2022/03/29

CW「煤塵燻りて」感想

対象レベル:4~6
作者:カブさん

マルチエンドの長編護衛探索シナ。
東方の遊牧民が行う祭儀に同行し調査を行うという依頼人を護衛します。

祭儀は数日間にわたって行われる上に、夜通し火をともして草原を移動するという大掛かりなもの。さらに祭儀に関係ある遺跡の調査も行うというのだから、思っていた以上にガッツリ働かされる依頼でした。
ついでに、材料さえあれば調剤や料理もできると聞いて、採取や狩りまでやらせてみたり。美味しい料理になると思えば雑魚戦も楽しいよね~(と言いつつ、どこで出来るか見逃して作れなかった人)。

オートマップで迷うこともないし、事前の準備をしっかりしておくことで道が拓けたりレアアイテムが手に入ったりして探索の醍醐味もあります。リドルや仕掛けもあって、それらの存在理由が物語と深く繋がってるところも良かったです。
祭儀の始まりと、時の流れと共に変わったもの、変わらなかったもの。今を生きる人たちの決断など、ドラマがあって後半盛り上がりました。

クリア後に再突入すると余った素材を買取してくれるオッサンが現れます。オッサンもいいけど、羊飼いの元気な娘っ子とまた話したかったなぁ(羊のパズル面白かったです)。

2022/03/24

CWまとめ感想(2022/03/24)

「別れ橋(5~7)」作者:にべおさん
短編読み物戦闘シナ。メイリア調査団からの依頼で、とある村で禁足地とされる橋に現れる化生を討伐してほしいという内容です。話を聞いて戦って調査結果、という流れなのでサクッと終わります。今回は人に近い相手なので、調査結果から浮かび上がる過去のドラマがよかったですね。人知を超えた相手との遭遇も面白いけど、人間の情念や信念から生まれる伝承も身近に感じられて好きです。双方にとって良い結果になったと思える後味の良い作品でした。

「_6がおしるこ見てる」作者:ゆずきちさん
100kb祭り参加の6人専用短編読み物シナ。寒くて実入りが悪い依頼で愚痴をこぼしながら帰る途中、_6が屋台のおしるこにくぎ付けで…という可愛いお話でした。_6を子供にするとめちゃくちゃ可愛いです。これは買ってあげたくなっちゃうよね~。でも会計係はそんなのにほだされないタイプだと思ったので「ダメなものはダメ」を選んだら、それでも可愛かったしほっこり展開でした。ナイス、リーダー!

「氷の山と深き迷宮(6~9)」作者:ぐすたふさん
対象消去もありえる難易度高めのマルチエンド長編探索シナ。山からの冷気によって氷に閉ざされたので何とかしてほしいという依頼です。親父さんとPCたちが丁寧口調でちょっと笑ってしまった。この作品は目的地に着くまでの道のりも冒険の一部で、方角や道を間違えると遭難したりするところが面白いですね。旅費もしっかりとられるから貧乏PTだとどうなってたのか…。依頼人に話を聞くまでと、件の洞窟に辿り着くまでに、これほど苦労するとは思わなかったです。当然、冷気の元となる洞窟探索も厳しくて、一人体力が超少ないPCは冷気が吹いてきただけで意識不明に…。能力判定厳しめだし、特徴クーポンによっては試すのすら拒否されます(汗)こまめなセーブでなんとかクリアできましたが、途中の町で買った神のお告げの情報は結局何だったんだろうなぁ…。報酬多めにもらえたからいいけどね。

「餅つきをしよう!2022」作者:スロットさん
「暁の兆し」企画参加の餅つきシナ。バージョンアップして臼が丈夫になりました。やっぱりこういうのは子供が多いPTでわいわいやるのが楽しいです。お年玉のやり取りが親父さんらしくていいなぁ。親父さんが手伝ってくれるので、ソロでもお正月気分を味わえます。ハイクオリティ版は長引きそうな戦闘の前に食べておきたいですね!

