2020/06/27

CW 「魔術師の引越補助」感想


対象レベル:2~4
作者:清風りちあさん

魔術師学連寮からのお引越し手伝いの依頼。
動けない依頼人に代わり、寮で荷物を選別し依頼人のもとへ届けます。

魔術師の部屋といったら何かわけのわからないものが所狭しと散らばってるイメージですよね~。この依頼人の部屋も例にもれずゴチャゴチャしていて、荷物の選別もまるで宝探しのよう。
ベッドの下とかサイドテーブルの中身とかめっちゃ楽しい(笑)

そして監督役として依頼人の友人がいるんですが、この人もいい性格してて話すのが楽しかったです。見つけたものを一つ一つ必要かどうか聞いていく過程で、依頼人やこの友人の人となりとか生活が窺えて。

これまで培ってきた探索スキルにかかれば、魔術師とは言え一般人なんて丸裸同然!
本人の口から直接聞くより、こうやって身の回りのものなんかから窺い知る方が冒険者らしいよねー(?)

いくつかの不用品をもらい、とある妖精からはスキルをもらいました。
仲良しPTで行くとワイワイ楽しいです。

2020/06/22

CWまとめ感想(2020/06/22)

「ゴブリンのドーナツ(1~2)」作者:木綿豆腐怪獣さん
ドーナツ屋からの依頼でゴブリン退治。ゴブリンの何とも言えない奇異な雰囲気が良かったです。このドーナツを食べて本当に大丈夫だろうか(笑)ほのぼのエンドになるかと思いきや、やっぱりゴブリンはゴブリンというオチも楽しかったです。クリア後はドーナツが買える店シナになって、条件が揃えば例の依頼が受けられます。やったードラゴン退治だー!

「今は無い海(2~3)」作者:バルドラさん
新興領地の街タラサで護衛&発掘作業員をする人数不問の短編探索シナ。ロマンですね~。発掘作業中の発見から、この荒野がかつて海だった時代に想いを馳せ、そして変わりゆく今を実感する…。依頼人が気さくで面白い人だし、その補佐役とお世話役とも仲良しでほっこり。雇われ仲間の2人も好感で一期一会を楽しめました。わんこと散歩中で行ったので同行NPCがいるといつもよりにぎやか。ゴブリン討伐では終わらず発見があるところもこのシナリオらしいですね。”発掘”と聞くとテンション上がる人はぜひ洞窟の奥でロマンを見てきてほしいです。

「金ならず春(5~7)」作者:直枝冬さん
NEXT専用、お人好しPT3人と悪役っぽいPT3人の混合PT向け長編読み物寄りマルチエンドゴブ洞改変(?)意外とコミカルで楽しかったです。参謀呼びが気に入らない魔術師PCとか、奇想天外な作戦によるお人好しリーダーと悪役っぽいPTのシュールな対面とか、親父さんの蚊帳の外感とか。それでいてホロリとくる異種族間交流エピソードや、姿を見せぬ敵との腹の探り合い、悪役が光るエピソードなどもあって読み応えあります。普段は一度組んだPTはずっとそのままでプレイすることが多かったので、接点がなかったPT同士で交流するところも楽しめました。後日談的な「後味さっくりした冒険」も合わせてプレイするといいかも。

「緋桜悲伝(5~8)」作者:F太さん
銘酒の産地に行ったら謎の霧と病によって困っていたので解決しようとするお話。基本は聞き込み→探索→聞き込みという流れでやや単調なものの、ヒントを閃く「英智」というスキルが配布されるのが独自性ありました。ベストエンドに行くには女性PCが必要で、霧と病魔と悪夢、それらの繋がりが謎めいています。あと、村の子供が可愛かったなぁ。クリア後に入るとお酒をもらえるので忘れずに。碧曜石げっと!

