2012/07/23

濡れる心に、重音テトオリジナル 吉原ラメント

これぞ神調教。テトに命が吹き込まれた!
切ない詩もいいね。

『吉原ラメント』(曲:亜沙/歌:重音テト)

江戸の町は今日も深く
夜の帳かけて行く
鏡向いて 紅をひいて
応じるまま 受け入れるまま

橙色 輝いた花
憧れてた 望んでいた
いつのまにか 藍色の花
けれど私 安くないわ

「真は ただ一人の何方(どなた)かのためだけに
咲いていたかったのだけれど
運命はわっちの自由を奪い
そいで 歯車を廻して行くのでありんす」

偽りだらけの恋愛 そして私を抱くのね
悲しいくらいに感じた ふりの
吉原 今日は雨

貴方様 どうか私を
買っていただけないでしょうか
咲き出す 傘の群れに
濡れる 私は 雨


行きかう群れ 賑わう声が
ひしめき合い もつれ合い
願うことは どうかいつか
鳥籠の外 連れ出して

「真は 行くあてなど
無くなってしまいんしたのだけれど
此方(こなた)の籠の中から見える景色だけは
わっちをいつなる時も癒してくれるのでありんす」

偽りだらけの恋愛 そして私を買うのね
私に咲いた花びら 濡れる心に降るは 雨
貴方様どうか私と 一夜限りの戯れを
望むシミの数が 鈍く心に刺さる


憂いを帯びた花 望む 果てる
「ようこそ おいでくんなまし」

恋人ごっこの夜に 吐息「あっアッ」と鳴かせて
悲しいくらいに感じた 振りの
吉原今日も 雨

偽りだらけの恋愛 そして私を抱くのね
悲しいくらいに感じた ふりの
吉原今日は 雨

貴方様どうかわたしを
買っていただけないでしょうか
咲き出す 傘の群れに
濡れる 私は 雨