からの攻撃によってPCたちの「疲労」を表現しています。lv5脳筋6人パーティで行ったところ、アクションカードメインで戦って6Rほどで倒せて、1回の戦闘で500~1000SPほど手に入りました。戦闘終了で体力が回復するので割とサクサク稼げます。稼ぐコツは多分、鉄鉱石や赤鉱石が出やすいKCで採掘すること。銀鉱石は鉄鉱石の2倍で売れるけど、出やすさは10倍くらい違う気がするので。久々にドワーフPCの”らしい姿”を見られて満足です。

「死人に口なし(1~15)」作者:水雲さん
100kb祭り参加作品で一人用短編シナ。戦闘があるけど簡単な謎解きを解けばサクッと勝てます(使わなければ経験点)。雰囲気のある作品で、一体ここはどこなんだろうと謎の本棚をチェックしつつ進みました。ある像を見つけるところは結構ドキッとしますね。不死者クーポンを付けたい時にも重宝しそうな作品でした。

「妹の洞窟(1~3)」作者:山崎孝子さん
ゴブ洞改変シナ。張り紙の”旅人を襲ってはお兄ちゃんするなど”のところが好き。元ネタの妹をよく知らないので退治するほど困ってるの?と思わなくもないけど、いつものようにサクサク退治していきます。寝ているのを倒すのはさすがに心が痛んだけど。そして宝箱には…。害はなさそうとのことなので連れ帰りました。可愛いね~。

「沈黙の洞窟(1~3)」作者:山崎孝子さん
ゴブ洞改変シナ。妖魔がやたら静かで棲み処を見つけるのが大変だったという話を聞きつつ行ってみると、洞窟の中では声が出ず…というお話です。声は出ずともいつも通りの手順でサクッと退治してきました。やっぱり賢者の塔は一度訴えられるべき!(笑)

「ソロ者の食卓」作者:teneさん
中年男性一人用一本道短編読み物シナ。サリマンさんでやってみたら違和感がなさすぎて、一瞬にして食にこだわりのあるイメージが確立しました(笑)これはちゃんと大人PCでやるべき。孤高のグルメ読んだことないんですが、めちゃくちゃ語りますね~。冒頭のおばちゃんとの静かな戦いも良かったし、腹減ってからの切り替えの早さも冒険者らしい。そして食事描写が想像以上に丁寧でお腹すきました。嫌な出来事も吹き飛ぶ幸せな時間というのが伝わってきます。帰り道での昔懐かしのドーナツの味、私も小さい頃大好きだったやつだー!

「落とし穴落ち方選手権」作者:甘水ルリさん
100kb祭り提出作品で6人専用短編ギャグシナ。依頼を終えた一行だったが、突然マスコットが変なことを始めて…というお話です。こんなことをやりそうなPCいたっけなぁと探してみたら宿帳のコカテロちゃんが目に入り「この子しかいない」と思って新しくPTを結成。他の子供たちを差し置いてマスコットに収まりました。いやぁ、本当に意味が分からない(笑)一仕事終えて思い付きで穴を掘るという重労働をしはじめ、嬉々として皆に穴に落ちてみろと。心の底から嫌々といった様子で付き合うメンバーの苦労がうかがえます。コカテロちゃんがめちゃくちゃ楽しそうで何よりでした。

「四季の森と魔女の呪い(8~9)」作者:大地の子さん
カードダンジョン形式の中編探索シナ。森が瘴気に包まれたので魔女リゾエラを討伐してほしいという依頼です。領主が本気で対応しようとしても倒せなかった相手だけあって用心深いですね~。強固な結界によって森の中は生存に適さない場所となっており、さらに4つの呪文がないと魔女の元へたどり着けません。呪文を森に隠しておくのは何でだろう…儀式的な意味合いかな?結界の効果を弱めるためにマップをどういう順番で攻略していくかが重要になり、目的地はわかっても途中の道が分からないから緊張感あります。カードをめくって思ったのと違う方向に道が伸びていた時のハズレ感が!メンバーに機甲蜂と吸血鬼がいて、もらったアイテムでは中毒を解除できなかったのでなおさら焦りました(半分くらいいって回復補助に持たせてた治療解毒スキルが全属性だと気付いた)。カードダンジョンならではの面白さがあったし、魔女との戦闘は有利になるギミックもあって何とか勝てました。おみやげゲット!

