2021/07/26

CWまとめ感想(2021/07/26)

「その少女(2~3)」作者:怪獣クドラさん
「教会の妖姫」クロスオーバーの妖魔バリアント短編読み物シナ(戦闘あり)。悪さをするはぐれオークの対処のため森を探索していたところ、人間の少女が倒れているのを発見し…というお話。妖魔の血を引いていると気付いた妖魔たちが、どうにも放っておけなくて助けてしまう展開にほのぼの。人間の言葉がわかると選択肢が増えます。再会してひしと抱き合う2人の前途を祝福したくなりました。

「紅花の剣鬼(1~2)」作者:カナソの魔剣さん
人数調整不要の若者or大人男性一人用短編読み物シナ。殺人現場を目撃した天才画家を護衛するお話です。自警団に報告すると絵をかいていられなくなるから、完成するまで自費で護衛を雇うという大胆な芸術家さんでした。彼との会話はなかなか興味深かったし、こんな日に限って何度も訪問者が現れ冒険者がピリピリしてるのが良かったです。でも、肝心なところで光精召喚を使ったところ一気にコメディ展開に。芸術家さんの悩みもすっきり解消しました。さすがフォウさま!

「忘れえぬ友に(5~6)」作者:ありじごくさん
5人以上専用長編読み物シナ。酒場で食事をとりながらおばちゃんと話す冒頭から温かみがあってよかったです。一仕事終えてワイワイやってるのが冒険者って感じだし、美味しいものを食べると人に優しくなれるよね。依頼人の神官エルネストのキャラもよくて、神官らしからぬ視点で物事を見てて好感持てました。村人が森を神聖視してても”資源を守るための合理的なやり方ですね”で済ませてしまうどころか、教会の不興を買わないよう呼称をアドバイスしたり。そして後半、まったく予想してなかった展開に…。タイトルの”友”に当てはまりそうな人が登場してミステリアスになってきたと思ったら、突然の衝撃、そして涙。まさか序盤でもらったあれがこんな風に繋がるとは思ってなかったし、タイトルの意味がわかるともう泣くしかないでしょう。エルネストさんの苦悩や冒険者とジャックとの友情が印象的でした。

「穴倉の墓所(1~3)」作者:SIGさん
村の近くの洞窟に住み着いた妖魔の討伐シナ。ゴブ洞改変かと思いきや、曰くのある洞窟で何が起こるかわからない怖さがありました。狭いながらも探索しがいのある洞窟だったし、冒険者の行動で変わるところが結構あってPTによって色んなパターンが見られそう。とりあえず、わんこが手に入るとわかったのでハロル君たちで即再プレイしたよ!

「がたごと。」作者:新矢晋さん
恋人二人用短編読み物。行商人の馬車護衛の依頼でイチャイチャしたり、依頼人が女PCにちょっかい出して?男PCが闘志を燃やしたりします。コカの葉たばこの匂いにつられてやってきた意外な存在に笑った。たしかに、結構そこら辺に生えてるからそういうことも起こりえるよねー。クロスオーバーシナをプレイしているとイチャイチャ会話が増えるので、先にプレイしておくとより楽しめると思います。

「エクソシスト」作者:F太さん
3人以上向け狂い系マルチエンド短編シナ。うだるような暑い夏の日、怪しい音がするから何事かと思ったら…というお話。娘さんの水着サービスとか親父とのいつものやり取り、そして夏の風物詩である幽霊orG…。幽霊ルートを選んだら、親父の時と仲間の時の扱いの差に笑ってしまった。血まみれの親父が哀れ。

「ねこをもふるだけの洞窟」作者:焼きフォウ描いた人(焼きフォウの人)さん
近所の洞窟にねこが棲みついて、毎晩もふられに来て仕事が手につかないから代わりにもふってというゴブ洞改変。すべての攻撃などはもふったことになるとのことで、安心して可愛いにゃんこたちと戯れてきました。ボス戦後の「何匹かは逃げ出したようだが…」の下りが「まだもふられ足りないねこもいるようだが…」になってるのが可愛い。ねこちゃんげっと!

「Portulaca(6~7)」作者:月並みさん
女性一人用中編シナ。孤児院の子供たちと知り合った主人公が、口のきけない少女のヒーローになるお話です。NPCは基本的にシルエットなんですが、子供たちが本当に元気いっぱいで生き生きしてました。振り回される冒険者から滲み出る子供好きな感じがいい。子供たちの笑顔に囲まれ、ひと時の平和を満喫している様子にほんわかしました。そして、戦いが始まってからのギャップに痺れます。接近戦でバリバリ暗殺者と渡り合う姿が格好良かったです。いや本当、女性冒険者が主人公でこれほど戦闘描写がクールな作品は初めてかも?ラストは少女との友情にホロリ。メリハリがあって引き込まれる作品でした。

「ヤシャ=シュトーレン(6~10)」作者:jimさん
若者女性冒険者1人用短編読み物シナ。お遣い帰りにアリィが変な石ころを拾ったことで起こるちょっとしたお話です。石の精がアリィの一番になろうと奮闘するんだけど、そのやり方が人間の感情を無視したやり方なのがいかにも人外(妖精)で良かったです。結構酷いこともするのに動機が可愛いので嫌いにはなれない。身近に魔女がいたり、おまじないをかけてくれたりと、癒し系メルヘンシナでした。

「彼は特別(7~8)」作者:オオカタさん
「山賊駆除」に同梱された少年一人用短編シナ。冒険者を雇いに来た村人視点で淡々と語られます。なけなしのお金で雇えたのが子供だけで、村へ連れ帰ったら村人にさんざん罵倒される依頼人が可哀そう…。でも自分がその村に住んでいたら、きっと他の村人と同じように怒っていたと思う。そんな状況でもオーク退治に向かう少年に、かすかな希望を抱く村人のモノローグがよかった。派手さはないけど、男の目には奇跡として映るというのがね。秀麗に対応してます。

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