「Eureka(8~10)」作者:月並みさん
依頼帰りに立ち寄った酒場で簡単に薬草採取の依頼を受けます。森の木の実を調べようとしたら次々とトラばさみ?に引っかかって、そこへ猪の群れが突っ込んでくる展開に笑いました。能力判定による罠の解除がなかなかスリリング。あと、薬草を見分けるためについてきたハリネズミが可愛いんですよね。目的の薬草だと「ミュー」と可愛く鳴きます。一つ飛行KCがないと採れないのがあって残念でした。仕事が終わったと思ったら、思いがけないトラブルに遭遇して戦闘の厳しさにヒーヒー言う破目に。バフや回復技能が全然こなくてなぁ…。最初の木の実がシナリオ内でしか使えない強力回復アイテムだというのもクリア後に気付いたし…。コミカルで楽しいけど、シリーズ物の序章みたいな感じで終わるのはモヤっとしました。

「親父さんを探せ!」作者:清風りちあさん
100kb祭り参加の短編ミニゲームシナ。宿経営者の寄合に出かけた親父さんが大事な資料を忘れたので届けに行きます。圧の強い娘さんと、逆らえない冒険者の姿に宿の日常が垣間見えますね(笑)ゴブ洞の見張り対処ノリでにゃんこと戯れる冒険者が好き。タイトルと張り紙から中がどうなってるのか予測できるのに、数とインパクトで笑いが…!ヒントに頼らず当てようと頑張ったけど、1回間違えてしまいました。済み印付けずに終われるので別PTで再プレイしよう。近辺だけでこの数なんだから、全親父を集めたら軍隊でも作れそうですね~。

「あゝ果てしない ユキを追い続け」作者:生野菜サラダさん
100kb祭り参加の一発ネタシナ。なんとなくリューンへ出かけたら、仲間の一人が雪下ろしの雪の下敷きに…。落ちてくる雪をカードクルクルで表現してるのがカードワースらしくて好き。あと背景の家シルエットを画像じゃなくてテキストセルで表現してるところに匠の技を感じました。召喚獣欄を埋め尽くすスキルげっと!

「神経廻廊(6~8)」作者:うたさん
3人以上用の長編探索戦闘シナ。廃病院のグール退治に行ったところ、罠だらけな上に奥にはとんでもないものがいて…というお話です。普通に全部倒していってもいいし、賢者の塔に売りつけるために捕縛してもいいということで捕縛することに。瀕死状態にしてから束縛すればよくて、行動順が比較的わかりやすいPTで来て良かったです。束縛アイテムは現地調達できるのも嬉しい。彼等の背景を考えると酷いことをしてるなぁと思うものの、普通に戦うより捕まえる方が楽しそうだったので仕方ない。そしてラスト、盗賊がドン引きするレベルのラスボスは禍々しさがにじみ出てました。なんで賢者の塔の人はあれらに気付かなかったんだ…。雰囲気があったし、探索も戦闘も楽しめる作品でした。

「カンザカイ魔境伝(6~8)」作者:mahipipaさん
6人専用長編シナ。キャラバンの護衛を終え、祭り間近でにぎわう東端の街ヨッドで息抜きをしていたが、この街では何かが起ころうとしていて…というお話です。観光して街の人々と触れ合って、ついでに英雄にもなれます。ヨッドの人々のたくましさが好きですね~。最初から最後まで彼らの街なら大丈夫と思えました。聖北から派遣された修道会の人たちもキャラ立ってたし。彼等との報酬値上げ交渉がめちゃくちゃ楽しかったです。まさか所持金を見破られるとは(笑)話を進めていくと、この街の成り立ちや神話についてのあれこれも分かってきて興味深い。思いがけずワクくんにぴったりの武器も手に入って、なんだか運命を感じてしまう観光になりました。

2022/03/19

CW「最後の最後に笑う者」感想

対象:5~7
作者:Dr.タカミネさん

対象消去もあり得るマルチエンドの長編秘境探索シナ。
島の探索がかなりやり応えありましたね。片っ端から調べていれば攻略できるタイプと違って、時間制限がある上にライバルも動き回っているので、いかに効率よく先を読んで動くかが肝になります。

必要になりそうなKCは思いつく限り持ってこないと後悔することになるかも。何気に厳しめの戦闘もいくつかあるので、スキル選びも重要だしね…。防御デバフ持ってきてよかった!