2021/08/21

CWまとめ感想(2021/08/21)

ブログの方で報告するのを忘れてたんですが、コメント返信いたしました。「特産品の入手・買取ができるシナリオまとめ」と「荷物袋の整理がしたい!」と「遺跡とアニキ」感想の記事です。長らく放置してしまい申し訳ありませんでした!

「ある冒険者の不運な一日」作者:ぴよがかりさん
お腹の調子が悪くてトイレに駆け込んだけど紙がなくて…という一人用短編脱出シナ。皆が起きてくる前に無事にトイレから脱出するため、トイレ内を隅から隅まで調べて使えそうなものを探します。怪しいところはすぐわかるんだけど、使うタイミングなどが案外難しいんですよね。そのため何度も不名誉なクーポンを付けられてしまった秀麗君(笑)なかったことにして3度目の正直で無事脱出できました。優秀な鳥さんげっと!しかし、トイレで拾った薬草…使えるのか?

「ようこそ八つ葉通りへ/八つ葉通り捜索願い」作者:ノソラさん
八つ葉通り企画投稿のマルチエンドホラーシナ。行方不明になった少女たちを探すため八つ葉通りへ向かいます。通りの住人たちから聞ける”八つ不思議”と、それに絡めつつPCの行動によって変わる八つのエピソードがそれぞれホラーらしくて良かったです。ぱっと見は普通なのに、住人たちが”噂話”に支配されているかのような異質さが良い。聞き込みしなきゃいけないのに「これ以上聞きたくない!」というジレンマが発生するところも面白いですね。おっかなびっくり話を聞きつつ、どうすれば別のエンディングに行けるのか試行錯誤しました。何度もプレイしてるのに一瞬だけ入るホラー演出に毎回驚いたり(笑)事件を解決しても付き纏う不安感がホラーらしくて好きです。

「怪物は誰か(4~6)」作者:にべおさん
「悪徳なる巨人」とクロスオーバーしているマルチエンドの中編シナ。開拓中の交易路に怪物が出たので排除してほしいという依頼です。依頼人の名前を見て素直に彼のために働いていいのか迷いますね(笑)とりあえず悪役PTで行ってきたんですが、後味の悪い感じ(本人たちは楽して大金が手に入って喜んでそう)になったのでちゃんと前作をプレイしてるPCを探しました。で、再プレイしたところ変化がなく…。称号欄を見直したら暗殺成功ルートを通過してたので、気を取り直して「悪徳なる巨人」から再プレイしてきました。…懲らしめて間もなく張り紙にガンドールの名前を見つけた冒険者の心情を想像すると、ちょっと面白い。ガンドールの態度も他のPCに対するものと全く違うし、こういう人がしぶとく生き抜いていくんだろうなぁ。後味悪いエンディングとのギャップが楽しかったので、再プレイしてよかったです。

「夕焼け雲のおまじない(10~15)」作者:かがちさん
八つ葉通り企画提出のマルチエンド短編ホラーシナ。夕焼けの八つ葉通りの美しさと、そこにある怪しい雲と影の不気味さのギャップが良かったです。ノスタルジックな趣のあるおまじないが何を引き起こしているのか、背景を知るとゾッとします。いちおう高レベルPTで来たので高難度戦闘ルートに行ってみたんですが、まずどのタイミングでアイテムを使えばいいのかぜんぜんわからなくて難しかったです。暴露してみたものの、毎ラウンド敵の情報を全部チェックし直さないと気づけない感じだったし。ものぐさな私にはハードルが高かったです。かなり粘った挙句、やっとギミックを理解して3度目の正直で頑張って勝ちました。後日談が切ないけど、巻き込まれた大勢の人たちは救えたようでよかった…。蠅が一匹…の描写が好きです。あと依頼人のチェザーレさんも好きだなぁ。

「あの時の洞窟」作者:風切 快夢さん
回想形式のゴブ洞改変。基本的にはモノクロなゴブ洞なんだけども、たまに「あの時は~だったわ」とメッセージが入ります。最後の〆のセリフが冒険者宿での会話という感じでいい。手に入るアイテムが戦闘の経緯で?変わるのも面白いです。画像がほぼすべて2値化されてるので、本家よりサイズが小さい!

