2019/06/15

CW「都市の輪郭」感想


対象レベル:7~8
作者:柚子さん

リューンの危機に独自に動く中編~長編シナ。冒険者たちのリューンへの思い入れが伝わってきてグッときました。
一般的に冒険者ってフラフラしてる根無し草みたいなイメージだし、実際別の街でもやっていけるんだろうけど、縛られないからこそ”帰る場所”が特別になるのかも。様々なPCたちの想いが向けられるであろう夜のリューン遠景イラストも印象に残ります。

リューンを救う要となるのが冒険者には馴染みのある”あの場所”というのも良かったです。真っ向勝負で敵を打ち負かすのではなく(それもカッコいいから好きですが)、冒険者としての経験と知識で乗り越えるってのが良いですよねぇ。たとえばゴブ洞とか街の便利屋さんみたいな仕事ばかりこなしてきた冒険者だって、英雄になれる可能性が!

リューンを中心に活動していれば、たとえ英雄的な武勇伝がなくたって人との繋がりは増えるし、ちゃんと依頼をこなしていれば信頼も得られる。クロスオーバーシナリオをプレイしていなくても、一介の(高レベル)冒険者がもたらした情報を信じてもらえたという流れは納得できるし、これまでPCたちが積み上げてきたものを実感できてジーンときました。

あと探索も楽しかったです。好奇心を刺激する壁画や遺物の数々に、頑張れば頑張るほど期待できる見返りにモチベーションアップ!
難易度もほどよくて、物語のいいアクセントになってました。

何気に一番感動したのが終盤で登場したあの人のセリフですね。「砂を駆る風となれ」を先にプレイしておくのがおススメです。

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