2021/07/21

CW「薔薇と百合と幽霊と悪党」感想

対象レベル:3~5
作者:三流ブロンティストさん

嘘の片棒を担ぐセコイ依頼から始まる、人情もの中編シナ。
士官学校の怖い先輩との約束をすっぽかしてしまった依頼人のため、やむを得ない事情があったと口裏を合わせます。

でも、その先輩がなかなか鋭い人で(将来有望)簡単には騙されてくれません。嘘に説得力を持たせるために色々画策していたところ、とある空き家でその嘘にぴったり当てはまるような老婦人と遭遇するんですよね。

ここから一気に雰囲気が変わって、ちょっと天然ボケっぽいけど優しい婦人と、面倒見がいい上に実は家庭的だった先輩、突如侵入してきた人懐っこい盗賊3人組たちと、ほのぼのコミカルなやり取りが展開されます。
この盗賊トリオのリーダー?ラダズさんがいいキャラしてて、見た目はチンピラっぽいしケンカも強くはないのに、いざという時にはカッコつけられる人で冒険者たちと気が合いそうでした。

個性的なNPCたちと冒険者の見せ場のバランスも良く、ラスボス戦での共闘も盛り上がります。そして最後はホロリとさせる展開で余韻のあるラストでした。
タイトルが狂い系みたいな雰囲気だけどぜんぜんそんなことはなくて面白かったです(アニキは出るよ)

*最近、MapofWirthの画像を焼きフォウ描いた人さんの差し替え画像に変えたので、スクショにちょくちょく映ると思います。

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