「狭間のアルコーン(6~15)」作者:かがちさん
お題に沿って作った中編戦闘シナ。和国で空が解け落ちる災害が起こったので解決してほしいという依頼です。戦闘シナと言ってもリドルがいくつかあり、解けなければ封印を解いて倒すというシステムなのでラスボス以外は回避できます。まあ私の苦手なタイプのリドルだったので全部ぶっ飛ばしていきましたが。そしてラスボスも選べるからlv11未満冒険者でもクリアできそう。女性名の騎士さんをお迎えしました、ヤッター!にしても、セルーオフさんいいですねー。ノリノリで実況?してるのが楽しいし、口を開けて笑ってる顔とか目を見開いている顔とかインパクトあって好きです。

「月夜の荒野で小鳥は歌う」作者:満月丸さん
100kb祭り提出作品で、next専用一人用短編読み物シナ。これは癒やし系ですね。どこだかわからないところに一人いるのに、傍らにフォウ様がチョコンといるだけで心が落ち着くんですよ。さすがフォウ様。不穏な空気を寄せ付けません。割と冒険者ならよく陥る状況(?)なんだけども、フォウ様のおかげで雰囲気はかなり柔らかく心地良いものでした。ラストの冒険者の小さな願いが叶うといいなぁ。

「レッドウルフ/赤狼(7~10)」作者:にべおさん
マルチエンドの中編高難易度戦闘シナ。謎の統率を見せる珍走集団レッドウルブズに潜入し、噂になっているレッドウルフの正体を突き止めてほしいという依頼です。狼に跨って駆け抜けるとかロマンですよね~。かなりヤバイ状況だというのに、風を切って駆け抜ける冒険者たちを想像したら少し羨ましくなってしまいました。禍々しいオーラを発するロックなボスとの戦いも格好良かったです。最後はトドメを刺したカラカスさんに走り抜けてもらいました。お土産の適性がカラカスさんにバッチリ合ってた!

「シュガー・アンド・スプーン」作者:水雲さん
100kb祭り提出作品。ちょっぴり不思議な場所で蜂(仮)が貸してくれた魔法の鍋を使ってジャムを作ります。この蜂さんのキャラが立ってて好きですね。少し話しただけで現状に納得できるというか(笑)ジャムづくりは同じ種類の果物を3つ入れて混ぜるだけというお手軽さで、作れるジャムの種類は蜂さんがヒントをくれます。結構種類が多いので、すべての材料を調達できるかは多くのシナリオを遊んだかどうかにかかってます。とりあえずメレンダとかハロウィン系シナリオで大部分は集まると思う。がんばってコンプリートしたら蜂さんがお礼を用意してくれてて感動しました。これは使わず取っておこう。完成したジャムを眺めてるだけで元気になれるし、回復アイテムとして優秀なので駆け出しPTにお勧め。

「魔導兵器破壊依頼(10~12))」作者:大地の子さん
100kb祭り提出の短編高難度戦闘シナ。一回目はとりあえず現在の代表PTで挑んできたんですが、毎ラウンドかなりの大ダメージを受けてしまって10ラウンドくらいで全滅してしまいました。総動員して挑めとりどみにあったので、今度は宿にあったすべてのロケランと超強力防具と敵全体の魔法生物の能力を下げる消費アイテムを結集して出撃。古代文明の兵器vs古代文明の兵器という時を越えた戦いが今はじまる!……思ったより耐えましたね~。本当に強い。なんか胴体が3回くらい復活した気がします。おかげで荷物袋を圧迫していたロケランを8つくらい消費できました。こんな機会でもないと出し惜しみしてしまうので、パーッと使えてよかったです。

2021/08/16

CWまとめ感想(2021/08/16)

「森を這うもの(5~7)」作者:jimさん
6人用中編探索討伐シナ。多くの犠牲者を出す巨大ワーム討伐に向かいます。オートマッピングでサクッと探索できるものの、時間経過があり夜は危険ということで何日かに分けて探索します。2回目に森に入ったらいきなりワームが襲ってきて、頑張って戦ったら勝ててしまったのでマップを網羅する前に終了してしまいました…。別のPTでやり直してみたところ、思いの外見てないイベントが多かったです。基本的に会話&探索で情報を集めて詰め所に報告、を繰り返すとイベントが進むみたい。ある場所へ行くとカラカス連れ込みルートに行けるようになるので、やり直して本当によかった!いちおうワームの弱点も教えてもらえたし、犠牲者も増えず討伐を完了できました。「冒険者の宿で」の隻眼の人はこのシナリオにも出てたんだね~。