「害妖退治(1~3)」作者:半人さん
妖魔退治を任された高慢な貴族従騎士アウラのお手伝いをする短編シナ。依頼人が何か言うたびに「蹴る」という選択肢が出てくるのに笑う。いちおう伯爵の娘という身分なのに蹴っても大丈夫だし…意外と寛容?普通にゴブリンとか見て怖がってるし、なんだか可愛かったです。あと可愛いと言えばコボルト。あんなモフモフしてて「きゅ~ん」とか言ってるの可愛すぎなんですが…。連れ帰りたい…。ゴブリンの洞窟の中にお布団(臭い)が並んでいるのも生活感あります。ゆるい雰囲気が味になってる作品でした。

「愛されたカメオ(2~4)」作者:半人さん
キャンペーンシナリオ2作目。アウラの依頼で大切なものを取り戻しに盗賊のアジトに乗り込みます。安全な侵入ルートを調べてきてくれたり、恩師の分では足りない報酬を上乗せしてくれたりアウラちゃんいい子だなぁと思ってたら、やっぱり抜けてるところもあったりで可愛い。今回は盗賊のアジトに乗り込むということで、状況判断によって難易度が変わるのが緊張感ありました。盗賊たちがくつろいでいるところに忍び寄り、その場にあった行動を選択していきます。上手く各個撃破できると殺し屋みたいでカッコいいね。一応ねむらせるという選択肢もあるから(全員ではない?)、なるべく穏便に済ませたいPTでも大丈夫。恩師の家族愛エピソードでほっこりしつつ、お土産たくさん&思いがけない連れ込みさんに大満足でした。

「リーネン村の自警団(3~5)」作者:半人さん
第三弾。村でまた妖魔が出たので、自警団で対処できるよう鍛えてほしいという依頼。行ってみたらただ鍛えるだけじゃなく、妖魔たちの行動がおかしいので調査もすることに。調査役は村で聞き込みしたり森を調べたりして、その間に他のメンバーが自警団を鍛えます。相変わらずアウラちゃんがポンコツ可愛いですね。PC的には役立たず扱いされてたけどもPL的には必須の癒し要員でした。自警団の鍛錬は毎回一人指導役を選ぶんですが、何の能力判定が必要なのかは事前にわからないので運要素強め。でもたぶん能力判定なしの訓練だけやっててもそれなりに鍛えられるバランスだと思います。調査役の方はシティアドベンチャーしてて盗賊が活躍。少し怪しかったあの人が、実はとても村のことを考えている人で良かった!にしても、羊飼いさんの恋の行方はどうなったんだろうなぁ?

「建前と本音の間の「にゃーん」」作者:生野菜サラダさん
にゃんこといっぱいにゃーんできるシナリオ。これは可愛い…けどそれだけじゃない。いろんな気持ちが込められたにゃーんなんだろうな。可愛いにゃんこたちと落ち着いたBGMで癒されましょう。にゃーん。

「Trinity Cabe(1~10)」作者:傷影 飛鳥さん
異常気象の原因を突き止めるため精霊窟の調査に行くお話。小さな洞窟を行ったり来たりしながらリドルを解いて、異変の原因を探ります。カード裏の説明が充実してるのもあって探索の充実感はかなりありますね。出会う精霊達も個性的で楽しいし。雑魚戦はなく、平均レベルでボスの強さが変わるので安心です。あと、この洞窟かなり鉱石が集めやすい!黒曜石とか緑曜石とかゴロゴロ転がってました。毒ガスや疲労もないし何度も行けるから、サクッと鉱石がほしい時は重宝しそう。しかしあの依頼人、得体のしれない肉を平気で食べたがるとは…冒険者としてでもやっていけそう。

