「岐路(5)」作者:兎肉さん
若者or大人一名専用短編シナ。やや硬い雰囲気があるんですが作風に合っていてとても良かったです。新人冒険者二人を連れてオーガ退治の依頼を受けるお話で、傍若無人なパウロと我慢強いルカの面倒を見ながら依頼に臨みます。依頼人とのやり取りや夕飯でのやり取りで二人の関係性が見えてきて、先行き不安になるPC…。一度面倒見た後輩が帰らぬ人となることもこの業界じゃよくあることでしょうし、責任重大ですよね。ある意味当然の結果とも言える展開になるんですが、その後(数年後)のことを描いているのは珍しい気がします。どちらが良かったのかなんて簡単には言えないラストにしんみりしました。
「境界の洞窟(1~3)」作者:盆栽の人さん
妖魔バリアント向けゴブ洞改変狂い系シナ。峠の妖魔たちに堂々とゴブリン退治の依頼を持ってくる親父が…(笑)普通に人間PTでプレイしたけど、妖魔バリアントだし相手は親父だしゴブリンたちの味方につきました。なんか「毎日牛乳を届けてくれるゴブスじゃないか」とか言われると倒せないよね。ゴブリンたちの絵柄も相まって親しみが湧きました。
「本物を探せ」作者:overDozeさん
忙しい親父が「分身できたらなぁ」とぼやいてたら、通りすがりの魔術師によって9人に増えてしまう狂い系短編シナ。増えただけならまだしも、偽物親父の股間を蹴り上げると本物親父の頭がぱぁんするとか言われて絶体絶命な親父…。偽親父は嘘しか言わないので9人の話を聞いて本物の股間を蹴り上げます(魔法を解くため)。ちょっと時間がかかったけど、ちゃんと本物を当てられました。頭ぱぁんは免れたものの、娘さんの強烈キックを受けた親父は大丈夫だろうか(汗)
「ウェングラムの魔法使い(3~7」作者:葛雅さん
コミカルな会話重視のNEXT専用6人用中編シナ。リーダー、盗賊、参謀、脳筋と4人の役割を決める必要があってそれぞれ見せ場があるんですが、物語的には役割のない二人にスポットが当たっていて、つまりみんなよく喋ります。むしろ喋り過ぎなくらいでずっとテンション高いです(笑)後半、不慮の事故でパーティがバラバラになり一気に緊張感が高まるにもかかわらず、すぐにいつもの調子に。冒険者はこれくらい精神的に余裕があった方がいいのかもしれない。とくに陽気なゴーストとのやり取りが楽しくて笑いました。前半、素材集めでいっぱいいっぱい(滞在できる期間を1週間くらいと思い込んでいた)で”暇つぶし”が一日目しかできなかったのが心残りでしたが、最後はホロリとさせてくれるところもあって楽しめました。
「フロム・ミッドナイト・ティル・ドーン(5~6)」作者:新矢晋さん
人数調整不要の一人用短編シナ。とある町に滞在していたら夜中に何者かに襲われ逃亡する羽目になるお話。吸血鬼対応ということでシレンツィアちゃんで行ってみました。突然のことに戸惑いながらも冷静に対処してるところがいいですね。逃亡ルートは町の区画を升目に見立てたマインスイーパ形式になっていて、追手を避けて安全な道をすべて選べばOK。逃亡ルートを選ぶならlv1でも行けるかも?しかし町が敵意ある存在のテリトリーになってる可能性まであると、おちおち遠出もできませんね…。
「二十の傷とカマイタチ(5~7)」作者:怪獣クドラさん
街道で切り刻まれた遺体を発見し、詳しく調べようとしたら妖怪に襲われる大江戸バリアント20コンテンツ戦闘シナ。連携攻撃してくるのかぁ。20コンテンツなのにギミック戦闘とは。サクッと遊べました。
「小さな藩の妖怪騒動(6~7)」作者:怪獣クドラさん
「二十の傷とカマイタチ」の続編の中編探索戦闘シナ。妖怪のことを報告しようとしたら、デマを広めるなと役人にあしらわれ、何か様子がおかしいと調査するお話です。聞き込み→探索→戦闘→聞き込みという感じでサクサク進められました。妖怪退治から陰謀を嗅ぎつけて首を突っ込んでいく展開は王道で楽しかったです。敵もなかなか油断できないところがいい。美味しそうな桃げっと!
「だんごむし(1~10)」作者:jimさん
「キュルケ・アルトン短編集3」収録の女性一人用短編読み物。親父さんに頼まれて宿の前を掃いていたら、アリィがダンゴムシを探していて手伝うお話。ほのぼの日常感があって最後はクスリと笑わせてもらいました。私も昔だんごむしを飼ったりしたなぁ。CW素材にだんごむしの画像がこんなにいっぱいあったことに驚き。
「来訪者」作者:jimさん
「キュルケ・アルトン短編集3」収録の人数調整不要、男性一人用短編読み物。貧しい農民視点で、嵐の日に雨宿りしに来た冒険者を迎えるお話です。何事も上手くいかず行き詰まり感に塞いでいた夫婦が、冒険者を家に入れてあげようと決めたことで、何かが変わるという流れ。この短編集には暗い話が多い中、なんだか希望を分けてもらえるような話でした。
「黄金の城(3~10)」作者:jimさん
「キュルケ・アルトン短編集3」収録の人数調整不要の男性一人用短編読み物。あの時誘いに乗っていたら、今の自分はまったく違っていたかもしれないというのが何だかこう胸に迫りました。自分が選べなかったものを選んだ男に”冒険者”というものの本質を見たのかな。たとえ悲しい結末が待っていたとしても、彼の見た夢はきっと財宝よりも価値のあるものだったと思えました。
0 件のコメント:
コメントを投稿