「エルトラの竜(8~10)」作者:jimさん
何度でもプレイできる短編戦闘シナ。「竜の血」の話題を見かけることがしばしばあったんですが、結構最近まで「冒険者の宿で」で手に入るアイテムの方だと思ってたんですよね。まさか戦闘シナで何度でも手に入る超強力付帯能力があるとは思わないじゃないですか。でも挑戦してみたら確かにエルトラさんは非常にお強いので、手に入るものはこれくらい良い物でいい…のかな?偶然立て続けにドラゴン討伐シナを2つやったところだったんだけど、それと比べても強かったです。遠距離攻撃じゃないと届かないとか、毒とか混乱配布とか召喚解除とかスタンとか結構やらしいよね!ちゃんと対策すれば周回プレイもサクサク行けそうだけども、とりあえず3点セットで満足。キュルケが翻訳した叙事詩ということで、戦闘中にも詩文が流れるのが雰囲気ありました。

「魔術師からの脅迫状(4~5)」作者:比呂 由希さん
マルチエンドの短編シナ。脅迫状が届いたので魔術師を討伐してほしいという依頼です。依頼遂行を優先するか、穏便な方法を模索するかでいくつかのエンディングに分かれます。おっかなびっくり穏便な方を選んだら、にゃんこの使い魔が出てきて癒やされました。でもそのにゃんこのせいで村がうっかり滅びるところだったのよね…。選択によっては悪役っぽいこともできるようで、盗みKCも対応してたり。おやつが盗めるって(笑)

「攫われた幼き姫(6~8)」作者:怪獣クドラさん
中世・妖魔バリアント兼用短編シナ。魔術の素質を持つ幼い姫が一族の鼻つまみ者にさらわれたので取り戻してほしいという依頼です。行ってみるとそこは毒気があふれる洞窟で、訝しみつつ奥へ行くと誘拐犯に話がしたいと言われ…という展開。ぱっと見の状況は相手に有利なので(結界の中に来いと言われる)結構ハラハラしながら選択しました。ボスは結構強かったけど対毒結界のおかげで無事討伐完了。姫を無事送り届け、脅威を取り除き、名誉挽回も手伝って完璧な仕事ぶりでした。

「15年と7日(1~5)」作者:バルドラさん
4人以上向け短編シナ。カードワース15周年記念で作られた作品で、夏まっさかりのリューンで奇妙な依頼人から依頼を受けます。若干狂い系寄りなんだけども、コミカルで楽しかったです。そうめん食べたい言ってた冒頭から、こんな展開になるとは思っても見なかった(笑)虫取り網を作るくだりが好きですね~。なければあるものを使って作り出すのが冒険者らしくてたくましい。そして依頼人が可愛くて、達観したところのあるキャラも良かった。最後の別れは少し寂しいものの、これも夏の情景の一つ。風情を感じました。

「苔採取の依頼(2~4)」作者:ざしきわらしさん
6人専用短編探索シナ。苔の採取のため森へ行きます。そんなに広くないんだけど苔に至る道が複数用意されているところが嬉しい。倹約して危険を冒すか、安全を期して身銭を切るか。冒険者ならやはり危険を冒す方を選びたくなりますよね。6人専用である意味もここでわかってスリリングな戦闘に。サクッと遊べて冒険者らしさも味わえる作品でした。お得に火晶石げっと!