「魔剣工房」作者:Djinnさん
魔剣を育てる鍛冶屋店シナ。最初はただの鉄の塊みたいな武器を購入し、使い込んで打ち直しして…を繰り返すことで魔法の武器として成長させられます。普通の武具も売っていて、おまけに金鉱石などの鉱石を高額買取してくれるのが嬉しい。たくさん売るとプレゼントまでもらえてオトクです。ブレッゼンのお爺さんと仲良くしていると色々イベントが発生して、最終的には洞窟探索もできる充実っぷり。イベント中に鉱石3つげっと。

2020/06/17

CW「西の英雄の話」感想


推奨レベル:5~8
作者:NIFQさん

帰りの馬車が1週間先までないので暇つぶしに武術大会に出場するマルチエンドの一人用中編シナ。
ストイックな戦闘シナというわけじゃなく、上手く情報とアイテムを駆使すれば戦闘が苦手なPCでも十分張り合えるのが嬉しい。ゴリラになりかけたことのあるPCでも、頼りなさげなPCでも英雄になれます。

何よりこの街で出会うNPCがみんな魅力的なんですよね~。
名前をよく耳にするキーニちゃんが想像以上に健気で可愛くて、これは誰でも「彼女の英雄になりたい!」と思うわ…と納得でした。彼女の好感度が上がりきるより先に、こっちがメロメロです。

あと町医者や騎士のライゲさんにも好感度があって、仲良くしてるとイベントが見れたり。
町医者と仲良くしててもリアーサちゃんが連れ込めないのが残念!(か弱いから仕方ないね)

決勝はなかなか燃えるファイトだったし、オチからのロマンあふれる逃避行も良かったです。
もちろんキーニちゃんは連れ込みました。

…で、もう一人連れ込めるNPCがいると知ってpy宿で二度目のプレイ。最後まで勝ち抜く必要はないので、まったく戦いに向かないハロル君で行ってきました。体力的には一般人でも臨機応変に対処できるところはさすが冒険者。

ライゲさん狙いだとキーニちゃんに援助できないっぽいのが辛いものの、きっと彼女なら強く生きてくれるでしょう。愚直騎士ライゲさんもお迎え~。
姫と結婚も見たい気がするけど、今のところ引退したいPCがいないからな…。
碧曜石げっと。

2020/06/12

CWまとめ感想(2020/06/12)

「幸運をつかまえろ!(3~6)」作者:namazuさん
流行りのペットがどうしても欲しいから獲ってきてという娘さんからの依頼。そのペットというのが絶滅危惧種で密漁という点があれなんですが、鉱石と連れ込みさんのためにドワーフPTで頑張ってきました。隠れた道や対密猟者ゴーレムがあったり、情報やアイテムを駆使しての森探索はやり応えがあります。あと盗むKCに対応していて、とくにNPCに対して”盗む”を使うと某怪盗気分を味わえて楽しいかも?あと同行NPCのデイジーちゃんが冒険に華を添えてます。お金大好きなタイプだけど、一緒に一仕事終えた頃にはお金より冒険の楽しさにテンション上がってて可愛かったです。ちなみに鉱石は光り物が好きなモンスター(情報カード大事…)が持ってました。ラスボスを選べるのも珍しいかも。

「援護射撃求む!(1~3)」作者:みいさん
復讐を誓う猫ニャギーと共にコボルトの洞窟へ向かいます。ゴブ洞を少し複雑にしたくらいのダンジョンで、ちょっとしたトラブルなんかもあって楽しかったです。復讐なんて言ってるものの、基本的にはコミカルな展開。後半はニャギーが表情を見せるようになって可愛かったです。また一緒に冒険したい!

「鉱山奪還の依頼(3~5)」作者:ミマスさん
鉱山に正体不明の木偶人形が占拠して仕事にならないから無力化してくれという依頼。鉱山ということで時々鉱石が手に入るのが嬉しいです。敵を倒した時にもたまに鉄鉱石が手に入るし。Qubes仕様のダンジョンも広めで探索しがいがありました。一度調査で失敗すると二度と調査できないタイプは緊張感ありますね。ドワーフPTは器用度低めなのでセーブしてから調査してしまったけど(汗)しかし、敵の素性的に依頼した人は検討がついてたりしなかったんだろうか?

