20周年企画がひと段落したら説明不足な「はぐれコボルト討伐の依頼」の事でも書こうかなと思ってたんですが、すっかり忘れてました。これまで作った作品の中では細かいところまで考えたのに、シナリオ内で少しも出せなかったのが心残りだったんですよね。最初に思いついたのが戦闘ギミックなので、ストーリーなどはぜんぶ後付けですが…。
いちおうネタバレになるので未プレイの方は読まない方がいいかも?
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・行商の護衛の帰りって?
ある地域が干ばつにより食糧不足となり、輸送隊や行商人がリューンとの間を行ったり来たりしていました。冒険者たちはすでに何往復かしていて(報酬なしでスミマセン)、運悪くリューン方面への護衛依頼が途切れたので普通に自腹で帰る途中でした。
・依頼人の話は本当?
本当だけど興奮状態(私のミス)のため説明不足になっています。息子さんは主に罠猟をしていましたが、トラバサミは干ばつ地域から流れてきた狼を退治するために設置したものです。40匹以上の群れが村の近くに現れ、村人や獲物への被害が懸念されたため罠を設置。狼が半分ほどに減ったところで、同じく干ばつ地域からコボルトたちがやってきて子コボルトが罠に引っかかってしまったわけです。
・狼たちは何故コボルトを襲わなかったのか
怪我した子コボルトを連れて狼から逃げきるのは不可能だと悟った兄コボルトたちは、とっさに手持ちのスリングで鳥をしとめました。楽してお肉が手に入るとわかった狼たちは、彼らが逃げないように監視しつつ子コボルトが衰弱するのを待つことに。
ある程度自由に行動できるようになった兄コボルトたちは、狼たちを引き留められる大きな獲物を用意しようとトラバサミを設置し直し、憎き猟師を陥れました。
・逃げられてないじゃん
さすがに成人男性一人程度では20匹以上の狼を引き留めることはできませんでした。ただし、犠牲者が出たことで複数の人間が森にやってくることは予想できたので、亡骸から猟銃を盗みます。遠くから人間たちを狙撃して狼たちに襲わせ、子コボルトを連れて逃げる計画です。
想定外だったのは、現れたのが村人ではなく戦い慣れた冒険者だったことです。しかも、コボルト退治に来たので狙撃手である自分たちの方に向かってきます。狼と相打ちになってくれればと狙撃を続けたものの狼をなぎ倒して来るので、せめて子コボルトの居場所を悟られないようにと逃げ出しました。
・子コボルトはどこまで理解してるの?
実は生後3か月ほど、人間で言うと5、6歳程度です(冒険に出るのはその2~3月後ということで)。ハッキリ理解しているのは、自分が怪我をしたせいで大変なことになったこと、兄たちが亡くなったということくらいです。
連れ込まなかった場合、子コボルトは予定通りご先祖様の故郷に向かいます。そこは人間とコボルトが共存する隠れ里のような所で、壊れたものと食べ物を森の近くに置いておくと、コボルトが修理して返してくれるという風習がありました。子コボルトのご先祖は戦争の気配を察知して逃げ出したので、今もそこが存在するかはわかりません。
兄たちと違って子コボルトは人間に直接会ったことがなく、昔話の中の人間のイメージが強いようです。
…滅茶苦茶後味悪いですが、臆病なコボルトが留まって狙撃してくる理由が”身内を守る”以外思い浮かびませんでした。プレイヤーに罪悪感を抱かせるシナリオは自分でも少し苦手なんですが…本当に申し訳ない。
ここまで書いて、もう一つ説明不足なシナリオを思い出したので、ついでに「封鎖された洞窟」について書いときます。これもネタバレです。
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・神父さんの正体は?
未亡人や孤独な女性(_裕福)に近付き、愛をささやいて援助してもらうジゴロでした(詐欺師とも言う)
恨まれないように、出会いから別れまで一生の思い出になるようなロマンスを演出していた小心者です。
ただ、ある未亡人の亡くなったはずの旦那が生きていたため(厳格な軍人)、身分を詐称していたことがバレて服役していました。
依頼を出したのは、ムショに入る前に隠した財産を回収するためです。ロザリオのエピソードは本当ですが、父親の話を聞いて(金目のものだから)すぐに回収したのを財産と一緒に隠してあっただけ。
・ゾンビ化の原因は?
不明です。少なくとも死霊術は関係ありません。
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