「鼠輩の招き(9~10)」作者:overDozeさん
子供以外の男性1人用マルチエンドの短編シナ。コボルト討伐なんだけども、途中で能力判定によるミニゲームがあるので対象レベル以下で来ると詰むかも。コボルトが占拠したのは神の宿る活火山で、相手はそれをうまく利用して倒そうとしてきます。燃える岩で溶岩に突き落とすとか容赦ねぇ…。ハードな作品でした。

「禁書庫の最奥にて(10)」作者:野良鯖さん
知力の高い魔術師系PC一人用短編シナ。空が落ちてくるので禁呪を使って防いでほしいという依頼です。禁呪を使うためには試練にクリアしなければならない事や、禁呪を悪用されないための仕組みが備わっているところが禁断の魔術らしくて良かったです。”空が落ちる”とはどういうことなのか、後から知らされるその正体もCWらしくて好き。高レベル魔術師らしい活躍を見せてくれました。

「交換日記」作者:ユメピリカさん
人数調整不要の一人用短編読み物シナ。泊めてもらったお礼に、亡くなった冒険者の遺品と交換日記を届けることに。届ける相手を探し回って、やっと見つけ出した相手に驚かされます。お人好しの冒険者さんは一体どんな人だったんだろうと、思わず生前の二人の様子を想像してしまいました。

「彷徨いの迷宮の鬼獣帝(4~7)」作者:昇進さん
生贄に捧げられた孫娘を救出してほしいというマルチエンドの中編~長編探索シナ。最善と思われるルートに行こうとすると大迷宮を攻略しなければならないので長編レベルのプレイ時間になりますが、単にヒロインを救出して脱出するだけならそれほどかかりません。何度倒されても復活して追いかけてくる鬼獣帝と、罠も仕掛けられている大迷宮、そして脱出できたところで村は…という状況が緊張感あってよかったです。探索しているうちに、かすかな希望が見えてくる展開もぐっときました。少しずつ情報が集まり有利な点が増えていき、そして自分たちにできることがわかってくるので探索しがいがあるんですよね。打たれ弱いlv4PTで行ったんですが、傷薬が結構いっぱい手に入るし何とか希望のあるエンディングにいけました。

2021/08/11

CW「悪夢の地/馬車の護衛依頼」感想

対象レベル:7~10
作者:Tankさん

6人推奨4人以上向けマルチエンド長編読み物戦闘シナ。
護衛の依頼から始まり、馬車の故障で足止めされ留まることになった砦で悪夢が始まります。

有名な作品で期待MAXだったんですが、本当に最初から最後まで面白かったですね〜。
まず登場人物がみんな人間味あって、一緒に過ごす時間が増えるほど親しみが湧きました。話せば話すほど、一緒に戦う回数を重ねるごとにPCたちとNPCとの間に絆が生まれてるのが伝わってきます。

NPC同士の関係性も面白くて、みんな大好きヴェルナーと叫ぶの大好きヘルムートのやり取りが楽しかったです。セリフのやり取りもいいけど、無言でヴェルナーがぱっと現れて追ってきたヘルムートに連れ出されるというのがツボでした。
後半はかなりシリアスな展開なのに、これがあるだけで空気が緩んで良い感じにメリハリが。締めるところは締めて、魅せる展開に引き込まれました。

登場人物が多いと途中でわからなくなることが多いけど、この作品はすごくわかりやすかったんですよね。依頼人も御者も兵士もみんなキャラが立ってて格好よかった。
もちろん冒険者も文句なく格好良くて痺れます。前半でカッコいいポーズを決めて笑いをかっさらっていったロールちゃんが、まさか最後の戦いで本気でカッコいいところを見せてくれるとは。

攻略テキストのおかげでヴェルナー連れ込みもできたし、ムカつくやつは最後に殴れたし、このPTのlv10記念にぴったりの英雄譚で大満足でした。

2021/08/06

CWまとめ感想(2021/08/06)

「~ワルの花道~」作者:サンガツさん
人数調整不要の悪役一人用中編シナ。悪役に憧れて家を飛び出した依頼人の息子を連れ戻すため、変な講座に参加して息子の尊敬を集めます。普段は普通に悪役をやっているPCが、やれやれという感じでワル講座に付き合ってる様子が面白かったです。決め台詞を言わされたり、実践で暴れまわったり。一緒に講座を受けるNPCたちも個性的で話すのが楽しかったし、セリフや行動を選べるシーンが多くて嬉しい。あと、チョロい感じの息子くんもいかにもな感じでいいですね。尊敬は集めきれなかったけど!ギミック戦闘や見つからないように探索するイベントもあり、最後まで色々と楽しませてくれる作品でした。