「家宝の剣(4~6)」作者:比呂 由希さん
「家宝の鎧」改変短編探索シナ。別荘を占拠したコボルトを討伐し、家宝の剣を無傷で回収したいという依頼。調査がやりやすいし案内人もいるのでスムーズに探索できました。改変ものとは言え一捻りあってラスボス戦はなかなか楽しめます。…技能の引きが悪過ぎて白熱したとも言う。りどみにもある通り魔法を解除できる手段を持って行った方がいいと思います。依頼人が落ち込んで終わるのは同じだけど、こちらは割と深刻なストーリーでしたね。素人がマジックアイテムをほいほい使ってはいけないということか…。

「追憶の語り」作者:三升さん
4時間作成企画の短編ホラー読み物。NPCの体験談を酒場で聞くところから始まるNPCの回想メインの作品なんですが、じわじわと真綿で首を絞めるような恐怖体験にぞわりとしました。怪談好きな人におススメ。

「うちの裏山で笹食ってんじゃねえ」作者:生野菜サラダさん
裏山を荒らすパンダをどうにかするゴブ洞オマージュ短編。笹を刈り取りつつ先に進むと、そこには可愛いパンダさんが。目の前にパンダがいて笹が手元にあったら……貢ぎたくなりますよね?彼から明かされた秘密に「なんか思ってたのと違う」と思いつつ、ウキウキ気分で帰還しました。親父さんも相変わらず大変だねぇ。そしてプレイ後、先日完璧と思われたモノクロPTについて脳内会議が開かれることになったのでした。

「戻り路(2~4)」作者:ざしきわらしさん
4時間チャレンジ作品。森から帰ってこない村の子供を捜索する短編探索シナです。これはゾクゾクしますね~。子供の命を心配していたはずが、いつの間にか森から抜けられず自身すら危ういかもしれないという状況に。直接的な危険ではなく、じわじわと方向感覚を失っていくような五里霧中っぷりが良かったです。ノイズとかBGMとか演出も雰囲気を盛り上げてたし。でも慎重に行動すれば、対象レベルのPC一人でも無傷で帰ってこれるので安心。依頼を達成しても原因はわからないままというのも、駆け出し冒険者らしさがありました。これはメイリア調査団の出番ですかね?

「雪かきのお手伝い」作者:石川さん
二人以上向けほのぼの短編シナ。春なのに雪が降るということで、泊りがけで数日間雪かきをします。とにかくほのぼの癒し系で、おばあちゃん家でくつろいでいる雰囲気でした。わんこと散歩中で行ったら、子供なcaseusがはしゃいだり張りきったりと可愛かったです。一方、ハロル君はこたつでぬくぬくしながらお茶をすすってるのが妙に似合う(笑)お土産にケーキも買えます。

「回収依頼」作者:pH7さん
故人の邸宅から魔術の研究資料を回収してくる短編探索シナ。本だらけの家で資料回収してさて帰ろうか、というところでトラブル発生。と言っても戦闘はないし、スキルがなくても脱出できる駆け出しにも安心の依頼でした。シンプルながら探索してる感じはあったし、どこに行っても本ばかりのあの家は楽しそうでちょっと行ってみたいですね。一人だったら心細いだろうけど…。少し不思議なみやげ話ができました(念のためURL https://ux.getuploader.com/pH7/)

「黒に染む」作者:タビビトさん
「狂い系ホラー」のお題に沿って作った人数調整不要の魔術師向け一人用短編読み物。これはすごいな。発想が素晴らしかったです。手紙の内容だけでも読み物として成立する濃度だし、それによってプレイヤーは作者の用意した仕掛けに見事引っかかるという…。なんて巧みなんだ!終盤はジェットコースターのような爽快感でした(作者様ツイッタープロフ欄のgoogle driveリンクからDL)

