CW「WIRTHMAN」感想

「WIRTHMAN」
メインシナリオと、その攻略に必要なキーアイテムが手に入る追加シナリオのクロスオーバーシナリオ集。エイプリルフールのおちゃめなツイートをきっかけに、熱意ある作者さんたちが集まってウソを本当にしてしまった力作です。いや、なんかやってるなぁとは思っていたけども、こんなすごい作品を作り上げていたなんて…！完成に漕ぎつけただけでもすごいのに、ちゃんとコンセプト通りに遊べて楽しめるし、目にも耳にも嬉しいゴージャス仕様。作者さんごとに特徴が出ていて、それぞれ新鮮な気持ちでプレイできました。しかも、追加シナリオは条件さえ満たせば誰でも作れるので、これからも増えていく可能性が。世界が広がっていきますね～。

「Dr.ワイナリーの依頼」作者：ノスケ３号さん
「WIRTHMAN」のメインシナリオ。賢者の塔のワイナリー博士の依頼を受けることで他の追加シナリオがプレイできるようになります。アニメーションにボイス、ロッ○マンらしさ全開のBGMとタイトルにテンション上がりました。元ネタのシリーズはほとんどやったことはないんですが、子供の頃に家族がよくプレイしてるのを横で見てたんですよね～。属性ごとの相性とか懐かしい！それでいてカードワースらしさもあって、一般のスキルでは太刀打ちできないような潜在能力を引き出すヤベー魔道具（しかも適合者を導く機能つき）を回収する依頼ってのが、いつも通りの賢者の塔だなぁという感じでした（笑）ワイナリーさん、ワイン片手ににこやかに話してる場合じゃないですよ！魔道具を全属性分集めるとストーリーが進められるんですが、助手のロロルちゃんが可愛くて回収してなくても通いたくなります。

「AXEMAN（3～5）」作者：まつさん
とりあえずウォッシュマンが気になるから、弱点の鋏属性を攻略しようと見た目で選んだら違ってた！でも、ステージはまさにロッ○マンという感じだし、見切りを使ったギミックが楽しかったです。戦闘が苦手なPTでも力を合わせて見切りを使えば切り抜けられます。ちゃんと見切り配布や敵の弱体化の手段が用意されてて、しかも探索向けのあのKCでできるのが嬉しい。おかげで雑魚戦はサクッと進めました。ボス戦に入る前に退路が塞がれる演出も懐かしい！ボスの強さも程よくて、最初に行くのにぴったりのステージかも。見切りを使わず攻略すれば特典があるみたいだから、次やる時は全体攻撃を多めに持って挑戦してみよう。

「FUNGUS MAN（3～5）」作者：ざしきわらしさん
奇妙に変わり果てた森へEワースを探しに行く短編探索シナ。シルエットボス登場シーンから入って、冒険者がひゅんっと着地して登場する流れが好きです。森の地形は横スクロールアクションっぽくて、空中に浮いている床が気になる（笑）アクションゲームでは吸い込まれるように最初の穴に落ちる私でも、CWなら能力判定で飛び越えられるから安心です。ラスボスで特効スキルを引けなかったものの、冷気属性スキルが多かったおかげか勝てました。途中で出会ったNPCの目的が気になる！

「MINER MAN（3～5）」作者：十把一絡げさん
暴走した工夫ロボットを止める依頼連戦シナ。今回は謎のNPCブルートゥスとも戦うことに。意味深なセリフを残していくけど、割と最初からあの人のことは信用してないから大丈夫！ボス戦ではまた特効スキルを引いてくれなかったなぁ…。にしても、依頼人がEワースのことで「皆さんご存じのようですね」とスルーしてるのが善い人すぎる…。あれのせいで暴走したんだから博士に文句の一つも言っていいのよ？