「伝説の冒険者たち(8~10)」作者:怪獣クドラさん
短編戦闘シナ。酔っぱらい冒険者たちが元号が変わる瞬間にあることをしたら、偶然が重なってとんでもないことになるお話です。まさかこんなおちゃめな導入から、こんな非常事態に陥るとは…。どんなに難解で可能性が低いことでも”偶然”は起こりえますからね…。1回目の挑戦では瞬殺されてしまったので、アイテムなどで補強して再戦しました。回避バフと防御バフ、成功率高めの束縛と防御デバフがあれば完璧です。倒した後、自分たちの偉業の証である止まった時計に気づく展開が良かったです。何気にシリアスでした。

「舌禍絶ゆることなし(9~10)」作者:ゴブ好きさん
暇でドラゴンと戦いたいとか言ってたら、親父さんからある秘密を打ち明けられ…という短編戦闘シナ。まさか娘さんにそんな秘密があったなんてー!割とシリアスな展開なんだけども、いきなり宿の前でそんなヤバイ戦いを繰り広げていいんだろうか…。対するドラゴンは”真実”を持ってないと対抗できなさそうな強さでした。askドラゴンと違って攻撃で打ち消せないんだもんなぁ…。クリア後に中をみたらドラゴンが2種類いるようで、もしかして選択によって強さが変わる…?かなり大口叩いたので強いドラゴンさんと戦う破目になってたみたいです。いやぁ、タフだった。あと、何度もやり直したのでキスするPCを変えいったんだけども、男性でやる場合と子供でやる場合が可愛かったです。

「巡邏警護の依頼(3~5)」作者:ゴブ好きさん
若者以上PC一人用短編読み物シナ。生真面目で法律に詳しい憲兵ジャスティンと、今回同伴することになった酔いどれ神父ミルヴォールと3人でスラム街をパトロールします。彼らと雑談しつつスラムの住人に挨拶して回るんだけど、二人がめちゃくちゃ魅力的で話してて楽しいし、住人たちの生活や人間模様も丁寧に描かれていてぐいぐい引き込まれました。プレイ後はリューンのイメージにこの夕星町が加わること間違いなし!そして後半はもうジャスティンとミルヴォールが恰好よすぎて痺れました。王道展開の良さを余すことなく引き出してる感じ。そこに飛び込んでくる酔っ払い爺さんに笑ったけど、最後まで幸せな気持ちでプレイできました。メカクレ少女リオラちゃんをお迎え。やったー。

「親父ブレンド(1~10)」作者:だてまきさん
2人以上向け短編読み物シナ。疲れて帰ってきた苦労人#Mに、親父さんがお茶を淹れてくれるんだけど熱すぎて飲めない!と悪戦苦闘するお話です。親父さんの好意を無碍にはできないと、こっそり冷ます努力をします。別に熱すぎると言ったくらいで親父さんが傷ついたりはしないと思うけど、なんだかんだで親父さん想いなところが可愛かったです。

「君とゆく冒険/薬草採取の護衛募集(5~6)」作者:ありじごくさん
依頼人が依頼を出すまでの経緯と護衛依頼の顛末を、依頼人視点で描いているのが斬新でした。前半は初めての依頼をコミカルに、後半は初めての登山&モンスターとの遭遇を爽やかに描いてます。序盤で緊張しすぎて挙動不審になる依頼人が面白い。武装した他人と人気のない(妖魔はうじゃうじゃ)場所へ行くのは怖いよね~。しかも性質の悪い冒険者もいると脅かされたらビビるのも当然。でも現地に着いてみればそんな事を考える余裕もなく、ただただ冒険者たちのすごさに圧倒されます。冒険者にとっては慣れたものでも、一般人からすれば大冒険であり特別な時間なんですよね。依頼人の素直な気持ちが描かれていて、冒険者が3割増しか5割増しくらい格好よく見えます。爽やかな後味でした。

「エリスの森の追憶(6~8)」作者:cielさん
2人以上向け長編読み物シナ。妖魔討伐の依頼だったはずが、こじれた三角関係の間で右往左往することに…。冒険者たちの手持ち無沙汰な感じが面白かったです。そりゃあ恋愛トラブルに巻き込まれたら困るよね(汗)それでも毎日寝坊してご飯をご馳走になってのんびりできたんだから、良い依頼だったのかもしれない。冒険者なんて何でも屋みたいなものだし、危険もなく600SPもらえたならラッキーと思うはず。一応三人の仲を取り持ち、何とかいい感じのエンディングへ行けました。冒険者たちの会話がなかなか面白かったです。