2020/06/06

CWまとめ感想(2020/06/06)

「豊胸の薬作りpy版/next版(4~6)」作者:どもしペッテさん
貧乳な依頼人と森で豊乳薬の材料集めをします。採取や狩猟をし、その場で薬を作ってバストアップというのがシュールでしたね~。薬草の類はいいとして、生肉は本当に大丈夫なのかと心配になったり(汗)一回だけでは少ししか大きくならないので二回以上薬を完成させる必要が。胸が大きくなって無邪気に喜ぶ依頼人が可愛かったです。立ち絵の胸が大きくなっていくのが面白かったけど、3回目でやめときました。余った材料は換金用かな?

「美味なる劇薬」作者:まつさん
4時間で制作した短編読み物シナ。メッチャ笑いました。暗殺者の言う”大胆な作戦”というのがツボに嵌って…。冒険者笑いすぎで親父さんがちょっとかわいそう(笑)しかも暗殺者があほの子で親父の犠牲?が無駄になるし…。例の毒はジャック君が気に入ったようなのであげました。これ系のKCに対応してるシナリオってあるのかな?とりあえず「目玉焼き」に行ってみたらブレないジャック君が見れた!

「ヒルメシ坂の決戦!(1~3)」作者:mahipipaさん
新米魔導士の失敗作を討伐する短編シナ。事は一刻を争うというので張りきって出てきたのに、対峙した時の脱力感ときたら!PTメンバーのおきもち表明も楽しい。最初は焼いて冷凍してとめちゃくちゃやってしまったんだけど、なんと連れ込みがあるじゃないですか!ちょうどモノクロPTを作っていて、あと1人というところで完璧な6人目と出会えるとか運命かよと思って即再プレイしまいました。回収する気満々な賢者の塔の人たちが好きですねー。

「死が彼らを結ぶまで(4~6)」作者:烏間鈴女さん
黒曜の騎士ディアンと決闘する人数調整不要の一人用短編戦闘シナ。カッコよかったですね。短編ながら従者の人が語る物語から伝わってくるし、淡々としつつ様々な感情が込められてました。”結び”の使い方も粋だったと思います。騎士として…と言ってたのに、フォウちゃんのゴリラ鉄拳で倒しちゃってごめんね!(汗)

「トリップトロック(4~5)」作者:ソイヤさん
便利屋の仕事を手伝いつつ、元の世界に戻るための手がかりを探す6人用長編人情ドタバタコメディ。濃い長編でしたね~。5パートに分かれていて、それぞれ趣向の違うミニゲームや探索などをしつつ物語を進めていきます。冒険者の順応っぷりが楽しいし、騒がしい冒険者たちをなんだかんだ受け入れてくれるNPC親子がよかった。とくにお父さんは狂いの心配のない親父さんという感じで、冒険者たちにとっても癒しだったんじゃないかなぁ。アスカとの友情も熱いものがあったし、最後はこの世界らしい盛り上がり方で、良い土産話ができたなぁという感じ。この奇想天外な大冒険には必要不可欠だったメタ要素も、上手くストーリーに絡んでいて盛り上がりました。喋れなかった理由になるほど!となってからが本番。

「アヴァロンの結び手(1~3、2~4)」作者:さとりさん
おぉ、これはワクワクする依頼ですね。こういうマジックアイテムの好事家って多そうだから、この手の依頼も実は多そう。ジュマンジみたいなシチュエーションだけど、プレイヤーは冒険者なのでちょっとした荒事もなんのその。出目が悪いのには悩まされましたが何とかクリア!…と思ったらこれだけじゃあなかった。嬉しい誤算ですね。これからマップが増えていくそうで楽しみです。そのマップも凝っていてCWだということを忘れそうになるし、戦闘も同行者が庇ってくれるギミックなど作り込みが半端ないんですよね。制作期間が限られていたのに、こんなに大変そうなシナリオに挑戦するとは…。色々な意味で驚かされる作品でした。