イベントも盛沢山で、危険な秘境での探索と遺産相続のドロドロ、そして思いがけない相手との駆け引きなど二転三転して息切れしそうでした。メモを取りながら攻略したけど、結構入り組んだ感じなので再プレイ時に同じように攻略できるかわからないレベルです。
それに移動メニューが表示されないバグがちょくちょく発生して、こまめなセーブをしながら進まないといけなかったり…。

数多くの苦難を乗り越えた先は、タイトルの意味が分かる展開に。一番友好的な孫を選んどきました。
最後に笑うのは冒険者とPLということで!

2022/03/14

CWまとめ感想(2022/03/14)

「川の乙女」作者:SHIMOさん
初回は男性を含む?二人以上用の短編シナ。依頼人の代わりに噂の真相を確かめに行きます。と言っても最初の依頼はオマケみたいなもので(個性的な依頼人も好きだけど)、本編は川の乙女との逢瀬ですね。色っぽい雰囲気はまったくなくて、ボケとツッコミで雑談してるだけなのにすこぶる楽しい。無表情で「ぽっ」とか言ってるのが可愛いし、ゆるい会話が楽しくて思わず通い詰めてしまいました。結婚した後も通えるし、雑談の中でさりげなく血液型クーポンを配布できる。連れ込めないのが残念だけど現地妻もいいよね。

「八頭蛇山の怪(6〜8)」作者:怪獣クドラさん
大江戸バリアント向け短編討伐シナ。かつて蛇の妖怪が封じられた山で、季節外れの大雪や雪女の被害が出るようになったのでどうにかして欲しいという依頼です。今回も準備のいい依頼人が関係者を集めておいてくれているので、その場にいる人たちから話を聞くだけで情報収集完了です。とくにお坊さんから聞ける昔話が雰囲気あって好きですね〜。案内役を買って出てくれたゆいのアドバイス通り、調査は最小限にとどめて北東を目指します。雪女に遭遇したけど亡者退散系スキルを使ってみたら効果は抜群でサクサク進めました。ラスボス戦は人数が多くて押され気味でしたが何とか勝利。ネタバレテキストも含めて妖怪物らしさがあって楽しかったです。スキル貰い損ねた〜!

「遠足の準備をしよう!(1~3)」作者:怪獣クドラさん
学園バリアント向け人数調整不要の子供一人用短編お買い物シナ。300円の予算で遠足のおやつを買いに行きます。この遠足前日の高揚感…!懐かしいですね~、限られた予算内でどのお菓子を買うか頭を悩ませたものです。子供PCにもお菓子をいっぱい持たせてあげたくて、駄菓子屋・コンビニ・デパートと周ってきました。途中きのこたけのこ戦争が勃発したり、物々交換したりしつつお買い物終了。ラストが切なすぎてちょっと泣く…。でも良い作品でした。

「我らが行くは世の果てへ(10~13)」作者:Luckyさん
世界の果てを目指す高難度戦闘シナ。店シナ「我らが臨むは世の果てへ」と連動しており、楽園の結晶を楽園石と交換することで更に先のイベントに進める仕様です。お金もかかるけど合計3000spくらいだったし、経験点が結構手に入るのでそのくらいは必要経費ということで。シナリオの雰囲気はとても良く、未知を求める冒険者らしくて好きです。lv10以上向けなので敵は強い&連戦も多く、さらに同じ敵が何度も出てくるので一気にやろうとすると飽きるかもしれない。特殊型PTのレベル上げにピッタリです。