「グレアの森で…(4~6)」作者:おぺ吉さん
6人推奨3人以上向けマルチエンドの中編探索シナ。森で行方不明になった子供二人の捜索に当たります。シリアスな雰囲気の中、村の猫ちゃんが癒しでした。一度餌をやっただけで懐いてしまうチョロい猫ちゃんが可愛い。童話的な展開が好みだったし、戦闘以外でも冒険者でなければ解決できなかったと思える描写がいくつかあったのが良かったです。

「ああ宝石警備(3~6)」作者:ハチミツさん
6人推奨3人以上向けマルチエンドの中編読み物。怪盗ラスターに狙われる宝石の警備をします。変装の名人なラスターに騙されないため、メイドが持ってきた食事にすら警戒する冒険者たち。ちょくちょく選択肢が出てきて、選択を誤ると怪盗にしてやられます。翻弄される治安騎士や名探偵、怪盗の気球など怪盗もののお約束が楽しい。宝石を盗んで貧しい人に金をまくだけじゃなく、富豪の悪事を暴く準備(注目集め)としての怪盗というのが敵ながらかっこよかったです。

「Out of Control(4~6)」作者:Dull Amber Talesさん
大人の女性一人を含む4人以上向け中編探索シナ。依頼人の都合で報酬が怪しい宝の地図一枚に変わってしまい、仕方なく(ほんのり期待しつつも)遺跡に向かいます。割とホラーな遺跡なので幽霊対策は必須。調査時のテキストも雰囲気出ていて、薄暗く冷たい遺跡をこわごわ歩いている気分でした。背景一枚でガラリと雰囲気変わりますね…。具体的に描かれているわけでもないのに、そこにあるものが目に浮かぶようでした。それに対し、思った以上にアクティブで強気な大人の女っぷりもインパクトあり。魔術師でもやる時はやるんですよ!冒頭ではちょっと態度の悪い冒険者だなぁと思ってたけど、冒険を終える頃にはすっかり忘れてました。最後の親父さんとのやり取りもいいなぁ。…こういう感じでツケが増えてるんなら仕方ない。

2021/08/01

CWまとめ感想(2021/08/01)

「恋文騒動(4~6)」作者:怪獣クドラさん
大江戸バリアントシナ。姫様の依頼で手紙の配達をします。想い人に何度手紙を出しても返事が来ないのは、きっと妨害されているからだと信頼できる仕事人を紹介してもらったんだとか。どんな世界にも我がままお嬢様はいるもんだ…。まあ楽な仕事には違いないと思って引き受けてみれば、何事もなく終わるはずもなく…。こんな妖怪もいるのかと今回も新鮮な気持ちで楽しめました。それに、なんだかんだで姫様も若も家臣たちに愛されてて、彼らといっしょになって2人の恋の応援をしてましたね。きっと善き夫婦になるでしょう。

「光精の乙女たち(1~10)」作者:盆栽の人さん
妖魔バリアント向けお使いシナ。妖魔の森に休暇に来た光精の乙女たちを穏便に退去させてほしいという依頼です。夜の住人たちにとってフォウ様たちは眩しすぎるよね。きっと不眠症の妖魔が続出したんだろうな(笑)穏便にということで、彼女たちが欲しがっているものをプレゼントする代わりにお願いを聞いてもらいます。これはvipシナに詳しくないと難しいですね…。欲しい物を聞き出してから、りどみの情報を参考に頑張って探してきました。話せばわかる相手でよかった!フォウ様いっぱいで可愛いです。

「傍迷惑な大激突(4~6)」作者:怪獣クドラさん
妖魔バリアント向け短編戦闘シナ。サイクロプスとスチームサイクロプスの対決によって、森に被害が出ているので両成敗します。「機械仕掛けの番犬」のルーシーがデータをとるついでに妖魔退治を引き受けた模様。何気にたくましく研究を続けてるようですね…。三つ巴バトルになるので、敵同士で潰し合わせながら楽に勝ちを狙っていきます。でも割と全体攻撃を連発するので、さっさと一体倒してもあまり変わらないかも?ルーシーのゴーレムが普通に村1つくらい潰せそうな強さで、彼女がどこに向かっていっているのか不安になります(汗)

