2016/05/01

少女のダンスが忘れられない「ラクダナの悲劇」

タイトルが悲劇だし、暗い話だとわかっていたけど…ズーンときますね~。
でも、嫌いじゃないです。むしろ何度も思い出してしまいそう。
クリア後も、ラクダナ・ウォーカーとか、(使わなければ)ばっちい銀貨が手元に残るので、もうそれを目にするたびにウルッときてしまいそうです。
冒険者もラクダナ・ウォーカーを見て想いを馳せちゃうし。…こういう細かいところまで作りこまれているのがいい。

一期一会が当たり前の冒険者たちが、きっと何度も経験するであろう悲しい別れ。
ちょっと助けて、一緒の大会に出場しただけの仲なのに、あのダンスシーンをじっくり描いていることで思い入れが一気に増すんですよ。見ている間は「結構長いな…」と思っていたのが、終わってみると自然とこのシーンが思い浮かびます。
カード絵と音楽と文章で表現したダンスシーンなのに、思い浮かぶのは全身像のリップルちゃんが華麗に舞う姿だったり…。

また「暗黒都市ペテンザム」でも印象深い”博士”の依頼への繋がりも見事でした。あ~、ここでこうくるのか!という感じ。
またしても厳しい戦いを強いられましたが、今回はモチベーションが違います。
実は「旧き沼の大蛇」をやってからヒドラがトラウマ気味で(汗)、復活し続ける首に発狂しながらも応戦。こういう時に限って、鍵となるスキルが回ってこないんですよね~。せっかく全体暴露スキルを作ったのに!
でも苦戦したからこそ、あのほろ苦い顛末がホントやるせない…。
エキセントリックな博士も空気を読んでいつもより静かでした。

あとは、ドクターを連れて行くと彼の過去が垣間見えるということで期待してたら、本当にちらっとでちょっとガッカリ。アーティさんの他のシナリオに期待しておこう。
隠されたスキルを発見したり、ちゃっかりダイヤを盗んできたり、活躍はしてくれました。
ドクターがいなくても、PCの性格に合わせて色々反応を用意してあるようなので、たぶん貪欲なキャラとかが代わりに活躍するんじゃないだろうか?(確認はしてません)

むしろ舞踏が使えるキャラの方が重要ですね。うちはすばしっこい軽戦士の男の子が、賞金ゲットのためにダンス大会に挑戦。
舞踏スキルを一枚しか持ってなかったものの、テキストの攻略法を見ながらなんとか勝てました。
受付のお姉さんにもらえる「リーフダンス」は、敵一体に攻撃しながら仲間全体にスキル配布という超便利スキル!
これのおかげでかなり回転率がよくなった♪

他にも、宿の娘さんの料理のエピソードや、展望台でのやりとり、「ベニスの商人」みたいな劇を見て感想を言い合うなど、PCの個性がたくさん見られるのがよかったです。

制作者:アーティさん
推奨レベル:8~11
ジャンル:中篇
収穫:ラクダナウォーカー、ダイアモンド、ばっちい銀貨、時の宝珠、ヘルカイトソード、ミスリルキューブ/蛇哭殺、月光の射手、リーフダンス、

4 件のコメント:

  1. 悲劇なんですよねぇ…。
    よくできたシナリオなのでちょくちょく遊びますが、
    毎回せつなくなってしまいます。

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    1. コメントありがとうございます!
      ホント、タイトルにふさわしい悲劇でした…(涙)
      重い作品はあまり何度も遊ばないタイプですが、これは私もまたやりたくなってしまうかも。リップルちゃんにまた会いたいし。
      こういうのが名作なんですね~。

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  2. 新しい宿を作る度にプレイしたくなる名作の一つですね~
    少女がくれたばっちぃ1sp銀貨とドクターが奪ってきた特大のダイアモンド
    冒険者たちにとって本当の宝がどちらかは明白ですよね

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    1. ですよね、ですよね!
      ダイヤは即売るけど、ばっちぃ銀貨はもうお守りとして一生荷物袋に入れておこうと思います。
      リップルちゃんを助けた冒険者が、辛い時やさびしい時にその銀貨を握り締めて彼女を思い出すのかなぁと思うと…(涙)
      コメントありがとうございました!

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