2020/08/20

CW「銀の月と夜の竜 ~前編~」感想

対象レベル:5~6
作者:サンガツさん
エンジン:NEXT

6人専用長編シナの前編。依頼の品「銀竜の鱗」を求め砂の島へ行きます。
竜が身近な家畜として存在する異国が舞台で、観光も楽しめました。
言葉があまり通じなかったり、よそ者に対する風当たりが強かったりするんだけど、異国情緒に溢れてるんですよね。
往来には普通に竜がいて荷物を引いているし、見たこともない料理やきらびやかな装飾品、リューンでは見かけない水煙草を楽しめる店など、街を回るだけで楽しいです。

自由行動時間はそれぞれ好きな場所に行っていて、本屋に入り浸ってこの国のことを調べる参謀とか、武器に興味津々な戦士とか仲間の様子を見られるのも面白い。
そして、行く先々で知る”街の成り立ちと竜の伝説”も興味深く、小さな竜を助けてある物を貰ってから伝説が他人事ではなくなっていく展開にワクワクでした。

NPCも魅力的で、この街を牛耳るワーヒド一家がいいですね。
決してお近づきにはなりたくないタイプの人たちなんだけども、そんな人たちでも街の存続のために必要だし、なんだかんだで親ばかなところのある領主も憎めないところがあります。

そして護衛対象となるアージムも人間くさくて好きです。英雄の子孫であることを誇りに思っていたのに、冒険者たちの戦いを間近で見て自信…というか虚勢が崩れていくところとか。
ただ、遺跡でかつての王族がしていたことを軽蔑していたりと、街で竜の子を痛めつけていた時の彼といまいち結びつかないところもあったり。後半では彼の内面も描かれていくのかな?

遺跡での探索や謎解きもやりごたえあったし、戦闘シーンはドラマティックで盛り上がります。
後編の完成が待ち遠しいです。

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