「逆襲の機械巨人(6~8)」作者:怪獣クドラさん
「傍迷惑な大激突」続編の短編戦闘シナ。ルーシーがリベンジを挑んできます。この子、本当にガッツあるね…。マジでかなり強くなっていて何度か再戦しました。とくに抵抗属性なスチームブレスと一人集中攻撃がやっかい。防御デバフしてくるのでスチームドッグの攻撃も数が多くて1Rで倒されることも多いし、そうなるとせっかくのバフが消えてしまう…。素直に傭兵を雇った方が良かったかもしれない。

「山賊駆除(9~10)」作者:オオカタさん
一人用短編シナ。復讐のために圧倒的絶望感を与えたいという依頼人がね…気持ちはわかるけど邪魔でした。山賊の方も、好きでなったわけじゃないという言葉にほんのり憐れみを感じないこともない。まあ彼らのやったことは許されることじゃないし、悪意に満ちていたけども。彼らのような冒険者崩れを倒す仕事は結構多いのかな?渋い作品でした。

「狩る者を狩る者(7~8)」作者:オオカタさん
100kb祭り提出作品で、高レベル冒険者一人用短編シナ。これまで4人の冒険者が帰らぬ人となったオーガ退治に向かいます。ソロ冒険者が選ばれた理由になるほどと思ってしまいました。そういう知恵があっても、自分たちでは通用しない相手もいるとは分からなかったんだねぇ。戦いでそれを見せつける展開が爽快でした。

「イナゴ捕り(1~3)」作者:16ササギさん
凶暴な蝗が暴れてるので退治してほしいという短編シナ。一回目は依頼で、二回目以降は金策シナに。依頼人の孫?が面白かったです。秀麗の男女がいたので王子様・お姫様認定してもらえました。普通の蝗を集めると佃煮にしてもらえたり、換金してくれたりもするし、変なひよこみたいなのにキャラメルを上げるとお礼がもらえる。のんびりお小遣い稼ぎしたい時によさそう。蝗の佃煮は高レベル冒険者に持たせたいです。

「散々な1日(1~3)」作者:夜月さん
3人以上用短編シナ。壊れた宿の椅子の購入代を稼ぐため、別荘の魔物の一掃依頼を受けます。依頼人が魔物の存在を感知する魔道具を持ってきてて、いつもこんな風にしっかりした依頼人だったらやりやすいのになぁと思いました。一匹残らず倒したか一目でわかるのは冒険者としても助かるよね。でも、屋内であんなに魔物を退治したら血まみれになってそう…。コミカルでサクッと遊べました。

「血の復讐(5~7)」作者:jimさん
男性一人用一本道の長編シナ。旧友の頼みで灰色の町グラベルにやってきたPCが、町で幅を利かせる麻薬組織・マフィア・治安隊をひっかきまわします。秀麗君で突入したら、登場人物が全員モノクロで溶け込んでました。復讐劇はそこまで好きじゃないけど、西部劇っぽい雰囲気が漂っていて案外馴染めましたね。丁寧な描写や音楽へのこだわりなど、映画をリスペクトしたような作品でした。

「黒い花の香/失踪者調査の依頼(5~7)」作者:jimさん
マルチエンドの6人専用長編シナ。行方不明の若者の捜索依頼です。森には最近ゴブリンが出没しているということで、倒して青年を見つければ解決かなと思いきや、そうもいかないんですよね。村には何かいわくがありそうだし、酷い雨によって調査は中断させられ、冒険者たちにも何やら事情がありそうで…。ミステリアスな展開と丁寧な描写に引き込まれました。ただ、探索よりも聞き込み中心で話が進んでいくので、せっかちな私には少しまどろっこしかったです。まあ軽率に動けない理由はちゃんとあるし、最初の探索で例の通路を見つけたとしても犯人をどうにかできたとは限らないですからね。むしろ被害拡大してたかも。とはいえ救えなかった人たちのことや残された人の気持ちを思うとやるせない…。3時間~3時間半くらいの長編で終わり方もすっきりとはいかないので、やるのにそれなりの覚悟が必要だと思います。