「アトラームの実(1~3)」作者:ハロゲン=クラークさん
幼馴染のために森である実を探したいという少女の手伝いをするほのぼの短編。健気な少女の姿に報酬のことなんか頭から吹き飛びますね。話を聞けば聞くほど冒険者と出会えてよかったと思います。もし一人で森へ行っていたらどうなっていたことか…。たとえ上手くいったとしても、自分のしたことの意味を後で知るのは残酷すぎます。お医者さんは材料を見て何が作れるのか理解してたようだけど、実は結構いいところまで薬の研究が進んでたんだろうか?最後の結びにかかる展開もホロリときて心温まる作品でした。

「死者惑う洞窟(4~5)」作者:Leeffesさん
洞窟でゾンビがうろついてるので討伐してほしいという依頼。ゴブ洞より少し広いくらいの洞窟なのに、エリアをいくつか見逃してしまった(汗)リューン桜前線で行ったら珍しくシャンテさんの破魔の指先が役に立って嬉しかったです。いちおう戦闘でも役立ったし。亡者退散も大活躍でサクッと遊べるシナリオでした。カッコいい仮面げっと!

「残罪船(3~4)」作者:ラ・フランスさん
船の墓場で父親の形見を探してほしいという6人専用ホラー中編シナ。船に乗り込んだとたんに閉じ込められて、何故か謎解きをしないと先に勧めない状況に。この先に何がいるのか、何故こんなことをするのかと訝しみながらもリドルを解いていきます。雑談でヒントがもらえるし、いろんな問題があって面白かったです。間違えると魔素が溜まっていって一定数を超えるとゲームオーバー。ホラー的な怖さは少な目だけどハラハラしながらプレイできました。正解した時にアイテムやスキルが手に入るのが嬉しい。金鉱石が手に入るとあったのでドワーフPTで行ったんですが、結局見つけられなかった…。

「キノコ狩りに行こう!(3~5)」作者:ぼぼるだーさん
親父さんと一緒にキノコ狩りに行ったら、化けきのこに困っているから原因調査と討伐を引き受けることになる短編。親父さんがノリノリを通り越して怖い勢いで、いったいどうしちゃったのという感じ(汗)森にはキノコもちゃんと生えてるので、キノコ狩りをしながらキノコ退治ができます。原因は大まかにはよくある展開なんだけども、ボスがかなり濃いキャラで結構好きですね。彼みたいな生き方は、人に迷惑をかけないならいいんじゃないかな。逃げてったので何気に別のシナリオとかで再会できるんだろうか?キノコと星の金貨、紅曜石、虹色秘石げっと!

2020/06/01

CW「宿穴2」感想


対象:7~10
エンジン:Next
作者:伊礼(いれい)さん

「宿穴」の続編で未プレイでも遊べる探索シナ。
冒頭から楽しさ満載で満足度がめちゃくちゃ高いです。親父さんと娘さんと冒険者の日常感あふれるやり取りがいいよね~。こんにゃくの試食とか、娘さんの女の子らしい悩みとか、冒険者と親父さんの過去捏造とか、ここだけで何回笑ったことか。

そしてお待ちかねの開かずの扉リベンジ。思い立ったらすぐ出撃できる身近なダンジョンに、こんなにもロマンが詰まってるなんて!
それほど広いマップではないのに探索するごとにわかってくることもあるし、謎や問題も出てきて休むことなく引っ張ってくれます。

一つずつできることをやっていると、いつの間にか核心に迫っている感じで、その間ずーっと探索の醍醐味を味わえるんですよね。
判明する過去の出来事は哀しいものの、新しい出会いもあって前向きな気持ちになれるところも良かったです。

思い出も増えたし、スキルも色々閃いたし、大満足の探索シナでした。