「竜のいた庭(5~7)」作者:割れざくろさん
マルチエンドの短編討伐シナ。村のそばの森で眠る竜の逆鱗を一突きにしてほしいという依頼です。短い作品の中にドラマがあってよかったです。歯切れの悪い依頼人の話や、竜のいる場所までの道のりから色々と想像が膨らむし、事情が分かってからはもう涙腺が緩んでしまって…。そんなに生き生きされたら、こっちも本気でいくしかないでしょう。見送りの村人たちの姿に、彼らの友情が伝わってきて心が温かくなりました。

「コデルモリアの英雄(4~9)」作者:たこおどりさん
マルチエンドの中編シナ。配達の仕事で農村を訪れた冒険者たちは、村が山賊に狙われていることと、雇った3人の”英雄”が夜逃げしようとしていることを知り…というお話です。テンポよく進んで行くし、冒険者たちはあまりしゃべらないけど決めるところはしっかり決めてカッコいい。そして卑劣な詐欺師かと思っていた3人が、行動を共にするうちに人間臭いところが見えてくるんですよね。迷い逃げ出す弱さも、仲間を想い出来ることをやろうとする覚悟もあって、それが人間なんだというのを見せてくれます。彼らの生き様と、それを見ていない村人たちの冷たい目、そして少女の純粋な眼差しが印象的なラストでした。

「Hey冒険者!」作者:茶頭巾さん
100kb祭り参加の、PCの並び順で役割が決まる6人専用短編狂い系シナ。PLがPCたちを口説き落として護衛依頼という名のデートに誘うという内容です。冒険者たちが狂い系のノリなので一歩間違えれば死あるのみ。これぞ狂い系という殺意マシマシなノリが楽しかったです。なんとか全員を口説き落としても、最後に立ちはだかるのは見るからに狂ってるあのお方。狂い系はやっぱりこの人だよね~。

「ある盗賊ギルド員の日常(5~6)」作者:大地の子さん
100kb祭り参加の盗賊ソロ専用中編探索シナリオ。一部時間制限のあるシティアドベンチャーなカードダンジョンです。カードダンジョンは一度カードをめくればその場所はもう終了なので、同じ場所を行ったり来たりするのが苦手な私にピッタリでした。盗賊ギルド員エニュオさんの助言をもらいつつ、当たりを付けてカードをめくっていきます。情報収集の際に出会う人々が、いかにも街の裏の住人という感じで雰囲気あります。チンピラを吐かせる時のエニュオさんの容赦のなさが素敵。りどみにある盗賊スキルの有無で難易度がかなり変わるので、プロフェッショナルなPCが見たいならリューンスキル(名称が同じならOK)を、ほどほどにスリルを味わいたいならスキル名の違う鑑定・解錠KCを持っていくと良いかも。

「人が三度死ぬ話」作者:Lucaさん
100kb祭り参加の人数調整不要短編読み物シナ。死体調達の張り紙を選んだら、貧民街の子供に呼び止められてお話することに。子供の話し方が童話っぽくて好きですね。丁寧な中にほんのり子供らしさがあって。最初はそっけない感じだったのが、中盤になると急に切れ味鋭くなっていく冒険者もめちゃくちゃカッコいい。1spのやり取りもほほえましいし、最後の人物の登場で雰囲気ガラっと変わるのもいいよね。引き込まれる短編でした。

「汝は王様なりや?」作者:うたさん
役割設定のある6人専用のコミカルな短編シナ。依頼人の父親が最期にやりたかったという遊戯について調査します。リーダー、参謀、盗賊、戦士、精霊術師、マスコットを用意するのが若干厳しいけど、クスリと笑えるところが多くて楽しかったです。知ってるはずのゲームも、こう断片的に見ると可笑しなゲームだよなぁ。最後は依頼人の前で遊戯を実演。みんなノリノリだよ(笑)ひどい目に遭わされたのに感謝して報酬も約束通り払ってくれる依頼人が優しい…!こういう依頼も面白いですね。

2022/03/09

CWまとめ感想(2022/03/09)

「森を守れ!(3〜4)」作者:ゾンビ怖いさん
妖魔バリアント向け短編シナ。畑にするため森に火をつけようとする人間を何とかしようと話し合います。火を恐れる妖木族が、人間も話せばわかってくれるかもしれないと言ってるのが意外でした。しかも仲間がやられても全部が悪いやつじゃないと思っている辺り、きっと今まで植物に優しい人間をみる機会がたくさんあったんだろうなぁ。1回目の戦闘はまあ勝てたけど、二度目の戦闘はかなり厳しかったです。持っててよかった眠り&呪縛!