「AQUA WOMAN（3～5）」作者：おぽんずさん
森に入った若者たちが帰ってこないので調査に行く探索シナ。これまでは被害が出る前に解決できてたけれど、今回は深刻ですね…。回収したEワースを博士に渡すことは、不祥事をもみ消す手伝いをしているのも同然なのでは…と思えてきたり。戦闘もなかなか手強くて、一度目は毒攻撃であえなく撃沈。二度目はどこかのシナリオで手に入れた使い捨てアイテムで恐慌状態にし、ほぼ無力化して倒しました。またもや特効スキルをを引いてくれなかった！でも手に入ったスキルが美しくてお気に入りです。

「PASSION MAN（3～5）」作者：かがちさん
荷物を運ぶ依頼のはずが次々と刺客が現れ、ついには宿の新人冒険者と対峙することになる戦闘シナ。憧れというにはあまりにも一途で偏執的でしたが、それでも倒れない彼が切ない…。こちらも諦めない姿勢を貫きたかったけど、特効スキルを持つリンちゃんが『絶対にこのスキルは使わない！！！』という確固たる意志を貫いてきて延々と負け続ける羽目に…（全体中毒を受けると次のラウンドあたりには全滅してしまう）。何でそんなに引いてくれないの…？結局うっかりクリックミスで諦めるを選んでしまい、リンちゃんには特効スキル以外を外して戦闘に臨んでもらったところあっさり勝てました。弱点を突けばちゃんと勝てるのがこの企画の醍醐味ですね～。ところで、刺客は結局誰が仕組んだことだったんだろう？

「あるいは厄難（3～5）」作者：羽宵さん
鋏スキルを探してたのを忘れて5属性を巡ってしまったので、今度こそ鋏をとこちらに突入。何かが空から落ちてくるのを目撃したというので調べに行く短編読み物シナです。戦闘なしでもEワースをゲットできるので、最初に選ぶのに最適なシナリオ。村の人気者な秀麗NPCさんと話してたら、なんかだんだん不穏な空気を感じたので逃げてきました。最初の貼紙を見れるくだりが冒険者って感じで好きだなぁ。ついに鋏スキルげっと！

「Wash Man（3～5）」作者：teneさん
下水道の掃除用ゴーレムの暴走を止めるアクション風ミニゲーム。ロッ○マンそのもの！という動きが感動的でした。ヒントや左上のEワースアイコンに気付かず攻略に時間がかかったけど、それさえわかってEワースが揃っていれば勝つのは難しくなかったです。依頼達成したのに可愛い顔してロロルちゃんが辛口評価！最高評価でウォッシュマンが連れ込めるっぽいので頑張ってみたものの、バグなのか仕様なのか予備動作なしに攻撃範囲が変わることがあって諦めました。ただでさえ身代わりを出してると移動が制限されるからなぁ。というかノーダメを諦めても私には掌破バスターと身代わりだけでは勝てなかった…。何か見落としてる？

「AURORA MAN（3～5）」作者：マツリさん
キラキラ綺麗な石の巨人を倒すギミック戦闘シナ。普通にぶちのめすこともできるけど、巨人の気をそらしてEワースをかすめ取る作戦で行きました。けど、説明をちゃんと読んでなかったために見切りを引けず、あえなくかすめ取る役が撃沈！そのまま5人でぶちのめす方針に。スキルも揃っていたしなんとか粘り勝ちしました。あれ、これなら最初から真っ向勝負仕掛けた方がよかったのでは…？第二形態も綺麗だったし、激戦のあとは心温まるエピソードもあってほっこり。あと、手に入った金剛拳のセリフが面白くて好き。

「かげろう辻斬り（1～10）」作者：かがちさん
「WIRTHMAN」追加シナリオ大歓迎なお手本的シナ。神出鬼没の殺人鬼と戦います。こちらもかなりの犠牲者が出てますね～。身に覚えがあった人たちはまだしも、まったく身に覚えのない人は可哀そう。でも、この殺人鬼さんの背景も哀しい…。彼の抱える無念を知ってしまうと、Eワースに導かれてしまったのも仕方ないと思えました。