「不始末と不要物(1〜5)」作者:とねりこさん
短編護衛シナ。冒険者が汚した洞窟へ行くという清掃員たちを護衛します。確かに傷薬とかの空き瓶や壊れた装備などを捨ててる冒険者はいそうですね…。今までにない視点で面白かったです。ただ3人のNPCとの交流が少なめで、もう少しどんな人たちなのか知りたかったかも。清掃は17時までに終わらせたいということで、分かれ道でPT分断。何故か奥のゴミ山のなかに火晶石が…。やはりゴミは宝の山ですね。

「冒険者の依頼(4〜6)」作者:ルココさん
短編探索シナ。近くで遺跡が発見されたので一緒に冒険して欲しいという冒険者からの依頼です。普段は村の仕事をしていて、たまに冒険気分を味わいたいというエンジョイ勢ですね。こういう冒険者の形もあるんだなぁ。遺跡で見つかったものはすべてくれるということで、実は裕福なのだろうか?遺跡は狭いものの、扉や宝箱の罠はそれなりに多いし、仕掛けもあります。やや淡白だけどサクッと遊べる探索シナでした。

「よくある依頼(5~7)」作者:よなきどりさん
サンプルダンジョン改変の狂い系寄り短編探索シナ。度々行方不明者が出る洋館の調査を行います。依頼人からロケランをもらえるんだけど、ラスボス戦を迎える前に使って詰んだ…。いやだって、直前の戦闘でゴブリンたちがやたらと相互回復するし、状態異常攻撃で毎ラウンド動けるPCがほとんどいなくてlv6PTで手も足も出なかったんだもの!ここで使うのか~と思ってたら見事に裏切られました。とりあえず搦め手スキルが充実してないと厳しいかも…。でも依頼人は面白くて好きだし、作品としても楽しかったですね~。

「八王慈の森で(5〜6)」作者:怪獣クドラさん
大江戸バリアント向けマルチエンドの短編討伐シナ。猟師からの依頼で、最近森によく現れるというお歯黒の妖怪を討伐します。ちゃっかり報酬二重取りしてる仕事人がいいですね。そして理屈のわからない恐怖というのが妖怪っぽくて好き。またもや知らない妖怪が登場して妖怪の多様性に驚かされました。こういう妖怪にも名前がついてるってことは、他にも色々と水増しされてそう(笑)そして仕事さえこなせば、後は知らんというサバサバした仕事人。中堅の余裕ですね!

「タトラの森(4〜6)」作者:にわかブロンティストさん
中編シナ。賞金首を追ってタトラの森を訪れたところ、人間の悪党を警戒する獣人たちと鉢合わせし…というお話です。NPCがみんな生き生きしていて楽しかったです。人見知りで引っ込み思案な少女ロゼが可愛いし、彼女に恋する獣人のクラウスの様子も微笑ましい。あと情報屋フランツも、いいところをかっさらっていこうと待機してたり、クリア後のおまけでも出張ってたりコミカルで面白かったです。そして、ショタでも可愛いことが判明した高性能フォウ様も好き。内容的には獣人と協力して悪党退治するだけなんだけど、個性的なNPCたちとのやり取りが楽しくて充実感ありましたね。やはり出会いも冒険の一部なんだなぁ。まさかの二人連れ込み&高性能フォウ様(スキル)をお迎えして大満足です。

「求む、ゴブリン退治!(3~4)」作者:Leeffesさん
ゴブリン退治に出かけた駆け出しが4日経っても帰ってこないので、代わりに洞窟へ向かいます。ゴブ洞よりやや広い洞窟ですがゴブリンの数自体は少ないかもしれない(前の冒険者のおかげ?)でも、だからこそ慎重になるんでしょうね。相手も生き残るために必死です。そして、さらに奥には怪しい石板があり…。とりあえず挑戦してみないと結果は分からないので仕掛けを解いてみました。仕掛け自体は面白いけど、こんな簡単に解ける封印でいいのかな…。まあ、しっかり退治できたのでいいか!

「世紀末雛祭り伝説(5~6?)」作者:VIP産
「突発的一人合作VIP雛祭り」収録のゴブリン100人斬り短編戦闘シナ。アニキと掌破KCに対応しているということだけど、掌破で消せるのは下段と上段のどちらかで下段から消える仕様です。なかなか掌破を引いてくれないのに、引いた頃には下段のゴブリンは全員意識不明で…という悲しい事態に何度も陥ってしまいました。そしてじわじわと強くなっていくゴブリンたち…。本当に死ぬかと思った。このPTでも「20の流行り病」をプレイしておくんだった!オヤジコイン一枚げっと。

「マボロシセカイ(9~15)」作者:VIP産
「突発的一人合作VIP雛祭り」収録の何度でも遊べるランダムダンジョン探索シナ。この手の作品では右手をついて移動してれば大抵先に進めるし、宝箱を開ける前にセーブしておけば変な罠に引っかかっても安心です。敵はほぼ全員lv10以上なので警報の罠だけは絶対に引っかかってはいけない。オヤジコインがたくさん手に入るので、「報酬会場」でほしいものがあるなら「ひまな釣り」かこれで集めると良いかも。100枚集めれば超高価な宝石と交換できるし金策にも。

「敵意の雨(10)」作者:JJさん
役割設定のあるlv10以上6人専用長編戦闘シナ。観光中に1万spの竜討伐依頼を持ち掛けられ、一方で自分たちを狙う連中もウロウロしてるしどうしようかというお話です。襲い来る敵たちを倒しつつ罠を仕掛けてきた相手の情報を集め、着々と竜目指して進んでいきます。全体的に”世界最強の冒険者パーティ”という勢いでPCたちを持ち上げてくるのが面白かったです。罠を仕掛けてきた人外たちにも”化け物”扱いされてるし(汗)敵がそれぞれ違うタイプで飽きないし、とくに狂犬の人たちのエピソードが面白かった。魔族のジュビアさんも格好良くてラストが清々しい。体力を考慮して回数制限のある休憩ポイントの使いどころを考えつつ進むので、探索エリアはそれほど広くないけど冒険してる感もありました。特殊型ばかりのパーティに丁度いいと思います。

2022/03/04

CW「霧を抱く…」感想

対象レベル:6~8
作者:イーグルさん

3人以上用マルチエンドの長編シティアドベンチャー&探索シナ。霧に包まれる商業都市レンドルで行方不明事件が多発し、その捜査を手伝う依頼です。
冒頭から行方不明直前の様子をいくつも見せていて、何とか解決しなければという気持ちになりましたね。みんなあんなに幸せそうだったのに…。

前半は主に情報収集をし、とある事件が発生してからは情報収集に加えて探索や戦闘も行うことになります。重苦しい雰囲気が続きますが、物語に引き込まれたのとPLが疲れないようそれなりに配慮されてたので最後まで集中できました(一回休憩挟んだけども)。

古城探索後の、待ち構えているであろう敵を返り討ちにするイベントが大好きですね。マッピングしたのが役に立つし、派手に燃やしてみんなに感謝されるところが最高。
あと、髭のハウザーさんと女騎士隊長ジーアのじれったい関係も、悲しいことばかりの事件の中で癒しでした(ただし選択をミスると死ぬ容赦のなさ&誘導するNPC)。

そして終盤、敵の”軍師”が吐露する怒りと悲しみには同情してしまうところも…。食欲魔人の霧の人さえいなければ、きっと人間に警戒される前に事を済ませられたんだろうなぁ。
ヴェディに施した術の内容をみるに終わりを望んでいた節もあって、事件は解決できたものの何とも言えない余韻を残しました。